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町へ

今日は村人の信頼度を上げるために、町へ出かけることにした。

親しみやすさがでるようにからそこまで高級なドレスを着ないようにしようと思ったのだが、いざクローゼットを開けてみると、目が開けられないくらいまぶしい派手で高級なドレスが目に飛び込んできたのだ。


「な…、ない…。派手じゃないドレスがない…!?」


いや、エミリーが派手で高級なものが好きなのはわかってたけど、まさかここまでとは…。

しょうがない。町に行ってついでに安いドレスも買おう。

そう思って一番目立たなそうな、緑で真ん中にサファイアやルビーがついているドレスを着た。

これでも十分派手だ。


階段を下り、扉を開けて、庭へ出る。

屋敷から外に出て町へ出たが、ドレスが目立つからか、私が悪役令嬢として有名だからか周りから視線を浴びる。

ハッキリ言って恥ずかしい!


冷や汗たらしながら、庶民用のドレス店へ入る。

チリンチリンと鈴の音がして、


「いらっしゃいませ。」


と、店員さんが出迎えてくれるが、


「え、エミリー様、どうしてこちらに?う、うちの店をつぶしに来たんですか?それだけはやめてください!エミリー様!本当にお願いします!」


と、謎に土下座し始めた。


「え、いや、服を買いに来ただけです。」


「ほ、本当ですか?あなた様のようなかたが庶民のドレスなど…。」


やっぱり、エミリーはそうとうヤバいやつのようだ。

私が、来たらこの店をつぶしに来たのかを聞かれるとか…。

私は、質素な青のドレスを選んで買った。そして、着替え室でさっき買ったドレスに着替える。


そして、店を出て行った。出ていく途中で店員さんがありえない。という顔をしていた。

そりゃそうだ。クローゼットの中にあんな派手なドレスしかなかったんだから、こんな庶民のドレスを買うわけがないだろう。エミリーなら。


町を歩いてる途中、「うわーーん!」と、子供の泣き声が聞こえたので駆けつけてみると、そのこはどうやら迷子のようだ。


「大丈夫?お母さんとはぐれちゃったの?あめちゃんあげるから一回泣き止んでお姉ちゃんに話を聞かせて?」


と、ふところからあめちゃんを取り出した。ハッカ飴しかなかったが、その子はあめをなめると、泣き止んで、


「あのね、エラね。そこのお店を見てたら、お母さんとはぐれちゃったの。」


「そっか、エラちゃんか。じゃあ、お姉ちゃんが一緒にお母さん探してあげるから。ね?」


さあ、どこに親はいるか。その子と手をつないで、町を歩いて行った。


「エラちゃんのお母さんいますかー??」


と、言って町を歩き回る。


それを十分ぐらい続けたが、エラちゃんのお母さんは見つからない。


「お母さん…もう会えないのか?」


エラちゃんが涙目になる。


「大丈夫、あともうちょっとで見つかるだろうから!」


すると


「エラ!」


と、一人の女性が駆け寄ってきた。


「お母さん!」


エラちゃんはその人のところへ行く。


「あ、エミリー様。本当にありがとうございました。」


「いえいえ、エラちゃんのお母さんが見つかってよかったです。」


エラちゃんのお母さんは何回もお辞儀をして北の方角へ帰っていった。

周りの人は信じられない、という顔をしている。中には、


「エミリー様が人助けを…。」


と、つぶやいている人もいた。余計なことは言わなくていいわい!

そうこうしているうちに、もう夕暮れになってしまった。

早く家へ帰らなければお父様に怒られる!


速足で屋敷へ帰った。

そして、自室でノートを開き、村人の信頼を得ること。を見る。

信頼、得られたかな?でも、今日は一日つぶしちゃった。魔法学とか学びたかったのに。

アリアさんは週一に来てくれる。魔法も勉強しないとな。

そのまま私は眠りに落ちた。


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