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どこにでもよくあるただの異世界物語  作者: スノーホーク
2.置き去りまでの王国編
12/23

ぶっ倒れるまで頑張るぞい!!

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、申し訳ありませんでしたあああああぁぁぁぁぁ!!!!

予定の11月を大幅に過ぎてしまい気が付けば2020年になってました。理由はいろいろありますがどれも言い訳ですので止めておきます。これからもこの作品を温かく見守って下されば幸いです。

昼食を終え、訓練用の施設へと向かう。ベルンハルトさんの講義が終わり、次はエーデルフィア様の魔法の訓練となる。


魔力との親和性の高い原料を総称して魔石と呼び、この王城はその魔石を用いて作られており、毎日魔力によって強化が施されている。


魔力を注げば内部・外部問わずまた、どちらか一方を重点的に強化することが可能な仕組みになっているそうだ。


そのため、訓練用の施設は特に内部を重点的に強化された場所であるため、王国騎士が使用しても問題ないくらいには頑丈である。


そのため俺が魔法を使用した訓練を存分に試すことができるということなのであるが………


「さて紅鷹様、前回に引き続き始めましょうか」


いつもと同じ笑顔のエーデルフィア様なのだが訓練の時ばかりは笑顔が怖い。というのもここ最近は基本的に魔法の訓練の終わり=ぶっ倒れるまでとなっているからである。

…やっぱおかしいよね!?


最初は良かった。


俺が魔法の使用が可能かどうかのある意味、軽い感じだった。というのもベルンハルトさんの講義でも教わったが魔法は魔力を持っているからといって使うことができるかどうかは別の話だからである。


魔法師としての資質があるのか確かめるためのもので、できるかできないかを確認するだけなのですぐに終わった。


魔力を体の外側へと発生させることができれば適正ありと見なされる。空気中に存在する魔素を体内に取り込み、体内で魔力へと変換する。そして体中に存在する魔力を感じ取り、それらを一か所に集めて発生させる。要は魔力操作である。


これができなければ魔法を使うなど話にもならないらしい。そこは難なくできたが、初めて魔力を使用したということでかなり疲れが襲ってきてへたり込んでしまう。魔法師としては力に目覚めたばかりの赤子同然なので仕方ない。誰でも最初に通る道らしい。


しかし、数日もすれば慣れてきてかなりスムーズにできるようになり疲れもなく余裕が出てきた。実はこれは少しばかりすごいことでここまで早く魔力操作できるのは稀有だそうだ。なので魔法にも期待ができた。


しかし問題はそこからである。


そもそも魔法は大きく分けて二つに分類することができる。属性魔法と無属性魔法である。まぁ名前からも異世界魔法にありがちなので推測通りなのだが、属性魔法はそれぞれの適正がある固有の魔法。無属性魔法は魔法師であれば誰でも使用可能な魔法である。


無属性魔法の分かりやすいので言えば強化魔法みたいなものだ。


しかし、この無属性魔法は誰でも使える割りに扱うのが難しく時間もかかるため使用するものは少ないとのこと。そのため、基本的に魔法師は扱いが簡単で個性ともいえる自身の属性魔法を磨くことに専念し、いかに射程と威力または応用力を引き出せるかを研鑽するのだそうだ。


あと、一つ種族特有の魔法というか能力があり、エーデルフィア様が俺を召喚した魔法もそれに当たるらしい。ちなみに異世界からの召喚魔法は王族のみしか扱うことができないもので特別な魔法である。


種族魔法とはなっているがそれぞれの種族の固有能力みたいなものである。人間の種族というのであれば他の種族には作れないような知識で道具を作り上げることができるみたいなもんだろう。


さて、話は元に戻るが魔力を体外へと発生させそれを維持することができたので、次はいよいよ属性魔法に移る。俺の場合は雷に当たる。


魔法を使うのに一番大事なのはイメージである。ここら辺はまあよくあるって感じだ。


こんなこともあろうかと日々妄想に明け暮れていたこともある俺ならばイメージなど造作もないことである!


雷ではあれば実際に見たことも撃たれたこともあるのでそれを頭の中に鮮明に思い出し経験をトレースする。更に雷ができる原理まで知っているのだからこれはもうできなくてはおかしいはずだ。なんなら電気系の魔法も使えるんじゃなかろうか。そうに違いない!!


まぁ気持ち悪いほど調子に乗ったのはいったん忘れて。


先ほどの魔力の発生の要領で身体から魔力の流れを感じ取り、手のひらへと収束させる、その際に雷のイメージを伴わせて属性魔法へと昇華する。


本来は低温の上空で雲の中にできた氷が擦れ合うことで発生する静電気がたまっていき地上と上空の電位差によって放電される…だったよな?あれ?確かこんな感じだったよな?まあいいや。


それでこれを自身の体験からトレース、静電気は日常でも体験したものを、雷の威力は実際に撃たれた経験からイメージを明確にする。


途中、イメージが適当だったもののバチバチと電気のエネルギーをもった球体が手のひらに浮遊する。

初めて試みて成功したのである。これには俺もかなり驚いた。自分でも一発で成功するとは思っても見なかった。エーデルフィア様とは興奮して鼻血を出しそうだし。


実際はじめての魔法だがなんというかすごいとしか言えなかった。奇妙な文字通り体験したことのない感覚なのでうまく言えないが、こう、エネルギーの塊を手にしている?とでも言えば良いのか力を凝縮したかのような感じである。


ここまで見ればさぞかし順調に進んでいるように見えるだろう。しかし、それはこの後のことだった。この浮遊した雷の力を持った球体を飛ばすように指示される。これがぶっ倒れるまでの事態のきっかけとなった。


なぜぶっ倒れるような事態になるのかというと雷の魔法を放出することができないからである。正確に言うと飛ばすことはできても異常なほど威力が出ないのである。


最初、体外に発生した雷の球は手のひらくらいの大きさでバチバチしているのに放出すると、どんどん小さくなりパチパチとなりやがてミジンコみたいな見えないような大きさになるうえ、射程も5メートルもない感じである。まったくもって意味がない。


原因はよく分からない。他の魔法師と比べてみても魔力操作がここまで流麗にできていればこんなひどい有様にならないのだが……


さて、こんなのことは初めてらしく原因がわからないのでとにかく数をこなすことに…もちろん、最初はエーデルフィア様がイメージをより鮮明にしたり、放出するイメージを強化するために血を噴出させてみたりなどして多種多様な方法を試した。しかし、どれも改善にはつながらないので結局は根性論に行きつく。


数をこなせば魔力を消費するので疲れる。魔力は生命のエネルギーとしての機能も持つので当然である。しかし、魔法を使えば魔力保有量も増えて、雷の魔法も使えるようになるかもしれないので一石二鳥になるのだが……


先ほども言ったように魔力を消費すれば疲れる。それも魔力がすっからかんになるまでやれば今まで経験したことのないような疲れでまともに立ってもいられないくらいになるし、かなりの高確率で意識を失う。


生命の危機に陥ている状態に近いので無理もない。死ぬんじゃないかと思うが、そこまで行くと体が勝手に魔力の供給を行おうとするため倒れるので死ぬということはないらしい。といってもいい気分ではないのは間違いない。



が…魔法を使うためである、このくらいのことでくじけている俺ではない!!



……ということで、さあぶっ倒れるまで頑張るぞい!!



ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )ε-(´∀`; )




「あ、知ってる天井だ」


目を上げればいつものベッドの上だった。倒れた時に毎回言っている。というか言いたくなるんだものしかたがない。


(最初は知らない天井だったになぁ、今では見慣れた天井だ。すんげぇ当たり前のことを言ってるわ俺)


「その訳の分からないセリフ……お目覚めですか紅鷹さん?」


アリッシェさんが明らかに近すぎる位置で顔を覗き込んでいる。知らない天井は異世界小説だとよくあるんだけどなぁ、通じないのは悲しいな…誰か先駆者いなかったのかよ。


「相変わらず顔が近いですって…俺、どのくらい寝てましたか?」

「そうですね、2,3時間と言ったことでしょうか、今ちょうど日が沈んだあたりですね、夕食の用意ができていますがいかがなさいますか?」


窓の外からは目が眩むほどの夕日がさしこんでした。体を起き上がらせてみれば腹の虫がなる。どうやら体が食べ物を要求しているようだった。


「それじゃあ、お願いします」


夕食を食べながらアリッシェさんといつものように話をする。ちなみに今回の夕食は牛の魔獣のビーフシチューである。魔獣は食べれる上に普通に美味しかった。


「それにしても、毎度毎度よく頑張りますね、別に魔法が使えなくても食客として生活できるというのに…」


アリッシェさんが感心しているのか呆れているかのような表情をしている。しかし疑問に思っても不思議ではないだろう。


「確かに最初はきつかったですけど、ぶっ倒れてもやっぱり魔法は使えるようになりたいですから」

「そうですか、ということはこの後も…」

「はい、訓練場に行く予定ですけど、使えますかね?」

「はい、使えることは使えるのですが…あまり無理をなさらぬよう。姫殿下も厳しく指導されてますがとても心配されてました、自身の指導が至らぬと……」

「そんなことないですよ、確かにエーデルフィア様の指導は厳しいですが、イメージの補足をしてくれたり、色々な方法を教えてくれたりしてすごく真剣に考えてくれるのがわかりますから。」


少し恥ずかしく思いながらも言葉を紡ぐ。


「最初は倒れるまでやるのかと思いましたけど、今ではそれしかないような気もしてきましたし、それに、俺って努力結構好きなんでよね」

「そうですか…そういうことは姫殿下本人に言ってあげてください」


少し、驚いた様子を見せたアリッシェさんだったが結局いつもの調子に戻って笑顔を見せる。


「気恥ずかしいじゃないですか。アリッシェさんが言っておいてくださいよ」

「今の紅鷹さんの顔ったらとても萌えました」


まったくうれしくないんですけど。

でもまあ久しぶりに楽しい会話ができたのではないかと思う。

たまにはこんな日があってもいいだろう。



次回以降の更新につきましては大まかな流れはできておりますが残念ながらなかなか執筆までつながっておりません。次もまた長く間が空いてしまうかもしれません。しかし、必ず完結までは致しますのでご安心いただければと思います。応援いただければ少しは頑張れると思います。

それではこの辺で


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