第二章 後日談
PLたちでストーリー解説をしながらRPをしてみました。まだ完結していないため回収されない情報がある可能性がございます。
あの日、ベスと出会ってから数日が経過した。 エリザベス号はアリアの指示のもと修復作業が行われ今では多くの機能が復旧した。 船の中に残っていた修復道具が役に立ったのが大きかったのだろう、木材も余程良いものを使っていたのか状態が良いものが揃っていた。 初めてこの船に来た時はアンデッドたちが跋扈していて見るも無残で散らかり放題だった船も元の状態だったであろう姿に戻りつつあった。
ベス:「それでねー それでねー パパがねー」
シルヴァ:「おねえちゃんならそれをー」
あの、虫型のアンデッドたちと戦った部屋で2人のアンデッドが談笑している。彼女たちも最初は修復作業に参加しようとしていたが、悪化の一途をたどってしまうというので途中で雑用を少しだけやった後、自由時間になったら、お喋りをするのがここ数日間の日課となっていた。
サリィ:「楽しそうだね、ここでの生活が楽しかったようで何よりだよ。君たちが誰よりもはやくここに馴染めてようで私達も安心出来る」
ベス:「サリィお姉ちゃんだー」
ベスが飛びつくようにサリィの腰に抱きつく。サリィはそのままベスを抱き上げて、一緒に座る。
シルヴァ:「サリィ姉ちゃん、お仕事終わったの?」
サリィ:「丁度ひと段落したところだよ。それと少し、お話もあってね。それが用事でもあり、目的と言ったところかな。今回の船で起きた異変の顛末、それを少し言っておいたほうがいいかと思ってね」
シルヴァ:「お姉ちゃんたちじゃなくて私達に?」
サリィ:「…リリンやお姉ちゃんたちはまだまだ作業中で、中でもアリア姉ちゃんは…少しおかしくなって、みんなを守れなかったのが心苦しいんだろうね。あの後この船の防衛システムを見直すとか言って部屋に籠ったっきりシャワー以外で出てくることはない。廊下であっても目を逸らしちゃってね。これは時間が解決してくれるのを待つしかないよ。こうして話をしに来たのはただの好奇心。」
ベス:「よくわからないのー」
サリィ:「よくわからなくていいの、素直に聞いてくれるのが君たちだからね。話しやすいんだ。」
その同時刻、ルルナとララは同じ部屋で作業を手分けして行いながら、同じような事を話していた。
ルルナ:「やり方じゃない?どういうことなの、お姉ちゃん。」
ララ:「言った通りの意味よ。防衛システムが虫に反応しなかった理由、ベスが今まで壊されなかった事、造船の手伝いをした謎の男、それらは全部バラバラな理由だと思う。ベスでもなければベスのパパでもヒュプノス社の社員でもなく、今回の事は誰か一人の策略で行われたことじゃないってこと。」
ルルナ:「でも、それじゃあ何でこんな事が起きたの?」
ララ:「…これはあくまで私の推理なんだけどね」
ララは今回の事にこう考えた。あの戦いの後、ベスの父親を降ろして調べたところ服の合間や腐肉の中から色んな虫がはい出た。その時その虫は異常なほどまでに大きくなっており、幸運にもその虫たちはベスの父親を食べることに夢中だったようで駆除するのは、簡単だった。 それだけならば特に問題はなかった。しかし、もしかしたら、その虫はどこから来たのか?考えられることはその虫は外部から来たのではなく、元からこの船に入り込んだハエや蚊がアンデッドから湧いて出てきた蛆虫が進化した姿でなないのかと思っている。 蛆虫であれども芋虫だ。それが変異種として成虫の姿が全く違う姿になることも珍しくない。 ベスが襲われなかった理由はその虫の生みの親であるのがベスの父親だったのだろう。肉親関係だったのだろうか、あるいはベスの父親の意識が残っていたのか、吊るされた後中から生まれたアンデッドがベスの保護者として守ろうとしたのだろう。 それらのアンデッドに父親としての意識が少しでも残っていたのならば今までベスが無事でいたことにも理由がつく。 だが、それでもまだヒュプノス社の男のことが疑問として残る。行方や生死不明で彼が残した痕跡がヒュプノス社のシンボルマークのみ それ以外の痕跡は残されていなかった。
ララ:「航空日誌を見る限り、そいつが行ったのはあくまで造船と発案のみだ。目的は知らないけど体のいい実験とでもいうのかな、うまく言いくるめて馬車馬のように使われたんだろうね。どの時点での元凶が別だとしたらあの虫は私たちが来たことで何か不都合な事があったんだろう。だからベスを攻撃した…なんてどうだい?」
ルルナ:「言いたいことは分かったよ。でも、造船に何の意味があるんだろう。それなら適当に使われなくなった工場とか脅してでもどこかを襲う事が簡単でしょ、わざわざ手伝いをしてまでするなんて、責任の所在が向くこともあるでしょう。何が何でも自分は悪くないとでも言おうとしたのかな?」
ララ:「完全に主導権を手にするつもりがなかったんじゃない?何でも思い通りの展開が彼のやり方に、性に合わなかったとか」
今の時点でわからないことを論じても確実な証拠はないが、それでも話は尽きない。 それは彼女たちが生前の姿のまま時間が止まってしまったからだろう。
リリン:(ふむ…なるほどね。)
リリンは廊下を歩きながらそれぞれの部屋を調べる。その中には広間にいた虫が一匹もいない。 その代わりに致死量と思われる血痕や一歩踏み出せば埃が舞う掃除が嫌になりそうな部屋ばかりだった。リリンの手にはリリン自身が描いた船の地図を持っていた。 今まで見てきた部屋は客室や流し見してきたところばかりで調べようともしなかったがそこへ行ってみると鍵がかかっていた。ララとルルナで一緒に見たベスの父親の服にいくつかの部屋の鍵が入っていたがそれでも半分以上の部屋の鍵が見つからなかった。 探せばあるのだろうが、それはこの作業が終わるまでお預けだ。
リリン:(でも、これだけの部屋があればアイテムも沢山収容出来る。アリア姉ちゃんはシルヴァを守れなかった事を相当悔やんでいるようだし、でも…最後にルルナお姉ちゃんを見た時の表情…あれはまるで別人みたいな)
リリンは何かを考えつつも手にしたペンと紙を走らせながら部屋の扉を開けては閉めの繰り返しを続ける。
アリア:「……」
操舵室の椅子に座りながらアリアはうなだれている。 あの時からアリアは激しい後悔に打ちひしがれていた。シルヴァを守ろうとしたときに動けなかった。だけどあの時に庇っていれば、自分の心の支えになっていた物が壊れていた。それが自分の大切なものだという事は一番理解している。 だが、それが心を邪魔して大切な姉妹が傷ついてしまった。
アリア:シルヴァ:「来ないでっ!」
あの時のシルヴァの行動が頭に焼き付いて離れない。シルヴァは何故あのような行動をしたのか、アリアには理解できなかった。みんなを守ることが自分の役目なのにそれが出来ない程頼りない存在だったのかと思うと、胸が熱く張り裂ける思いで爪を立てて搔きむしってしまう。それでも痛くなる一方で余計にあの時の行動が蘇る。
アリア:(強かったら守れたのに、あの時腕が届く位置にいたのに、何で…何で動けなかったの?私はただ…ただ…もう、失いたくないから、みんなを守れるために強くなって…やめて…これ以上は……いやっ……あの子達の顔を思い出せないなんて……こんな時に……私の記憶を……塗りつぶさないで……)
アリア:「何で私はこんなにも弱いの…?」
ポツリと呟くその姿を見るものはいなかった。 彼女を責めるのも、慰めるのも、戒めるのも、その後悔を聞くものがいない以上それを理解できるものはいなかった。 思い出したくない記憶は誰にでもある。しかし、それは誰かの夢を否定することではないのか、嫌な記憶を呼び覚ます事で夢を叶えることができるのなら、記憶は取り戻したほうがいい。 ほかの姉妹より長く生きてきたあなたはよく知っている。誰よりも長く誰よりも永く生きてきて、死んでいた君ならそれが一番理解している。 君は大人になれなかったが大人の残酷な部分はよく知っている。 だってそれを思い出すことができたのだから、何も知らない、みんなを守るために、君は彼らの最期を見守ることなく死んだのだから。
アリア:「私が…今やることは…なに?」
知っている。知っていながらも呟く。やることは多い、失われた記憶を取り戻す。 みんなを守る。 1つやることを見つけたらそこから数えきれないほどのやるべき事が出てくる。 それを1つ1つ全てをやることなんて出来るのか?時間が止まった君たちなら出来ることなんだ。 じゃあ、ここで立ち止まる時間なんてないじゃないか、君たちの後日談はきっと神様が笑って見守っている。 こんなにも穢れた世界を見ても何の手も差し伸べなかった神様が、君たちの望む形なのかは知らないけど、それでも君たちを愛しているだろう。
おまけ
NC:「そう言えば、第一弾のセッションと今回のセッションのダイス結果をざっくり出してみたよ」
将人:「それってどんな感じに?」
NC:「俺も含めてパーツ効果なしのダイス結果だね。アドベンチャーパートバトルパートエンドパートぜーんぶ含めたやつ」
ルーン:「へー、いいじゃんいいじゃん。せっかく数えてくれたんだから教えてくれる?」
NC:「りょーかい、もしこれを乗せるなら成功を〇失敗△大失敗はにしてねー大成功は補正ないと発生しないから」
将人:「それ、フリにしか聞こえないのは気のせいかな?」
キャンペーンシナリオ 思い出は誰が為に
第一章 シナリオ名 思い出は師の為に
ダイス結果
NC アドベンチャーパート 〇なし △なし ×なし バトルパート〇12 △7 ×3 エンドパート 〇なし △なし ×なし
ダイス回数22回 〇12 △7 ×3
シルヴァ アドベンチャーパート 〇11 △2 ×2 バトルパート 〇4 △1 ×0 エンドパート 〇2
△2 ×1
ダイス回数25回 〇17 △5 ×3
アリア アドベンチャーパート 〇7 △6 ×1 バトルパート 〇2 △0 ×0 エンドパート 〇4 △1 ×0
ダイス回数21回 〇13 △7 ×1
サリィ アドベンチャーパート 〇6 △9 ×0 バトルパート 〇4 △1 ×0 エンドパート 〇4 △1 ×0
ダイス回数25回 〇14 △11 ×0
リリン アドベンチャーパート 〇9 △6 ×4 バトルパート 〇3 △1 ×0 エンドパート 〇2 △2 ×1
ダイス回数28回 〇14 △9 ×5
ルルナ アドベンチャーパート 〇7 △5 ×3 バトルパート 〇1 △1 ×0 エンドパート 〇2 △2 ×1
ダイス回数22回 〇10 △8 ×4
ララ アドベンチャーパート 〇5 △7 ×1 バトルパート 〇1 △1 ×0 エンドパート 〇3 △0 ×2
ダイス回数20回 〇9 △8 ×3
カナリア:「うっそ、俺一回も大失敗してなかったっけ!?」
NC:「結構失敗が多かったイメージだけど、意外と期待値で通していたんだよ」
将人:「俺あんまりパッとしないな」
NC:「将人の大失敗って探索と対話判定だから負けない心が仕事してくれたんだよな。他の人も目立った失敗は余りしてないけど、大活躍もしてないかな。そもそも初心者向けにしたから失敗しても多少の情報を出すよりか情報自体少なめにしてたからな。最初から情報バンバン出したら混乱するだろうし」
第二章 改変シナリオ名 思い出は愛娘の為に
NC アドベンチャーパート1 なし バトルパート1 〇4 △0 ×0 アドベンチャーパート2 なし
バトルパート2 〇21 △17 ×5 エンドパートなし
ダイス回数47回 〇25 △17 ×5
シルヴァ アドベンチャーパート1 〇14 △5 ×1 バトルパート1 〇2 △0 ×0
アドベンチャーパート2 〇5 △6 ×1 バトルパート2 〇6 △7 ×2 エンドパート 〇2 △2 ×1
ダイス回数54回 〇29 △20 ×3
アリア アドベンチャーパート1 〇12 △7 ×2 バトルパート1 〇0 △0 ×0
アドベンチャーパート2 〇4 △7 ×0 バトルパート2 〇6 △3 ×1 エンドパート 〇2 △3 ×0
ダイス回数47回 〇24 △20 ×3
サリィ アドベンチャーパート1 〇11 △6 ×1 バトルパート1 〇0 △2 ×0
アドベンチャーパート2 〇5 △4 ×2 バトルパート2 〇8 △5 ×0 エンドパート 〇1 △2 ×2
ダイス回数49回 〇25 △19 ×5
リリン アドベンチャーパート1 〇12 △4 ×1 バトルパート1 〇1 △0 ×0
アドベンチャーパート2 〇7 △3 ×2 バトルパート2 〇5 △5 ×0 エンドパート 〇4 △1 ×0
ダイス回数45回 〇29 △13 ×3
ルルナ アドベンチャーパート1 〇14 △13 ×1 バトルパート1 〇1 △0 ×0
アドベンチャーパート2 〇7 △3 ×2 バトルパート2 〇4 △4 ×1 エンドパート 〇3 △1 ×1
ダイス回数55回 〇29 △21 ×5
ララ アドベンチャーパート1 〇14 △13 ×2 バトルパート1 〇1 △0 ×0
アドベンチャーパート2 〇4 △7 ×1 バトルパート2 〇3 △3 ×1 エンドパート 〇4 △1 ×0
ダイス回数54回 〇26 △24 ×4
NC:「ざっとこんな感じかな、アドベンチャーパートとエンドパートはNCがダイス振る機会がないんだよな」
将人:「それでもプレイヤーと同じぐらいダイス振ってるんだよな、手駒増えればその分ダイス振る機会が増えるのは理解してるけど…30回かと思ってた」
カナリア:「俺の場合はマニューバをフル活用で使ってたから失敗しないと思ってたけどまさかこんなに失敗してたのか…」
ヴァン:「そもそも全員がふり幅がおかしいんだよ。成功と失敗は分かるけど一割の大失敗がどうも尖ってるというかなんか」
SNC:「一割だから、仕方ないね。10%って信用できるのが当たり前になるのがTRPGの醍醐味でもあるし」
将人:「そして70%が信用ならない」
NC:「本当は攻撃対象を含めるとNCが振っているダイスはもう少し多いんだけど、それを含めたら結果を出した意味ないじゃん?あえて言うなら今回ベスを攻撃した時のダイスは7か8が出た時だから割とベスを完全解体する気はあったんだよね。でも何故か攻撃対象にアリアが選ばれて選ばれて…ダイスの女神様に無礼な事した?」
ドラン:「愉快犯に正義も悪もない以上、無礼してもニコニコして気まぐれ起こすだけだろ」
修正
NC:「そういえば、集計しているときに気づいたんだけど、少しこの前のアリアのハンドアウトで伝えてなかった事を思い出したわ。というか分が足りなかった。あのパーツ10個の破損なんだけど、それはバトルパートで破損したパーツのみだから、最初の飛来物の物で破損したパーツは10を超えても狂気点は増えないんだよ。ハンドアウトを見ると分かるけど、アリアがそれを、トラウマとして抱えているのが悪人からの被害、つまり敵から与えられたものとして見ているから機械であろうと意図的に攻撃してきたものでなければどれだけダメージを受けようとも発狂はしない。例えば客室のバトルパートでももし、イベント的な感じで上のシャンデリアが落ちて姉妹の誰かがダメージを受けてもそれがバトルパートでなく尚且つ敵の攻撃じゃなくて自然に、落ちたものならそれはパーツ10個には含まれないわけ、だから、飛行船の攻撃はノーカンだったんだ。」
ドラン:「それも個人メッセで送られてきたな」
SNC:「実はそれ、後で全員のハンドアウトを読み直して気付いたから急遽書き直したんだよね」
NC:「だから、次からこれ使って、電子データ送るね」
次回未定




