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獣人のよろずやさん  作者: 京衛武百十
第一部
54/404

昨日できなかったことが今日は

夜も更けて私は休む時間になりました。


三人で二十四時間、いえ、正確な時間が分からないので便宜上『二十四時間』としているだけなのですが、取り敢えず八時間ずらしてそれぞれ十六時間を担当することにしています。


人間社会においては<拘束十六時間>なんて、それこそ労働環境監督署に喧嘩を売っているような話ではあるものの、ここには私達三人しかいないのでこの辺りはやむを得ません。


それに、拘束は十六時間ですがお客がいない時には食事や入浴を含め自由に休憩を取って構わない上にお客もそんなに多いわけでもなく、まあ、実働で言うと、仕入れや食品の加工や商品の管理を含めても五時間程度といったところでしょうか。


なので、肉体的な負担はまったく問題になるレベルではないです。


しかも、お客が来ても金銭のやり取りをするわけではないので、そういう部分の管理もありませんし、一時間くらいお客と雑談してても叱られることもありません。


だから楽しいだけですね。


むしろ、こんなに楽しんでていいのか?と思わされるレベルです。


後は、どうにかして少佐との距離を詰めるかですね。




夜中に何度かお客が訪れたような気配があって眠りが浅くなった時もありましたが基本的には別に騒ぎもなくてぐっすり眠れました。


夜が明けてきた気配を感じるとスッと意識が覚醒します。


体を起こし簡単に身支度を済ませ、ノーラの部屋で物音がしたので何気に除くと、彼女の赤ん坊が、


「ふんす! ふんす!」


と鼻息も荒く、今度は何度も寝返り、いえ、もう完全に『転がって』部屋の中を移動していました。昨日は<背面ずり這い>、そして今日は転がっての移動と、実に順調に成長しています。しかも、部屋の端まで行って壁に阻まれると逆方向に転がって戻るだけでなく、脚で床を蹴って方向転換、そしてごろごろと転がっていくのです。


それがまた可愛くて♡


人間の赤ん坊でも、昨日できなかったことが今日はできるようになっていることも良くあると聞きます。獣人の赤ん坊はさらに成長が早いので、見ているだけでもワクワクさせられますね。


私が寝ている間は少佐がオムツを替えてくれていますが、私が見ている前で動きを止めて、


「……」


難しい顔をしたと思ったらお腹に力を入れて、次に困ったような顔になりました。


今度はウンチですね。


「はいはい。綺麗にしましょうね♡」


私は赤ん坊を抱き上げてお風呂場に行きました。残り湯で体を洗ってあげるためです。


実は、ウンチについてはオムツをしない方が後始末が楽な場合があります。オムツをしていると逆に汚れが広がってしまうことがあるからです。


ただ、だからといってオムツをさせておかないと、今度は自分が出したウンチで遊び始めてしまうこともあるんですよね。


ウンチをしたらすぐに後始末ができれば大丈夫なんですけど。



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