俺はゴリラだったらしい
お久しぶりです、ようやく出せました。ほんと毎日投稿してる方マジで神だと思います。
あと学校が始まって現実逃避中です。学校イキタクナイ(けどいかなきゃ学生じゃなくてただのニートになるんですよねえー)
「ッてぇー、あのクソポンコツ女神
…は!
やばいPCのデータを消すように頼むの忘れてたァー!!
オ、オワッタ‥‥
あれ?そういや、記憶消えてないような…?」
色々と嫌な予感がしていたところに
「プシューーー」
と音がしたかと思うと忽ち青っぽい煙と空気が部屋に溢れ出していた。
「はぁ!? なんだこれ!?」
よく見ると部屋の上の隅には空気の噴出口のようのものがありそこから空気と煙がでているようでさらに俺に向かってくる。
とりあえず、避けようとして素早く呼吸器官を手で押さえながら身を屈める。
(まあ、空気より重いのであれば意味ないんだけど…)
しかし空気より重い以前に噴出口は自動追尾するようであった
(クソッ、全くもって意味ねぇじゃねえか!)
真っ先に考えられることとしては煙が毒や催眠作用のあるものということが想定されるため警戒を強める。……とは言ったものの警戒を強めても部屋から出られる様子もなく、取れる手段もない。
(未だに直撃中だし‥)
息が続くうちにとそれほど広くはない部屋を屈みながらながら観察すると吸引機のようなものを発見する。
(これって、もしかして…)
すると、少し時間が経ってから今度は大量の消毒臭のする水が降ってきた。想像以上の量であったので勿論ずぶ濡れである。イメージとしては先ほどの空気と煙はエアシャワーのような感じだろう。消毒のためではないかと思い(催眠や毒ならやっぱり空気より重いよなぁ、実際、煙は上の方に集まっていったし)
特に抵抗しないで大人しくすることにした。
(だとしてもこんだけ濡れるのはどうかと思うぞ、パンツまでぐしょぐしょで気持ち悪い)
その後、ものすごい音を立てながら吸引器が空気や水やらを吸っていった。
(すげぇ、●イソンの掃除機かよ!あれ重いんだよな吸引力はいいんだけど)
しばらくすると部屋にあった扉が開き、一人の女性とその横に騎士と思われる男女が数名入ってきた。
その女性の姿を見て驚嘆する。その女性が一瞬、四条さんかと思うほどそっくりだったからだ。瓜二つとまではいかないが本人だと言われても不思議ではないくらいには似ている。もちろん、別人なのは間違いないが…
「初めまして、私の言葉は通じているでしょうか?異世界からの召喚者様。先ほどのご無礼お許し下さい。」
女性が軽く頭を下げた。四条さんより優しそうでよかったです。
「あ、ああ理解できてる。逆にこっちの言葉も通じてる?あと、消毒のためだったんだろうけどちょっといきなりすぎなのと最後の水の量はどうかとは思うんだけど?」
驚いた様子を隠すように軽口をたたく。
「おい!、貴様いくら異世界からの者といえど無礼だぞ!。このお方をどなたと心得る‼」
一人の女騎士が怒りを露わに強い口調で威圧してくる。
「残念ながら存じ上げないし、自己紹介もされてないしそもそも異世界から来てんだから知るわけないだろ?」
俺は何喰わぬ顔で答える。
(綺麗な顔してすげぇ怖えーとか心中では思っていたいたりするけど)
「き、貴様!あまり調子に……」
「おやめなさい!」
女性が女騎士の言葉を制止する。
「しかし……」
「これ以上この方への無礼は許しません。」
(おおーすげぇな 明らかに女性の方が年下だろうに、優しそうなのに俺に怒るときは四条さんにそっくりだ)
「大変失礼しました。この者たちは私の護衛の騎士でございます。私はエアステンス王国第一王女エーデルフィア・フォン・ゲシェーフィテルと申します。あなた様を召喚したものでございます。」
騎士を一喝し、丁寧な所作で自己紹介をした女性は容姿、立ち振る舞い、気品含めて何から何まで俺が読んできた異世界小説によく登場するまごうことなき王女様であった。
黄金の宝石よりも綺麗で手入れが行き届いた艶のある金の髪にブルーの双眸、歳は見たところ高校生くらいだろうか体つきはまだ成長途中といった感じもしたがそれでも彼女の美しさが損なわれることはなかった。
「いえいえ、こちらこそすいませんでした。俺は鷹瀬紅鷹って言います。紅鷹が名前で鷹瀬が苗字です。え~と、それで俺はなんで召喚されたか聞いてもいいですかね?王女様」
「おい!だから無礼だと……」
またも女騎士が不平を言おうとするが王女様が視線で止め、左右の騎士が宥めるように止めに入る。
(うーんさっきの女神のやりとりでさっきから態度がよろしくないな、気をつけないと)
「はい、召喚につきましては、夜も遅くお疲れでしょうから後日改めてご説明させていただきます。今は、お体も冷えてしまいますので風呂場までご案内いたします。それと紅鷹様、それと私のことはフィアとお呼びくださいませ。」
「そうですか。それじゃあフィアと……」
王女様を名前で呼ぼうとしたところ女騎士が目で様をつけろと訴えかけてきてので
「いえ、失礼だと思いますのでエーデルフィア様と呼ばせていただきます。いきなりこんなところに連れてこられて少し混乱してるようです、すいません。」
と大人しく従った。(だから怖いんだって俺に何かでも恨みあるのかよ)
「フィアと呼んでもよろしいのに……」
小さな声でつぶやいていたのは紅鷹には聞こえなかったが少しむくれたお姫様の顔は年相応の表情でとても可愛かったところは見逃さなかった。
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部屋を出る直前、前を歩いているお姫様達が急に立ち止まり振り返ってきた。
「紅鷹様、部屋を出る際は今までの召喚された方々から考えるにおそらく身体が重く感じると思います。貴方様なら大丈夫だとは思いますがそれでも時間がかかると思いますのでそのつもりでお願いします。」
エーデルフィア様が悪いわけではないだろうにそれでも申し訳なさそうにおっしゃる。
「はあ、よく分かりませんが分かりました。」
どっちなんだというような返事を返してしまう。なんで俺なら大丈夫?
「ふふ、紅鷹様それでは分かっていただけたのかどうか分かりませんわ。説明が足りないのは重々承知ですのでどうかご理解くださいませ。後ほど必ずご説明しますので」
結局本人にもどっちなんだと言われてしまったが……
そして部屋を出ると
ズシンという効果音が的確なように身体が急に重く感じられてた、というより本当に重くなった。
急に重荷を背負わされたような感じである。さらには息苦しさも覚える。
その場で這いつくばるような体勢になる。
(向こうと重力が違うのか?)
隣では先ほどの女騎士が嬉しそうに笑っている。
(クッソ腹立つな)
「大丈夫ですか?起き上がらないと思いますので」
もう二人の男の騎士の人が優しい言葉で声をかけそれぞれ肩を貸してくれた。
(なんていい人達なんだ!隣でほくそ笑んでるやつとは大違いじゃないか!というかいつまで笑ってんだよ!)
それにしても俺のこと軽々と持ち上げてることからも分かるがこの人達が相当強いのが感じられる。もちろん王女様の護衛なのだから強いのは当たり前なのだが …
部屋を出ると豪華な作りと分かる広い廊下に高そうなフカフカの絨毯が敷かれていた。
なんかびしょびしょのまま通るのが申し訳無い。
長い廊下のため2、30メートルほど肩を貸してもらいながら進んでいるところで
(………?こんなに速いものなのか?)
「あの〜、もう多分肩貸してもらわなくても大丈夫だと思います。」
肩を貸してもらっている騎士にそう告げる。
「え!?本当ですか紅鷹殿?流石に早すぎなのでは……」
騎士が驚いた声を上げる。
(やっぱり早すぎだよなぁでも体の感じ的にはもう大丈夫そうだし)
「おい、貴様エーデルフィア姫殿下の前で見栄を張りたくて嘘をつくんじゃ無い!」
(別に見栄張ってないわ!それより名乗ったんだから貴様じゃなくてせめて名前で呼べや!こいつは本当に腹立つな)
「本当ですか紅鷹様?」
流石にエーデルフィア様も驚いている。
「はい、多分大丈夫かと思います。放してもらっても大丈夫ですよ」
そう言い騎士の人たちに放してもらっても立つことができた。速くは歩けないがある程度なら問題なく歩けそうである。
「馬鹿な!こんなにも早く歩けた者など今までいなかったというのに…」
女騎士が訝しい表情をしている。
(ハハハ、女騎士がかなり驚いていやがる 気分がいいな)
女騎士はかなり気にくわない顔をしている。
ほかの二人の男の騎士もとても驚いた様子でエーデルフィア様に至ってはとても興奮した様子だった。
「すごいです!紅鷹様!やはり貴方様ならきっと……」
よく分からんが褒められては悪い気はしないがただ立って歩くだけで褒められても面映ゆいと言うか赤ちゃん見たいで恥ずかしいというか虚しいというか…
「こんなに早いのは、間違って召喚されてしまったゴリラが次の日に起き上がっていた時以来ですよ!」
エーデルフィア様が興奮した様子で褒めてくれるが
ゴリラって…
自分がゴリラと比べられても…と素直に喜べない紅鷹は廊下を進んでいくのであった。
次回の更新は明日の予定です(※あくまで予定です)




