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空白を生きる  作者: 一ノ瀬 実彩樹
第一章
2/2

桜が舞い散る4月の何でもない日。

今日、君は姿を消した_______。




「おはよう~。」

クラスメイトが次々と登校する時間。

私はせっせと机に向かって宿題をしていた。

「おはよう、愛美まなみ。」

前から友だちの茉莉まりが話しかけてきた。

「愛美がこの時間に学校に来てるの珍しいじゃん。」

私はいつも時間ギリギリに学校に登校するし、なんなら遅刻常習犯である。

「学校に宿題忘れっちゃって~。今必死に片づけてるところ。」

「あー。なるほど。それなら私の見せてあげようか?」

「まじで!茉莉様感謝いたします!」

はいっと言って渡してくれた宿題を受け取った。

それを写していると、前の席の静夜が登校してきた。

「おはよう。」

声をかけると静夜もおはようとあいさつを交わしてくれた。

それを見ていた茉莉が小声で、

「よく大森君と話せるよね。」

と耳打ちしてきた。

「幼馴染だからね。てか、普通に話せばいいじゃん、茉莉も。」

「無理だよ。なんていうかさ、話しかけないでオーラが出てるっていうかさ。

この学校で普通に話せるの愛美くらいでしょ。」

「まぁ~、確かにそうかもだけど。仏頂面なだけで皆とそう変わらないんだけどね。」

茉莉とこそこそと話しながら前の席の静夜を見る。

とうの本人は涼しい顔で読書をしていた。

「それに顔が整いすぎてて近寄りがたいし。私たちとは別次元の生き物みたいだよね。」

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