「だって褒めてくれたし」~人間ファーストな世界で遺伝子組み換え最強勇者として生きる俺は~
激務公務員だった俺はどうやら召喚されたらしい。しかも対戦闘用に作られた(人間×魔獣の遺伝子による)遺伝子組み換え最強勇者のようだ。あの激務の毎日から逃れられればなんでもいいと思ったけど、元の世界も、この世界も、頑張ることは当たり前で、結局なにも変わらなかった。それなら無駄な仕事はしたくない。門前払いも覚悟のうえで魔王城に書状を持っていった俺は、なぜか接待レベルのもてなしを受けた挙句、魔王に褒められているんだけど?それはもう不自然なほどに。けど、この歳になると褒められることなんてない。心が揺らいだ俺に魔王は――。(俺の能力はここでスローライフを送るために使うのもありかもしれないな)※次回更新8月予定。