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優しい焔  作者: 雪村 六花
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プロローグ


 いたい、いたい、いたい、いたい………。


 私の記憶は「いたい」が一番多かったような気がする。

 他にも、たくさん覚えていなくてはいけなかったことがあったはずなのに。

 覚えているのは「痛い」だけ。

 でも、なんで「痛い」なんだろう? わからない、考えようとするとフワフワとした眠気がやってくる。

 そうすると決まって声がする。

『忘れて、何もかも全部』

 優しい声、大好きな声。

 誰の声か思い出せないことが悲しい、苦しい。

 思い出したい、大切なことなのに。

『しあわせになるんだよ………』

 優しい声なのに、どこか悲しげな声。大好きだったはずなのに………。


 きっと私は覚えていない。夢の中の出来事。

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