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獣人のよろずやさん  作者: 京衛武百十
第一部
73/404

興味深いこと

さすがに公転周期七百日余りの惑星と、公転周期四百五十日程度の惑星が同じものであると想定するには無理があるでしょう。


なのでここはやはり、別の惑星であると考えるのが自然だと思います。そして複数の惑星にあの<透明で不定形な謎の存在>がいる。


となるとますます、あれが人為的に生み出されたものである可能性を考えないといけない気がします。


ただの自然現象だとしたら、あまりにも不自然すぎる。


私達地球人が知らない、遥か過去に栄えた文明が残した何かと考える方がよほど合理的な説明がつく。


そもそも、この宇宙にはかつて別の文明が存在した可能性を示す事実が、いくつも発見されているのです。


古くなって中古品としても市場価値のなくなった旧式のメイトギアを亜光速ロケットのオペレーターとして外宇宙へと探査に送り出したのは、約千年前。それによって得られた様々なデータの中に、地球以外の文明が存在した可能性を窺わせるものがあったのだと言います。


残念ながら明確な<異星文明の遺跡>まではまだ発見に至っていないそうですが、遥かな昔に文明が存在していたであろうことはすでに常識となっているそうです。


となれば、あの<透明で不定形な謎の存在>が、まさしくその痕跡である可能性も。


それが事実なら大変な発見なのですが、残念ながら私達にはこの発見を知らせる手段はありません。


このことは慙愧に堪えないものの、できないことを悔やんでも何も解決しませんので、埒外としています。




また少々話が逸れてしまいましたが、とにかく少佐と伍長は川に向かい、その途中で、まさに廃棄用の皮袋を運んでいる途中の猪人(ししじん)の一人と合流しました。


その猪人(ししじん)の名前はデルラ。<呪い師>バンゴの息子で、今は猪人(ししじん)の村の雑務を任されている若者でした。


その種の雑務は、一人前の猪人(ししじん)になるために一時期就かされる役目だそうです。


その雑務の一つに、<汚物処理>もあると。


太めの木の枝を用いて作った天秤棒の前後に汚物の入った袋を吊り下げ、<透明で不定形な謎の存在>がいる川に向かい、袋ごと、時には天秤棒ごと投げつけ、吸収させるのが、役目の詳細な内容ですね。


でも、天秤棒ごと投げつけても、あれは、木の枝でできた天秤棒は吸収せずにその場に放置するので、いなくなってから回収すればいいという話です。


ここでも、興味深いことが分かります。


あれは、植物のままのものについては、基本的に吸収しないということ。


原則、動物性のもの、動物由来ものしか吸収しないのだそうです。


ただし、一度食べられてから未消化で排泄されたものや、加熱されて変質した植物などは吸収するそうですが。



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