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兄妹&姉弟モノ。(仮) 2

○藤堂翡翠のプロフ○

 ・身長158cm。12月31日生まれ。高校2年の16歳。翡翠色の瞳と真っ黒な長い髪が特徴。

 ・瞳の色が普通と違うため、小さい頃から度々いじめに合っていたが、持ち前の怪力と性格からふさぎこんだことはない。

 ・学習面、運動面共に優秀。さらに料理、歌、機械にも強いので、周りからは天才と呼ばれている。(先生からも)

 ・比較的、マイペースでサバサバした性格。女らしさとかは全く気にしない。 

 ・弟、黎夜とは一卵性の双子なため、黎夜が女装、または翡翠が男装をすると、どっちがどっちなのか分からないほどそっくりである。

 ・2人の兄弟のことは、扱いが面倒と思いながらも、とても大切に思っている。

私の"翡翠"という名前は、私の瞳の色からとったもの。

私は好きだった。

母さんの瞳も翡翠色だったから。


だけど、やっぱり"普通"と違うっていうのはどうしても気に入らない人が出てくるわけで。

それにきちんと対応するのも、"普通"じゃない人の役割だと思うんだ。




+*+



学校・・・のはずなのだが。

「キャー美形3人そろってるー!!」

「翡翠さん!こっち見てくれーー!!」

「勇人先輩~!!!」

「黎夜もいるっ!」

何故だか校門には人だかりというか、私達の道を開けてズラーっと生徒たちが並んでいた。

一部の女子生徒は目がハートになり、失神しているものもいた。

・・・どっかのお嬢様かお坊ちゃまか、私たちは。

「・・・・・・」

まあ、いつも通りと言えばいつも通りなので、そこはスルーで普通に生徒玄関に向かう。

ちなみに、兄さんは学年も学科も違うので校舎は別である。

そして、玄関。

夏の終わり頃のこの時期になっても、イマイチ自分の場所が分からない靴箱を開けると。

ドザザザザ―――

「・・・あー。忘れてた」

どうやって詰めたのかと不思議になるほどの量の手紙が、私に襲い掛かってきた。

そして私はその場に倒れこむ。

危ないっすよ、コレ。

「・・・相変わらずだな、お前」

見ると、黎夜の後ろにも手紙の山がきれいに積み上げられていた。

「いっつもなんだから、少しは気をつけろよ」

そういって黎夜が私に手を伸ばしてきた。

「ごめんごめん。何でか忘れるんだよね」

その手に助けられ、手紙の山から抜けることができた。

めんどくさがりの黎夜でも、私を助けてくれてるのは当たり前でも嬉しいことだった。

姉弟だから当たり前なのかな?

「ほら、行くぞ」

「んー―――と、ちょっと待って」

私は手紙の山に混じっていた、他とは違う色の手紙を見つけ、取り上げた。

真っ黒な封筒に、私の名前だけが"翡翠色"で書かれていた。

「またか・・・」

こんな手紙が入っているのは、珍しいことじゃない。

大半は好意の意味の手紙なんだけど、2週間に1回くらい、"別の意味"の手紙が入っている。

簡単に言えば、『果たし状』みたいな?

ちなみにこれは私だけじゃなく、黎夜にもあることである。

「・・・そんなの、わざわざ行く必要ない」

この手紙の内容を知ってる黎夜は、いつもそういってくる。

実際、黎夜はそうしている。

「うん。でも、いいんだ。私が行きたいだけだから」

手紙の中身を一応確認して、それを鞄にしまった。

ちなみに内容は、

『昼休み、校舎裏に来い。』

だけだった。 



昼休み。

私は"用事"を済ませるため、校舎裏へ向かう。

校舎裏は人通りが少ないから、こういうのには向いているんだろう。

「あ、来た」

5,6人の男女生徒がいた。

男女両方とは。意外だったな。

「話の内容は分かってるよね?」

一人の女子生徒が笑顔で言った。

笑顔といっても、怖い笑顔だけど。

しかも話というよりは―――

―――パシンッ

「っつう・・・」

まさかの不意打ち。

ほっぺ叩かれたっす。

「その目、気に入らないんだよね。睨まないでくれる?」

・・・やっぱりね。

大概はこういう内容だ。

私の瞳の色が気に入らない人達の、いじめ。

いや、正確には違うか。

いじめは日頃の不満なんかをぶっちゃけることであって、暴力を振るうことではない。

でも私はそういうことはきっちりしたい。

いじめられるようなことはしていないと、はっきり言わなきゃいけない。

そんな、気がする。

「それにあの2人・・・勇人先輩と黎夜様にも近づかないでよ。いくら兄弟でもくっつきすぎ!」

それは私のせいじゃないんじゃ・・・

てか"様"って。

黎夜・・・ドンマイ。

「ほら、ゆう。ちょっと、いじめてやってよ」

悠と呼ばれた男子生徒とその他2名が私の前に来た。

多分、さっきの女子生徒の彼氏だと思う。

「悪いな。お前に恨みはないが彼女の頼みとなっちゃあ、しかたないからな」

男子生徒3人が同時に拳を振り上げる。

危ないっ!!!―――とでもいうと?

「ぐわっ!」

「いってぇーーーー!!」

瞬殺。あ、まちがった。殺してないよ。

ただ、3人が殴る前に私が3人を突き飛ばしただけだ。

飛距離、約5m。

・・・ちょっと強かったかも。

「ってめぇ!」

反撃来た。

今度は気絶させた方がいいかな。

そうこう考えているうちに3人は殴りかかってくる。

―――よし、そこだ!

ドスッ。

「・・・あれ?」

手応えがない。

てか、止められた?

「ったく、なにやってんだか・・・」

「っ!!!黎夜様!?」

黎夜様・・・?

ああ、黎夜か。

びっくりした。

私の怪力を受け止めるなんて、誰かと思ったよ。

黎夜は、私に背を向け、左手で私の拳を受け止め、右手で男子3人の拳を受け止めていた。

「黎夜。大丈夫だよ。今普通に優位に立ってたんだけど―――」

「そういう問題じゃないだろ」

さえぎられた。

男子3人の腹にそれぞれ一発食らわせながら。

「れ、黎夜様・・・!!こ、これは、その・・・」

女子生徒が気まずそうに顔を歪ませながら、必死に言い訳を考えていた。

そんな様子は気にもとめず、冷たい言葉をはいた。

「翡翠に、近づくな。翡翠の見た目は、他人がどうこう言うことじゃない。・・・失せろ」

「―――っ!!」

女子生徒は半泣きで走り去って行った。

それを追いかけるように男子生徒も逃げて行った。

「・・・・・・黎夜?」

私は恐る恐る声をかける。

背中しか見えていないけど、なんとなく怒っているのが分かった。

「だから、わざわざ構う必要ないって言ったんだ」

振り向いた黎夜の瞳は、やけに不安げだった。

今にも泣きそうなほどに。

「・・・今後、絶対こういうのには構うなよ。たとえお前が行きたいと言っても俺が止める」

黎夜は私の叩かれた頬をさすりながら言った。

「もっと自分の体、大事にしろよ・・・」



○藤堂黎夜のプロフ○

 ・身長181cm。12月31日生まれ。高校2年の16歳。外見的特徴は翡翠とほぼ同じだが、髪は普通に短く、常に眉間にしわがよっている。

 ・翡翠と同じく、小さい頃から度々いじめに合っていたが、大体は翡翠が助けてくれていた。

 ・運動面と音楽の成績は抜群にいい。学習面は普通。テスト前には翡翠がいろいろと教えてくれるため、テストの結果はわりと上位。

 ・ぶっきらぼうで面倒くさがり。しかし、翡翠に頼まれると面倒なことでもいやいややる。寝起きは機嫌が悪く、寝ぼけていることが多々ある。

 ・普段はそう見えないが、翡翠のことはとても大切に思っている。義兄、勇人のことはいい印象を持っていないため、あまり言葉を交わさない。





とりあえず、翡翠、黎夜のプロフはこんな感じです。

私の場合、書いていくにつれてどんどんキャラ崩壊していく傾向にあるので、意味がないかもしれません((←ぇ


音楽とか聴きながら書いてるので、誤字脱字等ありましたら、感想などで報告していただくと助かります。

あ、もちろん、通常の感想、アドバイスなども受け付けております。

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