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世界がひっくり返った結果

【ヤンキー】

いつからこう呼ばれるようになったんだろう。

自分で決めたわけじゃないのに周りにはそう思われる。

そもそも誰がこの言葉を作ったんだろう。

ヤンキーっていうだけで仕事につけない事もある。

なんて不遇な【職業】なんだ。

どの世界でもヤンキーは優遇されない。

世界がひっくり返らない限りは…


今日も1日が始まる。毎朝自分の現実にうんざりしながら体を起こす。いつからこうなってしまったんだろう。人より少し運動神経がよくて、人より少し度胸があって、人より少し背が高いだけだったのに。


こうなったきっかけは…あれだ。


よくある出来事。


タチの悪い奴らから幼馴染を守った。


そして次の日からそいつらに目をつけられ返り討ちにした。


気付いたら地元では自分のことを知らない奴はいなかった。


こんなはずではなかった。俺は普通に学校に通って、普通に恋をして、普通に暖かい家庭をもちたいだけ。


そんな当たり前を手に入れる事すらも出来ない低級職【ヤンキー】に気付いたら就職していた。


嘆いても仕方ない。底辺には底辺なりの生活がある。今を精一杯生きよう。


玄関を出たとこで誰かがぶつかってきた。

「いてぇな!気をつけろ!」

深めにフードを被った男はそのまま走り去っていった。

「何だったんだ?うっ!?」

その時腹部に異変を感じた。

「マジかよ…」

ナイフが深々と刺さっている。

また恨みでも買ったのか…

喧嘩で何度か、かすり傷程度のケガをしたことはある。

これはその次元とは違う痛み。

命の危険を感じる痛み。

血が止まらない。

「終わったな…」

普通の死に方もできなかった俺の人生はこうして終わった。



「やった!ついに召喚成功した!」

声が聞こえる。助かった?のか…

「しかも最上級職【ヤンキー】なんてツイてる!」

何を言ってるんだ?最低級職の間違えだろ。

というかここはどこだ?病院?ではないな。

何かカビ臭い場所だ。目が慣れてきた。

「目が覚めましたか?」

見慣れない女の顔が覗き込んだ。

「ここは?」

女に説明を求めた。

「ここはあなたの世界とは異なる場所。異世界ってやつですね。私の名前はリナ。よろしくお願いします。」

何がよろしくなんだ?というか異世界?漫画の世界だろ?いやしかし状況的に受け入れなくてはならないかも。

「それで俺はなぜこんなところに呼ばれたんだ?」

女は満面の笑みで答えた。

「あなたはこの世界を救う勇者として召喚されました。この世界は【総理大臣】最悪スキルを持った魔王が【政治家】や【警察官】などというスキルを持ったモンスターを従えて支配しています。その対抗策として勇者の存在が必要なのです。」

情報量が多すぎる。

【総理大臣】が魔王?【政治家】がモンスター?まぁ俺のいた世界でもそいつらが国を支配しているようなものだが…

リナは続けた。

「その勇者の中でもいくつかの職業があってその中のひとつがあなたの職場、【ヤンキー】です!いまだに分からないことが多い職業ですが可能性に満ち溢れています。あなたの行動次第で世界最強になる事も可能です!」


いまいち話が理解できないが自分の常識が通用しない世界に来たことは確からしい。順応するしかないか…


「とりあえずあなたの名前を教えてください!細かいことはその後で!」


「俺の名前は【リューヤ】お前の事は【リナ】って呼べばいいか?」


「はい!リューヤさんですね!よろしくお願いします!ではさっそくリューヤさんが持ってるスキルを確認しましょう!指を弾いてみてください。そうすると目の前にステータスボードが見えるようになるはずです!」


パチン!俺は指を弾いた。これがステータスボード…

どれどれ?この世界はレベルという概念があるんだな。前いた世界ではゲームをあまりやらなかったがそういった感じだろう。きっと経験を得る事でパラメーターが上がっていくんだろう。

スキルは…【気合い】【特攻】【メンチ】【ゲンコツ】

うーん…この世界でもヤンキー用語?的なものがあるんだな。

スキルの効果も確認しておこう。


【気合い】瀕死の状態でもギリギリ耐える


【特攻】体当たりをする事で爆発を起こして相手を攻撃する


【メンチ】自分よりレベルの低い相手を怯ませて動きを止める


【ゲンコツ】素手による攻撃が防御力無視、魔法効果無視の効果


なるほど…一対一の戦いならそこそこ戦えるか。


「ちなみにリナは職業は何なんだ?」


「私は【看護師】です。回復やサポートがメインですね。」


俺がいた世界の職業がそのまま反映されてるみたいだな。

とにかく…

「俺は魔王ってやつをぶっ潰してこの世界を平和にするって事でいいのか?」


「そうです!私も微力ながら手伝わせてもらいます。旅を続ける中で仲間も増えていく事でしょう。みんなで力を合わせて世界を救いましょう!」


どうやらこれから世界がひっくり返ったような出来事が起こるようだ。


果たしてこの物語のエンディングはどうなるのか…



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