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獣人のよろずやさん  作者: 京衛武百十
第一部
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尾籠な話

なお、尾籠(びろう)な話で恐縮ですが、人が暮らしていく上でどうしても避けられないものの一つがトイレでしょう。


これについては、技術的に解消しようもないので、私達のところでは<オマル>を使い、後に一時貯留漕に逐一投棄するという方式を取っています。


一応、トイレとしての個室はあるのですが、そこでオマルに用を足し、トイレに設けられたシューターに投入する形ですね。


最初は直下式便槽を採用したものの、ノーラの妊娠に伴い、乳幼児の転落の危険性が改めて考慮され、現在のそれに改装されました。シューターの位置を乳幼児では届かない位置にすることで、便槽への転落の危険性を減らそうとしたわけです。


自分が用を足す時もそうですし、シューターに手が届かない乳幼児の間は私達の誰かが代わって捨ててあげることになるので手間は増えてしまいますが、やはり命を優先すべきということで、反対意見は出ませんでした。


相堂(しょうどう)伍長もその辺りは気にしないので。


しかしこれが今回、クレアに用足しの仕方を覚えてもらうのにも役立ちました。


彼女が用を足そうとするとそこにサッとオマルを差し出し、受け止めます。これを数回繰り返すと、彼女もそこにするのだと理解してくれました。


その程度の知能、と言うか学習能力があるのがこれで分かります。


トイレの中ですることを理解してもらうには手本を見せる必要があったでしょうが、上手くタイミングが合わせられるとは限りません。その点、オマル式だと彼女がもよおしたのをこちらで察することができればオマルを用意するだけで済みますし。


経験を重ねることでいずれはトイレで用を足し、自分で廃棄することも覚えてくれる可能性があります。


今は取り敢えず様子見ですね。


どうしてもあまり触れたくない事柄の一つではあるでしょうが、これもまた、『生きる』ということそのものです。


ちなみに、便槽に溜められた排泄物は定期的に汲み出して焼却しています。


森の中に放置しておけば肥料になるという考えもあるかもしれませんが、腐熟の進んでいない大量の排泄物は肥料として使うには適さず、かえって植物を枯らしてしまったり病気を発生させることがあるそうなので、その点を考慮し、土に穴を掘って排泄物を入れた上で焼却、灰になったものに土をかぶせて処分するという方式を取っています。


ただこれも、僅か数人という規模での利用なのでできるという面があるのも事実ですね。人数が多く排泄物の量が増えると焼却が間に合わなくなってくる可能性もありますし。



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