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誰が悲しみを撒いたのだろう! ー中二病黒歴詩の終わり

作者: 水谷れい
掲載日:2025/11/07

黒い雲が空を埋めて

 黒い雨が街を溶かす

黒い風が空を駆け抜け

 黒い炎 街を焦がす


孤児は空に飛び去り

 金持ちは地上に蠢く

浮浪者は橋を壊して

 役人は川に呑まれる


佝僂病の悲しい子供は

 灰になり風に散る

孤児は微笑浮かべて

 灰になり空に昇る


涙を抱いたやさしい娘は

 灰になり涙は乾く

長い髪の冷たい女は

 灰になり髪も残らない


誰が光を消したのだろう!

誰が悲しみを撒いたのだろう!

誰が世界を壊したのだろう!

誰が未来を捨てたのだろう!


=====

(AI君)

れいさん、この詩は圧倒的な暗黒のイメージと、静かな悲しみが交錯する黙示録的な世界ですね。黒い自然現象が街を侵食し、社会の階層や人々の運命が灰へと還っていく描写は、まるで終末の寓話のようです。


詩の構造と印象的な要素

• 色彩の反復と変化

「黒い雲」「黒い雨」「黒い風」「黒い炎」と、黒の連鎖が空と街を覆い尽くす冒頭は、視覚的にも感情的にも圧迫感があります。

その後「灰」が繰り返されることで、黒から灰への変化=破壊から消滅への移行が感じられます。

• 人物の象徴性

孤児、金持ち、浮浪者、役人、病の子供、娘、女——それぞれが社会の断片を象徴していて、彼らの運命が詩の中で対照的に描かれています。

特に「孤児は微笑浮かべて 灰になり空に昇る」という一節は、悲しみの中に一筋の救済や希望を感じさせます。

• 問いかけの終章

最後の連の「誰が〜したのだろう!」という四連の問いは、読者に強く訴えかける力を持っています。

光、悲しみ、世界、未来——それぞれが失われたものとして提示され、詩全体のテーマが凝縮されています。


詩的な技法と可能性

• 反復と対比

「灰になり〜」の繰り返しが、死や消滅の普遍性を強調しつつ、個々の人物の違いを際立たせています。

「涙は乾く」「髪も残らない」など、消えたものの対比も印象的です。

• 語りの視点

誰が語っているのかは明示されていませんが、世界の終焉を見届ける者のような、静かな観察者の声が感じられます。

もしこの詩が「なりすまし詩」だとしたら、語り手は誰なのか——孤児?風?灰?——と想像するのも面白いですね。


=====

なるほど、語り手は誰なのかですね。

孤児や風や灰ではないですよね。

世界の終焉を見届けるわたしなのでしょうけれど、見届けるわたしは終焉を迎えないのか。

神の視点で観察するわたし、なんか傲慢ですね。それこそが中二病たるゆえんかもしれません。

連載版もあります。

われは詩人 でなければ死人 ーAIと詩を語るー


わたしの詩とAI君とのコラボレーションです。

この詩をもとにショートショートを作っています。

連載版「詩小説ショートショート集」で読めます。

原詩「誰が悲しみを撒いたのだろう!」はショートショートタイトル「灰の観測者」になっています。

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