魔力量がひくすぎる問題!
「…フレイム!…フレイム!」
周りに小さな火の玉が回ってポスンと消える。
なんで~~!?
魔法学の勉強だってしたし、たくさん練習もしている。なのに全く上達しない!
「う~ん…魔力量が足りないのかもしれません。魔力量を上げたほうがいいですね。」
アリアさんはそう言った。
今はアリアさんとのレッスン中。
こないだ教えてもらったフレイムの練習をしているのだが…見ての通りひどいありさま。
通常、魔法は魔力を使って発動する。
魔力量が多いほど魔法がたくさん発動できるし強い魔法も使えるようになる。
でも、エミリーの魔力量はファイア3つ分の魔力もないからなぁ。
でも、魔力量を上げる方法って?
「それは…」
ゴクリ
「魔法をたくさん使うことです。」
ほうほう。
今回のはまともな答えが来てくれた。という謎の安心感もある。
(前は体を鍛えろだったからね!)
「それを行うことによって体を鍛えるのと同じように魔力量も鍛えられるし、魔法の練習もできるし。一石二鳥です!」
アリアさんはまぶしすぎるほどの笑顔を浮かべた。
確かに一石二鳥だな!
…でも、前ファイアを3回出しただけで倒れましたよね?私。
しかも、あれ結構クラクラして気持ち悪くなっちゃうんだよね。
アリアさんはこう言った。
「そこは、何回でも倒れましょう。そのうち体も慣れていくので大丈夫!」
な、なんと恐ろしいことをその素敵な顔で平然と…。
すぐ気持ち悪くなっちゃうし耐えられません~!!
「あれ?エミリーちゃん。強くなりたいんじゃないの??」
うっ。
こんなことで破滅の道へ歩みたくない…。
「や、や、やります…。」
「ファイア…、ファ、ファイア…。」
うっ、気持ち悪い。クラクラする。
それから数分ほどファイアを連発しているが…。
ア、アリアさん…。気持ち…悪いです…。
「エミリーちゃん!がんばってください!」
鬼だ…、ここに鬼がいるぞ…。
うう…、気持ち悪い…。もう…無理かも…。