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無能力でも努力した結果。

 僕が無能力として努力を初めてから早12年

 努力に努力を重ねて()は...



 めちゃくちゃ筋肉モリモリの大男になった。


 今では高校二年生になり、昔の弱々しい肉体も間違えるほど鍛え上げられた体になった。



「総一さん!」


 と。そんな俺に気楽に声をかけてるくる奴が一人


「聞きましたよ!前の学年内対抗戦!個人部門5位!だったんですよね!無能力なのにすごいです!僕本当に尊敬してます!」


 こいつの名前は木下。

 俺のことを尊敬してるとかいってつきまとってくる一学年下の後輩だ。


「ああ。ありがとよ。木下。お前はどうだったんだ?」


「僕の方は全然だめでした...うまく能力を扱えなくて..」


「おいおい。お前はあんなにいい能力を持ってんだろうが。お前がその気にさえなれば学年上位なんて余裕でとれんだろうがよ。」


「そ、そうですか!いや〜照れますよ総一さんに褒められると!」


 なんでも俺が無能力でも学年上位にキープしてることを心から尊敬していて、付きまとってるらしい。


「今度また特訓付き合ってくださいよ!僕新たに考えてる必殺技が...」



「おいおい!無能の木下が特訓とか言ってるぜ!ププっ。笑っちまうよなぁ?」


「ギャハハハ!」 


「まじでウケるわ!」


 木下がそう言いかけると知らねえ奴が横から割り込んできた。

 横から割り込んできたのはいかにもモブといった風貌の男三人だ。


「あ?なんだてめぇら?俺の後輩になんか用か?」


「あんた木下の先輩?んん〜?あっ、俺あんた知ってるわ。この前の学年別対抗戦の二年生五位のやつ!」


「あ〜。なるw」 


「どっかでもみたことあると思ったわw」 


「なんだ、俺のこと知ってんじゃねえか。だったらここは俺の顔を立てて...」


「いや〜あんた割と有名だぜ!なんでも無能力なんだってなぁ!!」


(ピクッ)


「ギャハハハ!無能力とか今時あり得ねえよなぁ!」


「マジマジw」


「今時それはないっしょ!」


(ピクッピクッ!)


「あわわわ...総一さん...」


「無能の木下に無能力のあんた!無能揃いでお似合いだな!ギャハハハハ!」


(ピクッピクッピクッ!)


この野郎。


「いいぜ?言ったなてめぇ!上等だゴラァ!てめぇそんなに自信があんなら個人戦してやんよ!ていうかてめえはどこのどいつなんだよモブ男!」


 俺が激昂すると木下が俺の制服を掴んで制止してきた。


「総一さん!彼はこの前の学年別対抗戦一学年()()銅元(どうげん)くんですよ!やばいですって!やめましょうよ!」


 すると銅元は自信満々といった顔で髪をかき上げた。


「そいつの言った通りだせ無能力者!俺は銅元康!強靭の銅元とは俺のことだ!やめるんなら今のうちだぜ無能力者!」


「総一さんやめましょうって!いくら総一さんでも銅元くんには勝てません!銅元くんの能力と総一さんじゃ相性が悪すぎます!」


 その時俺にの頭に昔の記憶がよぎった。


「そーくん。どんな相手だろうと決して逃げてはダメよ?逃げたらカッコ悪いもの。逃げるより負けたほうがカッコいいわ。だから逃げてはダメ。これからも絶対に逃げないで闘いなさい。わかったわね?うん。えらいえらい。愛してるわ。そーくん。」


 お袋....


「上等だ。学年三位だかなんだか知らねぇがやってやるよ。」


「えぇー!?総一さぁぁん...」


「言ったな無能力者!煽った甲斐があったっててもんだ!前から無能力者のくせに上位にいるてめぇが気に食わなかったんだわ。公衆の前で恥かかせてやるわ。セ・ン・パ・イ?ギャハハハ!いくぞてめぇら!試合は明日!第三位試合場で待ってるからよぉ。たくさんギャラリーを集めてやるよ!ギャハハハハ!!!」


 そいうと銅元は廊俺たちの前から去っていった。

 ふと気づくとあたりにはいつのまにかギャラリーが集まっていた。


「なになに?試合すんの?」


「おいおい!二年五位の徳間と一年三位の銅元の試合だってよ!こりゃ見に行くしかないっしょ!」


 .......。

 すると状況に見かねたのか木下が手を引っ張ってきた。

 どこか落ち着く場所に行きたいのだろう。


「分かってるよ。ほら、いくぞ。」


 俺は木下を連れ出して校舎裏まで移動した。

 校舎裏は普段は誰もこない場所で秘密裏に話をする場合は最適だ。


「総一さん、やっぱりやめましょうよ。銅元くんには勝てませんって。」


 木下が先ほどから何度も俺にそう言ってくる。

 その目は今にも泣き出しそうな目だ。

 きっと本気で俺の身を案じているのだろう 


「やると言ったからにはやる。二言はねぇ。」


「そんなぁ...」


 それに勝てないとは思ってない。

 さっき激昂してたお陰で不思議でと冷静には慣れている。この状態なら色々と作戦も立てられるだろう。


「相変わらず短気ねぇ。見てたわ徳間。」


「本条、いたのか。」


 こいつは本条雪(ほんじょつせつ)昔から近所に住んでた幼馴染みってやつだ。

 俺の学園のなかの数少ない友人でもある。


「さっきのギャラリーで見てたわよ。まったく無謀もいいところだわ。相手の銅元ってやつかなりの実力者みたいだし。今度ばかりは勝ち目がないんじゃないの?」


「余計なお世話だ。それに勝ち目がないなんていつものことだ。無能力が能力に勝ってきたこと自体が異常って言われてるくらいなんだからよ。」


「それはそうだけど..。はぁ、せっかく私の能力でフォローしようと思ってしてあげようと思ってたんだけどやーめた。本人にその気がないならいいや。じゃっ、試合頑張ってね〜」


 そう言い残し本条は校舎裏から去っていった。


「いきなり来てすぐ帰ったし。なんだったんだよ。」


「きっと総一さんが心配だったんですよ」


「心配してるような態度には見えなかったがな。さて、俺もやるべきことをするか。」


 明日まで時間がない。

 今すぐ帰ってやらなければ


「なぁ木下?絶対に勝てない奴に勝つには何をしたらいいと思う?」


 俺は木下にそう問いけた。

 木下はうーんと考えると数秒後、なにか思いついたらしい。


「相手の妨害工作ですかね?それとも情報収集?」


「それも大事だがそれだと決定打にならない。いいか木下一番大事なのはな...」


 俺はニヤッと笑って言ってやった。


「努力だよ!」


 さあ、明日まで時間がない。

 努力の恐ろしさ。とくと味合わせてやる!







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