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4.    壺の中に住む悪魔 2020/08/02

 ボートからおりた後はマナを探しにいくことになった。

 琵琶湖の近くの神域は以外と近くで、さっさとマナを回収して魔法玉に変える事ができた。近くを捜索するとスーツを着た中年男性が、頭にコビトの手足を埋めたまま難しい顔をして歩いている。

 カミィがスポッとコビトを引き抜き


「こんな大きな糸くずがついていましたよ」


 と糸くずを見せたら男性は驚いたように「ありがとう」と言った。

 カモフラージュの糸くずは結構大きいので「どこでこんなものを」と男性は怪訝そうだ。


「大人になっても少年の心を失わない人かな。あの人はたまたま小説の魔法を使う場面を声に出してみたのかもしれない」

 ハクがそう言うと


「大人も子供も関係ないって」

「魔法とか、そういう話が好きな人も結構いるし」

 と怜と京華に笑われてしまった。


「今も昔も、世の中は理不尽だからな。夢をみたい気持ちはわかるよ」


 真面目な顔をしてそう言う駿も子どもっぽいところがたくさん残っていて、

「大人になっても夢とロマンを」というのが口癖だ。


「俺たちの存在がそもそもファンタジーだ」


 カミィが得意そうに言うと、桐が笑ってファイが大きく肯いた。ユキが私もいるよって感じにハクの手の平に落ちてきた。

 色んな人がいるし、いろんな事が起きても不思議ではないかな、そもそも、僕も半精霊だし、とハクも思ったのだった。


 もう一泊、同じホテルに宿泊して翌日、大阪から新幹線で山口に行った。ここで駿の友人が民宿風の旅館をしていて桔梗達もここに泊まった。古くてりっぱな古民家だ。


「ここ、お布団だよね」

 京華がぼそっと呟いた。桐の寝相が悪いので布団を並べて寝ると迷惑するそうだ。


「え~、ごめん。布団離しておけばいいよ」

 桐がちっとも悪いと思ってないような顔で言った。


「桐ちゃん、あんなに寝相悪いのにベッドの時は落ちないのがいいよね」

「ふふっ、そうだね」


 京華の嫌味にも桐はびくともしない。というか嫌味に気づいてないのかもしれない。ニコニコしている。実は、桐はベッドから落ちないようにこっそり魔法を使っている。魔法は便利だ。


 ハクたちが泊まる部屋は和室二間とフローリングの一室、それがひとつの部屋になっていてフローリングにはベッドが二つあった。

 古民家だからフローリングじゃなくて板の間というのかな、とハクが考えていると


「やった~、ベッドだ」


 と女の子たちは喜んでいる。ハクたちは和室に布団となるが、カミィも寝相が悪い。精霊の寝相は悪いのかもしれない。


「やぁ、ようこそ。子ども軍団の引率ご苦労さん」


 駿の友人が挨拶にやってきた。彼のコビトは水兵さんの恰好をしている。頭の帽子は三角の白い帽子だけど、セーラーの棒線はしっかりと付いていた。こちらに向かって敬礼をしている。


「おう、ひさしぶり。一応、俺の夏休みも兼ねている」


 駿はコビトが視えてないはずなのに敬礼を返した。たまたまらしいが、桐以外の人に反応するのは珍しいコビトが喜んで、「カモメの水兵さん」を踊りだした。


「はは。まあ、ゆっくりしていってくれ」

 駿の友人は僕たちをみまわすとヒューと口笛を鳴らした。


「それにしても、みんな結構大きいな」


 カミィは固太りというか太目だし背も高い。怜も学年で一番背が高いし態度が……ふてぶてしく、猫をかぶろうとしても隠しきれないものがある。

 京華は小さい頃から大人びた雰囲気でよく高校生ですかと言われている。普通の中学一年生らしく見えるのはハクと桐だけだ。

 ただし、カミィも体は大きいけれど顔をみればおバカな、いや純真な感じがするから子供でとおるかも……しれない。


「まあな。最近の子供は成長が早いよ。あーっとそれで、ちょっとその辺ブラブラしたいんだけど」

 駿がいうと


「そこの裏山の山道をあがると神社の裏側にでるから。その神社脇の階段が頂上まで続いていて、登るといい景色だよ」

「へえー」

「すこーし、階段がきついけど若いから平気さ」

「そうだな。若いし、な」

「まだ、結婚はしないのか」

「まだまだ、若いからな……」


 ――それ答えになってない。早くお嫁さん見つかるといいね、とハクは駿の顔を見た。


 神社脇の階段はかなりきつい登りだった。駿はむきになって登りハアハアと苦しそうだ。途中でカミィが魔法をかけようかと言ったのに大丈夫だと意地を張っている。

 普段がデスクワークなのに無理をしているように見える。桐がこっそり回復の魔法をかけたら楽になったようだ。


「いやぁ、良い景色だな。こころが洗われるよ」

「汚れるような事したんだ?」


 怜が意地悪を言うと、駿はムッとした顔をしながら


「大人には色々とあってな! いや、そういう意味ではなくて」

 あたふたしているのでハクが


「駿兄はいい人だよ。保母さんたちも女の人は皆、駿兄はいい人だって言ってるよ。」

 とフォローした。すると駿は

「そうか……」とうなだれてしまった。


 やっぱり、山登りは大人にはきつかったのかもしれない、とハクは駿兄を気遣うことにした。


 その後、山を下り神社から少し離れた窪地でマナを回収した。

 神社から帰る途中、すれちがったお婆さんに桐が話しかけ、焼き菓子を渡していた。お婆さんからは手に持った山菜をもらった。そのお婆さんはマナを吸収していた。魔法を使わなかったせいでコビトがお婆さんに食い込んでなかったけど、現実世界の人にはマナは必要ないのでこっそりと引き取らせてもらった。

 別れる時、お婆さんのコビトはペコペコとお辞儀をしていた。


 旅館に帰ると駿は部屋のソファーに転がってしまったので、ハクたちはその辺を探検する事にした。


「頼むから、目立つ事はするなよ」

 駿に言われたので


「おとなしく見て回るだけにしよう」

 とハクはカミィに言っておいた。


「おう、子ども軍団、よかったら蔵の中を見てみるか」


 駿の友達がいうので案内して貰った。蔵は古くて大きかった。

 ギ、ギーッと音をたてて入口が開いたら昔の生活用品が棚に並べられていた。大きな壺や古い箱もたくさん置いてある。


「お値打ち品もあるかも知れないけどなぁ、昔のままになっているんだ」

 蔵の奥に扉がった。複雑な装飾がされた木の扉だ。


「あの扉は何ですか?」

 怜が聞くと駿の友人はちょっと悪い笑顔をしながら


「開かずの扉だ」

 と言った。


「開かずの扉?」

 カミィが笑いながら聞き返したら


「あーっ、信じてないな。ホントに開けた事がないんだ。悪魔が住んでいるから開けてはいけないって話でさ」

「悪魔……ですか」

「まあねぇ、ちょっと開けてみるか?」

「えぇ!」

「開かずの扉でしょう!」

「開けていいんですか?」

「いや、だって子供の頃から何があるんだろうって思いつつそのままだったけど、いい機会かなと思って。大勢いるからおばけが出てきても平気だよな」

「それはそうかもしれないけど」

「よし、開けるぞ」


 そういうと駿の友人はズボンのポケットから金属製の鍵を取り出した。最初から開けるつもりだったのかもしれない。鍵を鍵穴に差し込みソーッと扉を開ける。すると、そこには大きな箱がポツンと置かれていた。

 複雑な装飾がされた木の箱だ。


「よし、ここまでくればもう、やっちゃうぞ」


 駿の友人はそう言うとそのまま部屋にはいって箱を開けた。箱は横からスライドして開けるようになっている。 箱の中には大きな壺が入っていた。壺にはフタがしてある。


 恐る恐る駿の友人がフタを取ると………… 中から悪魔? が顔を出した。


「ひえー」


 妙な声をあげた駿の友人はそのまま後ろに下がり、もんどりうって扉の角に頭を打ち気絶してしまった。彼のコビトは額に手を当てて項垂れている。

 そして、悪魔は赤い目でこちらをじっと見ていた。ぐるぐる渦巻いた角がすごく尖っている。壺のふちにヒズメをかけて目だけ出している黒い悪魔。でも、そのままじっとしている。なんだか震えているみたいだ。


「黒ヤギだよ」

 怜があきれたように言った。


「黒いからだに赤い目とぐるぐるの角で悪魔に見えない事もないけど、子どものヤギだ」

「そして、このヤギもコビト? みたい」

 桐が言った。


「コビトのヤギなの?」

 ハクが聞くと


「怯えているけど、ハクが呼ぶとくるんじゃない」

 というのでハクがそっと手を出して、


「おいで」


 黒ヤギは壺からぴょんと飛び出し駆けてきた。小さな子ヤギだ。ハクの手をぺろぺろ舐めたかと思うとポン・と黒い毛玉になってフワリと手の上に乗ってきた。


「黒い毛玉だ」

「今度は黒だったね」

「青か緑だと思っていたのに」

「残念でした」


 どうやらハクを除いてみんなで賭けていたようだ。


 黒い毛並はフワフワでとても触り心地が良かった。ハクの手にスリスリとしてきて嬉しいという感情が伝わってくる。

 壺に住んでいたのが悪魔でなくて毛玉で良かった、あれ、黒ヤギかな? と思いつつハクはやさしく毛玉をなでた。


 駿の友人は気を失ったけど、ちょっとコブができただけで怪我はないようだ。桐が治癒の魔法をかけてそのまま眠りの魔法もかける。すると、彼のコビトもいっしょに寝てしまった。


「気を失ったのは内心怖いと思っていたせいかも」

 と怜が彼の脈を確認しながら言った。


「この壺の中、草原になっている」

 京華が壺の中を覗き込みながら手を招いた。


「草原って?」

「草が生えているってこと?」

「ヤギの住みか?」


 皆で順番に覗いてみた。壺の中は一面の草原になっていた。隅に小さな小屋もある。


「入ってみよう」

 カミィが言うので小さくなって壺に入っていく事にした。天馬にのって壺の底におりていく。壺の中は気持ちの良い風がふいていた。


 黒い毛玉になった子ヤギがハクの頭上でユキと一緒に跳ねている。

 なんだろう、ポンポンと跳ねる感触がしてくるけど、楽しいのかなとハクが考えていると、ハクの肩に乗っているファイが「仲間ができて嬉しいんだ」と言った。

 毛並がフワフワしすぎて白い毛玉に見えるが、ユキはちっちゃい子ギツネだ。しかし、子ヤギのほうは本当に黒い毛玉になってしまって、まん丸いふわふわの毛玉の中に赤い目が浮かんでいる。黒に赤い目と聞くと恐そうだが、大きなクルッとした目で愛嬌がある。


「この壺の中、全体が結界になっているみたいだ」

「さわやかな風に、どこからともなく明るい陽射し……」

「あの大木の草原に似ているような気がする」

「同じ人間……陰陽師? が結界を張った? 」


 小屋の中には小さなテーブルと椅子がふたつ、ベッドもあった。小屋のそばには畑と小さな水辺があり、きれいな水が川となって壺のはしの穴に吸い込まれていくのがみえた。


「ここで暮らせそうだね」

「昔は暮らしていたのかもしれない」

「ひょっとしてこの毛玉たち、お留守番の役目があったのかな」

「今は、ハクから離れたくないみたいだけど……」

「うーん、なんだかいっしょにいて嬉しい、という気持ちがすごく伝わってくるんだ」


 ハクが答えるとみんなが仕方ないねという顔をした。


 この草原は心地よいが、駿の友人をそのままにしておくわけにもいかないので一旦外に出ることにした。

 カミィが壺のコピーと蓋を開けると黒ヤギの人形が飛び出る仕掛けをつくる。ヤギの人形には年月が経ったかのような細工も施した。カミィはそういうのをつくるのが得意なのでさっさと作ってしまう。そして本物の壺はカミィの結界にしまった。


「さすがカミィ」

「匠のわざね」


 カミィは桐と京華に褒められて嬉しそうだ。やはり女の子に褒められるのはいい気持ちになれる。


 そのあと、駿の友人にそっと声をかけて起こした。コビトといっしょに「ヴッ、ウーン」といいながら起き上り


「あ、悪魔は……? みな、無事か?」


 皆はなんだかおかしい気持ちになってしまった。ハクたちは笑わないように耐えていたが、怜は真面目な顔で説明していく。

 つまり、この壺に入っていたのは黒ヤギの人形でフタを開けたら飛び出るような仕掛けがされていた事と、この中には封じている物があって、それを外に出さないために開かずの扉の部屋をつくっていたのではないかという事を。


「黒ヤギの人形……」

「ヤギはパッと見、悪魔に見える事もありますから驚いたのも無理はないと思います。それに確かに何かを封じているのを感じると彼女がいっています」

 怜が京華をみた。


「母方の祖父は神主で、普通の人には視えないものが視える人でした。私も視る事ができます。祖父からいざという時のためにもらっていたお札を壺にはっておきました。悪いものではなかったので心配はいりませんが、このまま静かに寝かせてあげてください」


 京華が神妙な顔で伝えた。実際、京華の母方の実家は神社だしお祓い事もしている。


 京ちゃんが視える人だとは知らなかった、僕も幽霊コビトは視えるけど京ちゃん、他のものも視えるのかな? とハクが考えていると


「おお、ありがとう。こんな巫女さんみたいな子がいてくれて助かったよ」


 駿の友人はすごく喜んでくれた。そして、仏壇に昔から置いてある『開かずの小箱』もあるのでそれも見てくれないかと言いだした。昔から大切にするようにと言われてきた小箱だそうだ。


 仏間にいき小箱を見せてもらうと、箱には開かずの扉と同じく複雑な装飾がしてあった。


「なぜか、これはずっと仏壇に置いてあるんだ」

「昔から伝わるいわれとかあるのではないですか」

「あぁ、実は……」


 駿の友人は古文書をもってきた。代々伝わっているらしいが何と書いてあるか読めないそうだ。


「これは、草書ですね。むしろ狂書に近いかもしれない」

 怜が言うと


「これがわかるのか」

 と驚かれた。


「僕も書をたしなみますし、書家で古い文献を集めている親戚もいます。少し待ってもらえますか」


 そういうと、怜はその古文書をじっくりと読み始めた。小学生なのに怜悧な学者の目つきのようだ。


「要約すると、この小箱は開かずの扉をたずねてきたものに渡してほしい。扉をあけ封印を解いたものにこの小箱を渡すまで大切にしまっておいてほしい。と書いてあります」


 怜がそういうと仏間の黒いテーブルの上に置いた小箱が揺れだした。フルフルと揺れながらハクに向かってきてポンと膝の上にのった。

 そして、箱のふたが開いて中から黒い勾玉がでてきて宙に浮かんだ。わずかに光を放っている。


「な、な、何だ!?」

 駿の友人が少し後ずさりながらうわずった声で叫んた。


「勾玉が主を見つけたようですね」

 怜がそう言うと勾玉はフルフルと揺れ、そのままハクのポケットに滑り込んでいった。


「あー、あー、えーと」

 駿の友人が妙な声をだしている。


「この勾玉には意志があります。勾玉を彼にわたしても良いでしょうか?」

「も、もちろんだとも。でも、あ、あの壺はどうしよう……」

「あの壺に問題はありません。そのままにしておいてください。何かあったら連絡してくだされば伝手がありますので対処します」

「そ、そうかよろしく頼む」


 駿の友人は疲れた様子だったので、ハクたちはそのまま部屋に戻ることにした。古文書と小箱も是非にというのでもらっておいた。

 部屋に戻ったら駿が座布団を枕にゴロゴロしていたのでカミィも見習ってゴロゴロしだしたけど、怜と京華は古文書をにらんで何やら話し合いを始めた。

 駿に『壺の中に住む悪魔』と黒い毛玉の話をすると、


「ハクのお供を集める旅になっているみたいだな」

 と欠伸をしながら肩をまわした。


 怜が「陰陽師が鍵だな」と言っていたが、確かに大木の草原と壺の中、二つとも似たような雰囲気だったし、ファイが使い魔をしていた事を考えると陰陽師が関わっているのかもしれない。

 ――その陰陽師、いったいどこに行ってしまったんだろう、というか、年月が経っているからもう生きてないよねと、ハクは何かあってから考える事にした。


 夕飯はすごく豪華だった。駿はあきれて「こんなに豪華にしたら採算取れないだろう」と言っていたけど、お礼をこめているからいいのだと言われてしまった。


 その夜、魔法陣を使って精霊国へ行った。桔梗と精霊たちと一緒に改めて壺の中を確認したけど蔵の中で見た時と変わらなかった。でも、居心地が良いし悪いものではないからこのままで良いのではという事になった。

 皆で話をしているとピヨピヨという声がして、ハクのポケットから黒いひよこがでてきた。黒い勾玉もひよこになったようだ。ピヨピヨと鳴いている。

 黄色いひよこと黒いひよこ。勾玉はひよこになるし頭の上にはユキと黒い毛玉がいるし、コビトのファイもいてなんだかハクの周りは賑やかだ。


「龍君、また増えたのね。モテてると言うのかしら」

「動物に好かれるのはいいことですよ」


 桔梗と蓮が面白そうに笑っている。


 カミィも笑いながら聞いてきた。

「毛玉の黒すけは名前、どうするんだ?」


 黒すけ? それはちょっと、と思ったハクが 

「クロロちゃんで」


 と言ったとたんに黒い毛玉がハクの首筋に落ちてきてスリスリとしはじめた。気にいったみたいだ。でも黒いひよこが「ぴー、ぴっぴ」とハクのほうを向いて鳴いている。


「ロロ」と言ったらふらふらと肩まで飛んできて黒毛玉と同じようにハクにくっ付いてスリスリしはじめた。

 両方の肩にとまられてちょっとくすぐったい。でも、喜んでいるみたいだし、いいかな、とハクは思う。

 その後、皆は精霊国でお茶をして美味しいケーキを食べてから古民家の旅館に戻った。


「さーて、明日はこの近くの鍾乳洞を見てから京ちゃんとはお別れだな」

 駿がカバンを片付けながら京華のほうを見た。


「京ちゃんが帰ってしまうと寂しいな」

 桐がつぶやいた。京華の旅行はここまでだ。


「私も帰りたくないんだけど……」


 京華も帰りたくないけどお盆なので仕方がない。ハクのほうは両親共に海外なので、このまま皆と一緒に行く事になっている。


 明日は京ちゃんの見送りか。晴れると良いなぁ、と毛玉たちを撫でながらハクは明日の天気を考えていた。


次回「鐘つきと緊急事態」

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