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獣人のよろずやさん  作者: 京衛武百十
第一部
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あれこれ語って

以上、とにかく私達の場合には、たとえ意見の対立があったとしてもチームとしての機能を失うようなことは基本的にありません。


チームを分割するのは、


『チームを分割した場合とそのままにした場合両方のメリットデメリットを検証』


した上で、より好ましい方を選択するというだけです。


私が伍長と二人きりでいられないと考えるのは、少佐がいなければチームとして機能せず、お互いに足を引っ張り合うだけだから、ソロの方がマシというのもありますし。


って、ただの言い訳ですね。




と、あれこれ語ってしまいましたが、少なくとも、現状ではノーラや赤ん坊やクレア達を擁していることに問題はないということです。


ナヌヘを食べて満足したラレアトが帰った後も、クレアがナヌヘを欲しがるので、私は子供達の気を引くために作った人形を手にして、その人形が手渡すような形でナヌヘを渡しつつ、その度に、


「美味しい?」


人形が話し掛けているという(てい)で声を掛けます。


するとクレアは明らかにその人形に関心を示しながらも、やはりナヌヘを欲しがるので、続けて少量ずつ渡しました。


そうしているうちにクレアはナヌヘを食べるのをやめ、人形を手にして、


「う~、あ~!」


私に差し出してきました。もっと人形とお話がしたいということなのでしょう。


なので当然、それに応えます。


「私、マリア。あなたはクレアちゃんね? よろしく。お友達になりましょう♡」


私も思い切り気持ちを乗せて、<人形のマリア>としてクレアに話し掛けました。


今回は<マリア>で上手くいきましたが、実は人形はこれ以外もいくつか用意しています。


獣人達の抜け毛を利用して作った<フェルト人形>です。


子供の頃は引っ込み思案であまり上手く他人と関われなかった私は、一時期、フェルト人形作りにハマっていた事がありました。学校での人間関係などでストレスが溜まると人形作りに没頭し、それを解消していたのです。


そういえば、そのフェルト人形作りを教えてくれたのも私の家にいたメイトギアでしたね。メイトギアはロボットなので、ネットワーク上から様々な技能をダウンロードし、身に付けることができます。フェルト人形作り程度ならそれこそ、


『朝飯前』


だったでしょうね。


それがここに来て役立つとか、実に皮肉なものです。


ちなみにこの人形達も、<商品>です。


ただ、獣人達には<人形遊び>の習慣がまだないらしく、需要はそれほどありません。


幼い頃に木の枝や石ころを何かに見立てて遊ぶということはするのですが、その遊び方が少々乱暴で、私が作るフェルト人形だとほんの数分でばらばらになってしまうんです。



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