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第7話:名付けと確認(今度こそ)

ブックマーク80件有難うございます!!


2日に一切執筆しなくて投稿が遅くなったことに気づき、慌てて今日書いたり。




ハアッ……ハアッ…ハッ!

「なんで…なんで神様が勝手に私を殺すんだよ!?私は何も悪いことしてないぞ!」




もう許さん。神が何体かいるのは知っている。私を殺した神がわかったら絶対ギャフンと言わせてやる!私の初殺されるを奪った罪は重い。





…という怒りをしばらく叫んでいたが…


「そういえば、此処はさっきの門のとこじゃないな?何で此処にリスポーンしてるんだろう…」


我に帰って見るとそもそも此処はさっきのフィールドではなく、木々の生い茂る森だった。差し込む日が美しく、周囲には草と花が入り乱れている。この泥臭さがない感じはゲームならではだな。


トーゼンフィールド情報はないから…此処はわけわからん森ということか。あれ?フィールドマップがある。さっきのフィールドにはなかったのに…?歩いた場所が地図として保存されるみたいね。やっぱりフィールドマップは必需品だよね!ほかのゲームでもやっぱりないと困る。


さっきの二の舞を踏まないように安全な場所かどうかを確認しておきたい。取り敢えずまだ《気配察知》が反応していないから大丈夫…だと信じたい…。





………前回気配察知反応せずに殺されたんだけど…そういえば。


取り敢えず歩いて探す?いや、危ないか…。間に合わせだけど動きやすくて周囲から見えづらい場所で色々確認…!?



気配察知が反応した!?





「よっようやく見つっ………!??」

取り敢えず直ぐにダークボールを打つ。

ボウンッ!!!!


「ちょっ!?私です!『天の声さん』ですよ!いきなりダークボール打ってこないでください!?」


…………っえ?

たしかに声は天の声さんだけど…。



ダークボール打った衝撃で舞った砂埃が晴れると、そこには小さなイタチのような…あ、これフェレットって言うんだっけ??が飛んでいた。しかしこのフェレット少し他と違い、体毛が全身白で、目は私と同じ2色のオッドアイ。さらに、耳の部分に小さな羽がついている。はっきり言おう。現実にはいないこの神秘的な容姿。そしてもっふもふ。ふっさふさ。やばい。かわいい(語彙力)。


…人間、本当に可愛いものを見ると語彙力が低下するのである。何て友人と話したことが頭をサーっとよぎった。




私は今しがた声を発した生物がこれだと言う現実を受け入れられずに呆然としていた。


「えー、はい。こんなナリですが一応天の声です。今はモンスターになっています。今のLvでは人化はできませんね…」


こんな可愛いい生き物がさっきのメガネスーツイケメン…。しかも口調と声そのまま…。ふふっ…。


そんな間にも見るものを誘惑するように揺れるもふもふの体毛。




やばい…これは…抑えられな…


「えっと?セインさん?一体何を…」



「もふもふーーーーーーーー!!!!!!!」


触らせるんじゃあ!!


「うわっ!?ちょ、セインさんどうしたんですか急に…ふあっ!?ひゃあ…んっ…」





そのまま五分ほど、欲望のままにもふった。


「はあ…はあっ…。急に何をするんですか!!」

私の膝の上でぐったりしながら涙目で抗議してくる天の声さん。可愛いだけだぞ。その見た目だと。


いかんいかん。若干嗜虐趣味(サディスト)になりかけたぞ。


「ごめんなさい。いやあ、すっごくいい毛皮だったから思わず触りたくなったんだよ」


「かといって…うう、なんか触り方が…」


「乙女か」


「………っはい!切り替えますよ。えっと、貴方は今までどこにいたんですか?同じ地点に出現すると言われていたんですが…」


「いや…それが私もよくわかんなくてさ。気がついたらなんか金色のやたら神々しい門の前にいて、で、いきなり神に殺された。」


「…………………………はっ?」


いやわかるよ。何いってるか自分でもわからん。

目がクリクリして可愛いな。可愛い生物は何やっても可愛い。裏山。ちょっと可愛いので抱えたまま内側の毛をもふもふ。あーもふもふ。


「うん。その言葉のまんま。なんもしてないのに後ろから近づかれてなんか光が来てkillされた。絶許。で、此処にリスポーンしたの」


「…はあ、取り敢えず貴方は嘘を進んでつかない方だと思いますので一旦それを信じましょう。でも、なぜ神にkillされたと?」


「称号に神との会合っていうのが出たから」


「おお…。全く嬉しくない状況でしたね」


「うん。て言うのと、天の声さんは私のこと探してたんだよね?てことは私は最初から貴方と同じ地点に現れるはずで、私がいなかったから探してた、と」


「ええ。私も慌てて辺りを探していましたよ。なにせこの体には戦闘力が無くてですね。モンスターに見つからず探すのには苦労しましたが…見つかって良かった」


「ええ!すごく大変じゃん!迷惑かけてごめん…」


「いえ。おそらく貴方のせいではないので。それに、貴方と違って死んでないですし」


ゴフッ


私のプライドがあ…

「開始数十秒で殺されたプレイヤー何てひょっとしたら私だけかもしれない…」




彼女は知らないが、天の声さんは知っていた。今回の事件は恐らく時間としてカウントされていない。完全な予定外のことであり、運営側も感知していないので、恐らく彼女が殺された事実だけが残ってしまっている。つまるところ彼女は開始0秒で一度殺されているのだが、天の声さんは彼女のプライドのために黙っていた。


「ま、まあ…。そこまで気に病まなくてもいいですよ。」


「うん。ありがと。で、取り敢えず貴方はなんでここにいるの?多分事前に説明してた分体としてここにいるんだよね?」


「ええ。私は今から貴方のパートナーとして共に冒険して行きます。種族はセブンスフェレットです。今のところ私しかいませんね。それから…天の声さんといつまでも呼んでいるわけにはいかないので、名前をつけてはいただけないでしょうか?」


名前…?名前かあ…恐らくサモンしたモンスターとしての扱いではないものの、初名付けって事だよね。うーーん。



あー、ここで悩んでもしょうがないけど…ラッキーとか?可愛すぎるな。フォーチュン?一応幸運なって意味だけど、なんか違う。


私らしい名付けがしたいんだけど…それがわからん…。


「あーっ!面倒くさい!もういいやこれで!」


結果…


名前:0(ゼロ):Lv1


種族:セブンスフェレット(特殊AIパートナー)



HP :100

MP :0

HG:1000

STR :0

VIT :0

INT :0

MND :0

AGI :70

DEX:0

LUK :120

スキル

《ステータス譲渡》《絆の証》《》《》

*《》内は条件を満たした場合パートナーが選択可能。


結局No7なのに名前は0という奇妙な状況に。怒られないかな?


「一応、セインでなかったらこれにしようと思ってた名前をつけたんだけど…」


「いえ、No7にゼロとつける貴方は面白いですよ。大丈夫。いただいた名前、大事にします。今日から私は0です」


うん、気に入ってくれた(?)みたいで良かった。





…これはたしかに戦闘力皆無なモンスターだな…。あくまでアドバイザー的な役割ってことか。でも、《ステータス譲渡》のスキルは多分ゼロのステを私が一時的に借りられるってことかな。だとしたらかなり有用かも。一応ゼロのスキル確認っと…。


《ステータス譲渡》

パートナーにステータスを譲渡できるスキル。効果時間は1日10分。但し、ステータスを全て譲渡してしまうと死亡扱いになってしまうので注意すること。


《絆の証》

パートナーであるプレイヤーのステータス2つ(フォーチュンフェレットの場合はLUKとAGI)の内、1つを3倍、もう1つを2倍にするスキル。それがそのままこのモンスターのステータスとなる。



ほうほう。私はAGIが35で、LUKが40だからこのステータスか。うん。いい感じにいっぱい振ったとこに被ったからそこだけは高いステータスになってるよね。LUK3桁はすごいよ。


私のステータスが上がるたびに比例して増えていくみたいだし、期待できる。


「うんうん。なかなかいい感じ。というか、初期からこんなの貰うのむしろ勿体ない」

「ふふ。お役に立てそうなら何よりです」


「あ、勝手に識別しちゃった!ごめん。パートナーといえど個人情報はまずいよね!」


「いえ、構いませんよ」


「良かった...。ありがと」


寛容なパートナーで良かった...厳しい人とかだとすぐにキレられそうだもんな、私。


「それにしてもセインさん、貴方大分見た目変わりましたね?ステータス見せてもらっても?」


「いいよ。私も見たから。」


そう言って、ステータスを可視化する。


「へえ…ん!?なんか色々追加されてるんですけど!?ていうかあんまり手に入らない称号とかやたら数持ってません!?」


「言わないでよ…増えたの不名誉称号ばっかだし」


「というか、その霧みたいな見た目は種族故ですか…」


うん、一応ね。

効果も見ておくか…気が進まないけどなあ…。


【神との会合】

神と直接出会ったものへの称号。出会った神の属性の影響を強く受けるようになる。


【愚かな者の足掻き】

Lv差が100以上ある相手に殺されることで手に入る。戦闘時致命的攻撃を受けた時、必ずHPが1残る。また、デスペナルティを受けてもお金は一割残り、貴重なアイテムはドロップにならない。


【チーン(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)】

ゲーム開始から1分以内に殺された者の証。死亡時のエフェクトが派手になる。


色々言いたいことはあるけど、まず突っ込むべきなのは最後の称号だ。なんだこのおふざけとしか思えない顔文字は。運営め。完全に哀れみで作成してるだろ。しかもエフェクトが派手になるってそんなの自分が死んだことを晒すことだからむしろはた迷惑なんだけど…。


にしても、私はあの時killされた神はLv100以上私と差があるってことか。

「遠い壁…か。」


「高い壁じゃ無いんですか」


そっちだね。


「むしろ愚かな者の足掻きは不名誉称号だけど実益が伴ってるのに…」


最後の脱力感がすごい。


「あれ?そういえば、ここに分岐があるから選択してくださいとかかれている物がありますね?選択しましょうよ」


「ああ…。見つけたんだけど天国っぽいとこでステータス確認してるとき選ぶ前に殺されたからね…」


「もうそれは仕方のない事なんです!忘れましょう」


うん…。でも、忘れるのは逃げるみたいで嫌なのだ。わがままというか…意固地なのは認めるけど。


「それはそうと、確かにそこの分岐は気になるね。何が選択肢になってるんだろ」


ポチッと創造者(クリエイター)の部分をタップし、選択肢を表示させる。

なになに…


*選択によって取得するスキルが変わります。但し、Lv20ごとに2つ目、3つ目も選べるようになります。それをせずに、1つだけを進化させることも可能です。

絵師(イラストレーター)

作曲家

ゲームクリエイター


お〜。どれも興味があるなあ。まあ、ここは自分が一番自信があるやつでいいかな。


絵師(イラストレーター)が選択されました。》

《〈想像展開〉を獲得しました》

《〈色彩操作〉を獲得しました》

《複合スキル〈魔色眼〉を獲得しました》




なんかいっぱい来た。



とりあえず確認しよう………うん!?


何…これ…

絶句した私の目に映っていたのは、赤や緑、黄色など様々な色が混ざり合う景色。その中でも、色の中で固まりができている。一応物は見えるけどわかりづらい…。しかも色々混ざりすぎて酔いそう…


「どうしたんですか?急に固まって」


「ごめん…若干酔ってるだけ…ちょっと横になるわ…」


パタっ

そう言って私は目を閉じた。最後にゼロが心配そうにこちらを見ているのを目に留めて、笑って倒れた。








天の声さんはひっじょーに可愛くなりました。今、主人公の他にも《パートナーの誓い》を成立させ、特殊モンスターをパートナーにできたプレイヤーがいます。後々イベントとかでだす予定。


ブクマありがとうございます。意外と忘れてしまう評価ボタン。押してくだされば幸いです。

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