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俺と彼奴の3ヵ月  作者: <br />
第三話
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_ _2




「いやでも親衛隊の人が碧空の為に買って来たわけだし、なんか高そうじゃんこれ…」




 親衛隊の人に悪くないか?



 俺がその人だったら絶対嫌だと思う




「大丈夫大丈夫。俺達が食ったって言わなかったら良いんだよ。」


「そらそうだけど…」


「仕方ないな。なんか50個も入ってるからさ、俺達で30個、藍人と碧空に10個ずつでいいだろ」




 そう言って蒼海はチョコを小分けしていく



 あ、そういえば




「藍人はチョコ駄目だぞ」


「あー…そうだったな」




 藍人の分のチョコを碧空の分のチョコに加える




「…これ普通数逆だと思うのは俺だけか?」




 なんで俺達の方が10個多いんだよ




「翠だけ翠だけ」


「嘘だろ」




 軽くどつく




「痛いだろ馬鹿」




 これでもくらえ、と蒼海はいつの間にか包装を剥いでいたチョコをいくらか俺の口に突っ込む




「…ん!…おひ何しやはる」


「はは、何言ってんのかわかんねえよ」




 無理矢理口に突っ込まれた挙げ句、蒼海が心底面白そうに言うから腹が立った




「おかへしら」


「うわ!」




 蒼海の口ん中にも同じくらいの数のチョコを詰め込む




「なにするんらよ」


「それはこっちのせりふら」




 互いに口の中がゴロゴロしていて喋りにくい上に、相手が何を言っているのか聞き取りにくい



 噛めば良い話しなんだけど、滅多に手に入らなさそうな代物だ。どうせなら味わいたい




「「いちりきゅうせん」」




 一時休戦さえも言えないとか



 チョコを味わいたいのは蒼海も同じようで、むぐむぐと口を動かしているけれど、チョコを噛んでいるわけではなさそうだ



 俺もむぐむぐと舌の上でチョコを転がす




「ん…?」




 ある程度舐めて小さくなったチョコが口の中で割れて、どろっとしたものがでてきた


 舌にそのどろっとしたものが当たると、カッと舌が熱くなる



 …これもしかして




 


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