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命日の夜  作者: 焔氷水
1/4

気配

 夏の夜。

 暑苦しさに千佳は寝付けないでいた。

 今日はお父さんもお母さんも帰ってこない。

 あまり広くない家なのに、今日は妙に広く感じる。

 早く寝てしまおう。固く目を瞑り、縮こまるようにして寝ようとする。

 ……

 (だめだ、寝れないや……)

 寝たいのに、頭は一向に冴えたままだ。

 ガタンっ

 誰もいないはずの家の中で突如大きな音がする。

 ビクっとした千佳は声も出ず、動けない。

(……な、なに、いまの…………)

 じっとりと背中が汗ばむ気がしたのに、なぜか寒気がする。

 音は聞こえてこない。

「気のせい……だよね」

 自分に言い聞かせるように声に出す。しかし。

 ひたひたと何かが近づいてくる音が聞こえてきた。

 今度こそ、千佳は完全に動けなかった。

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