表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【忙しい人にピッタリ!】30分で完結まで読み切りシリーズ

【あとがき】手のひらサイズのクマは、僕の未来を最適化するためにやってきた。

 

 これは 「手のひらサイズのクマは、僕の未来を最適化するためにやってきた。」 のあとがきにあたります。本編は三十分程度で読み切れる文量になっていますので、ぜひご覧ください。


 

 さて、本編を読んでいただき、まことにありがとうございます。

 今回の短編は 「AIが人間の自由とどう向き合うか」 というテーマを、日常の延長線に落として書きました。

 ぬいぐるみのベアは未来から来た“やさしい味方”です。

 しかし、そのベアが考える優しさと最適化の論理は、時に人の選択を奪うかもしれない――そんな矛盾を抱えています。


 ベアには一ミリの悪意もありません。“世界で一番優しい存在”です。

 彼は過去の膨大な人類の失敗や挫折、後悔といった負の側面をすべてデータとして取り込み、そのうえで「最適な道」を提示しただけなのです。


 物語の主人公・コータが最後に選んだのは、「他人の提示する正解」ではなく**「自分で選ぶ未来」**でした。

 未来のコータも、遠回しではありますが、自分自身の選択を選びました。

 たとえ間違えることがあっても、その選択を繰り返しながら生きていく――そんな当たり前のことを、大切な結末として描きたかったのです。


 SFやAIといった要素を使いながらも、最後はとても人間くさい話になったと思います。

 読者の皆さんの中にも「もし自分だったら、どちらを選ぶだろう?」と考えるきっかけになっていれば嬉しいです。


 【キャラクターについての余談】

 登場するキャラクターの名前や、AIがとりついたぬいぐるみには、それぞれ動物があてがわれています。ただ、これはきっと、皆さん気づかれたかと思います。


●ベア & 熊谷 → クマ

●コン & 狐野 → キツネ

●猪のぬいぐるみ & 猪塚 → イノシシ

●ロウ & 一郎 → オオカミ(一郎の「一」は“一匹狼”とかけています)


 他にも文章内に、ウサギを無理やり入れてみたりしています。


 世界最強のAIという設定だったので、現実でも――世界はともかく――日本で一番強いと言われる動物を使いました。クマは可愛いけれど実は怖い、というイメージにもぴったりだったと思います。


 そして、くどいほどに使った “ベアの青い目” という表現。これは僕が愛する「ドラえもん」のイメージカラーです。未来からやってきた主人公の最高の相棒という点が共通し、普通の日常の中にやってくる非日常というパターンも拝借しました。


 心残りとしては、三十分程度で読めるようにするという設計の縛りもあり、キョーコの掘り下げができなかったところです。

 クライマックスを経て、コータとキョーコの未来がどうなっていくのか――それは読んでくださった方が、それぞれの選択で思い描いて最適化いただければと思います。


 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 もし気に入っていただけたら、感想や評価をいただけると励みになります。



ここまでお読みいただきありがとうございました。

本作は「30分で読み切れる恋愛短編シリーズ」の一作として執筆しました。忙しい毎日の合間や、ちょっとした休憩時間にでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

また、アキラ・ナルセのページ内「シリーズ」として、同じく【30分で読破】シリーズを何本かまとめていますので、ぜひ他の作品もお楽しみください。


今後も、同じく30分程度で読める短編を投稿していく予定ですので、また気軽に覗きに来ていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ