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第2話:キャラクタークリエイトは手間がかかるようです。2

色々細かい設定を考えるのは大変ですが、初期地点考えるのがめっちゃ楽しかったです。





「………………あの、戦闘能力無くないですか、このジョブ…」


名前だけ見る限り完全に生産職なんだが…生産も好きだけど、メインは戦闘にするつもりだったんだが…


「問題ありません。それにそもそも戦闘能力なら第2ジョブで補えると思いますよ?あなたは生産と戦闘両方取りそうですしね…」




なんでわかるんだ…?


「あなたのシートの結果を見た限りあなた、結構欲張りな方でしょう?全てをある程度手に入れた上で、自分の好きなこともやりたいと思っている」




ぶ、分析されているだと…!?


成る程…たしかに当たってるんだよなあこれが。

「ん〜たしかに、安定した地位で自分の趣味に近いことでご飯食べていきたいってのはあるなあ…」


「ま、そんなあなたにあった役職でしょう。おそらく。ジョブの詳細はチュートリアル終了後から見る事ができるようになります。それまではヒ・ミ・ツで」


「そうなんだー」


多分バランス構成次第で強くなりすぎてしまうのを防ぐためにかな?いずれにしろ、リアルで制作活動が好きな私には嬉しい職業ではある。こうなったら、もう作っちゃったし、創造者(クリエイター)で強くなってやりますよ!!




「さて、第1ジョブ決定おめでとうございます。続いて、第2ジョブの設定、種族設定、ステータス振り分け、スキル設定、となります。ここが終わればチュートリアルですので、頑張ってください」



前から思ってるけど、すごく選択要素が多いんだよなあ…同じパターンの人って1人もいないんじゃないだろうか?ま、育成要素の多いゲームは大好きだし、むしろありがたいんだけどね!

「はい」


「こちらが第2ジョブの選択画面となります。長押しすれば詳細を確認できますので、是非、よく悩んで決めてください。長押しすれば、そのジョブの基礎ステータスを見る事ができます。また、選んだ第2ジョブにより、種族に変化が起きる事がございますので、ご注意ください」





ええと…選択肢は剣士、騎士、弓士、魔法使い、盗賊、闘士、ヒーラー、サモナー、生産士、かな?生産士ってなんだよ…


「ああ、申し上げるのが遅れました。生産士の中にはいくつか選択肢がございまして、鍛治士、調薬士、錬金術士、裁縫士、細工士、職人、となっております。分かりにくいであろう職人の説明をしますと、どれに特化するわけでもありませんが、生産全体に補正のかかるジョブです。」


「ほうほう。でも、ネーミングセンスって点では私と同列かな?生産士ってw」


「私が名付けたわけではありませんが」





………運営さんのネーミングセンスってことにしておこう


運営さんに喧嘩売ってるわけではないです。ホントに。





だが実質ここは決まっている!私は堂々と「サモナー」と書かれた欄をタップした。



「ふむ、サモナーですか。なぜそのジョブに?」


「クリエイターって名前的に攻撃職じゃないよね。どちらかといえば生産ジョブだと思うんだ。だから、モンスター相手に火力がないと死んでしまいそうなので…サモンモンスターにメイン火力を任せようと思ってる。それに、自由に育てられるってことは、これから創造者(クリエイター)に合わせて調整できるってことだと思うし」



サモナーの紹介を見た限りでは多分そんなところだと思う。



まあ、モンスターを使役できる割には自分自身のステータスがかなり低くて、ステータスを振っても他のジョブの初期値に届くか否かってとこだ。



「ふむ。なかなか賢い選択かと。」


「ほんと?ありがとお」





「…(本当は私のようなチュートリアルAIがアドバイスや私情を挟むことは無いのですが…面白い方だと思っている、ということでしょうか…)」


そう、本来はチュートリアルAIは人格こそ設定があるが、あくまで最初の平等性を期すため、あまり過度にアドバイスや、ゲームのことを教えないようにと運営に言われている。しかし、別に機能的制限がかかっているというわけではなく、AI本人の意識の問題なのである。




「とりあえずジョブ設定は終了ですね。では、種族設定です。種族もジョブ同様、ステータスに影響があります。また、ジョブに変化が起きることもございます。また、イベントや、NPCからの扱いなど、様々な変化をもたらしますので、ある意味ジョブよりも重いかもしれない決定です。こちらもよく考えて選んでください。初期で選べる種族はこちらです」



種族かあ…こっちはあんまり考えてなかったけど、今聞く限り結構大事そうだよね。後悔しないように選ぼう。


とりあえず種族一覧オープンっと…



種族一覧:



人間:もっとも一般的な種族。突出したところはないが、弱点もない。初心者にオススメな種族。(初期地点:始まりの街オルレア)



エルフ:魔法に特化した種族。そのかわり物理攻撃に弱く、近接戦は苦手。(初期地点:エルフの里シャルル)



鬼人:大鬼(オーガ)の上位種族。物理攻撃が強く、物理攻撃耐性も高いが、極端に魔法に弱いピーキーな種族。(初期地点:鬼の里ガリア)注:角が生えるので、アバターが少し変わります。また、チュートリアル後にさらに詳細な種族選択肢があります。



獣人:物理攻撃耐性が若干高く、魔法に少し弱い。感覚が鋭く、反射神経がいい。しかし、それゆえに状態異常にかかりやすい種族。パーティでの戦闘に強い。(初期地点:獣の里ワウル)注:獣耳と尻尾がアバターに追加されます。また、チュートリアル後にさらに詳細な種族選択肢があります。



精霊(フェアリー):魔法特化型。物理攻撃ができないが物理攻撃が大して効かない。防御力がめちゃ低い。属性ごとに性質や姿が異なる。(初期地点:原初の森林フェラリウス)注:また、チュートリアル後にさらに詳細な種族選択肢があります。



ドワーフ:生産に補正をかける事ができる役職。腕力が高く、物理攻撃もそこそこできる。魔法はからっきし。(初期地点:商業都市セルライト)注:身長に一部制限がかかります。



機械人形(マシンナリー):機械でできた意思のある人形。攻撃も防御も自由自在にカスタム可能だが、マシンの部品がないと強化ができない。(初期地点:追憶の遺跡メーシエルタ)注:部品によってアバターが変化します。



道化師(クラウン):搦め手に特化した種族。各種耐性一通り持っていて、魔法に強い。状態異常にかけたり、罠を設置したりと、トリッキーな立ち回りが可能。ソロ向け。(初期地点:妖の迷路街ラビリンス)



魔物:何が出るかわからないある意味ランダムでギャンブルな種族。討伐対象にされる可能性があるが、Lv10ごとに進化が可能で、大幅に能力が上昇する。様々な進化の派生が存在する。(初期地点:ランダム)注:見た目が種族によって大きく変化します。



結構初期でも選べるもんだなあ……あ、初期地点も全然違うんだね。



にしても、どうするかあ…一般的な種族はつまらないからなあ。私自身のプレイスタイルとして、「あえて邪道をいく!」というのがある。正攻法とかクソつまんないからね。まあ、選ぶとしたらマシンナリーかクラウン、又はワンチャン魔物か…でも魔物はリスクがなあ…


「天の声さんは何がいいとおもう?」



「ふむ。贔屓目なしでいいますと、マシンナリーは序盤かなりキツイ種族ですね。部品を集めなければならないですから。ただ、自由度がひじょうに高く、後半は技術力をうまく使えば他を圧倒できるかと。クラウンは上級者向けの職業ですね。耐性は持っていますが、攻撃手段の少なさから言って、戦い方のうまい人出ないと使いこなせないかと。魔物は…ううむ、ランダムであるがゆえに何とも言えないといいますか、なんというか…やはり少数になりますし、オススメするかと言えばあまりしませんね。」



おお〜何と細かいアドバイス。有難いなあ。まあ、3つともそれぞれに面白さがありそうだから、結局決められなくなったなあ…






「………………ただ、1つ言うならば、一番面白い種族は何かと問われた場合は間違いなく「魔物」ですね。進化によって大きく変異する種族ですし、可能性の意味では一番面白い、と言えるでしょう。」



………そうか。


なら、答えはこれだな。





ピッ


「魔物」が選択されました。この種族でよろしいですか?


「はい」


本当によろしいですか?


「はい」



本当の本当によろしいですか?


「はい!!!!」




「魔物で良いっつの!どんだけ確認させるんだ…」





「後悔させないための措置ですよ。」


「へえ。多分種族のせいで運営にクレームがいかないための措置とも言うかな?」



「…まあ、そうとも言います」


「魔物を選択したプレイヤーはチュートリアル後フィールドに出た後に種族を見る事が出来るようになります。次はステータス振りですね。選んだ第2ジョブの基礎ステータスの他にSTP…ステータスポイントを振る事ができます。STPはレベルが上がると獲得可能となります。では、振ってください」



ステ振りね。まあ極振りにする勇気もないけど安定型に収まる気もないと。うーん。私が欲しいステータスに多めに振って、あとはテキトーでも大丈夫かなあ。ただ、サモナーが死ぬとサモンモンスターもお陀仏だから、取り敢えず生きのびれるステ振りにしていこう。



結果こうなった。



初期STP:100を割り振った結果…(HP、MP、HGは変更できません)


HP :500

MP :100

HG:1000

STR :15

VIT :15

INT :30

MND :15

AGI :35

DEX:25

LUK :35



注!あなたはまだ厳密な種族が決定されていないため、初期ステータスのボーナス、及びバッドステータスが設定されていません。入力した補正値はそのままになります。








初期値は全部10だったけど、割り振ってみると安定のもやしステータスになるなあ…




安定型は好きじゃないけど…まあ、結構振ってないとこもあるし大丈夫かな。


こんな感じでいいかな。



「ステ振りも終了ですか。では、最初のスキル設定です。初期スキル一覧はこちらです。この中から10個選んで登録してください。これが終わると、チュートリアルとなります」



ふむふむ、初期スキルか、特殊なスキルが出てこない初期はこれだけが頼りだもんね。ま、基本的なスキルは取らざるおえないよね。そんな変なスキルは初期にはないだろうと思うけど。



〈気配察知〉〈識別〉〈錬金術〉〈闇魔法〉〈光魔法〉〈杖術〉〈付与術〉〈回避〉

〈採取〉



取り敢えずこの辺は必須だよね。

魔法は自分の好みで選んだけど、大丈夫かなあ。付与術、錬金術はカスタムしやすそうという意味で選んだりして〜


ただ、残りがなあ…あと一個なんだけど…特に欲しいスキルは全部取ってるけど…ああでも他のスキルも全部欲しいかも!





「………もしそんなに迷っていらっしゃるのならば、こちらはどうでしょう?」



そうやって別の画面が出現した。そこには『ドキドキ!!スキルルーレット!?スキルが決められないあなたにオススメ!!』と書いてあった。


「何この超ネタ系みたいなの…」


「一応スキル欄の一番下にあったんですよ?」


…見逃してたあ!

「これって初期スキル以外も出ることあるの?」


「うーん。出ることはありますが、そんな強力なものは出ない、ないしは冒険を進めていれば手に入れられるはずのスキル、とだけ言っておきましょう。」


「そうか…。まあ、このまま時間使うのはあれだし、お願いします!」


「了解しました。それでは、ルーレットスタート!」





ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥル…………………デン!!!!



「今回あなたが手に入れたスキルは〈節約〉です。通常ならば初期スキルでは無いので、あたりの部類ですね」


よし!使えそうじゃないやつじゃなくてよかった…



「ああっ!!」


「?何か問題が?」


「ごめん質問。サモナーのジョブを取った時点で、召喚、送還の類はできるようになるんだよね?」


「安心してください。ジョブにスキルが付随してきます。これは第1ジョブも同様です」




…あっぶな!






「…長かったキャラクタークリエイトもこれで終了ですかね…。む!?ん!?」






ピッガッーーーーガッ…………「創造者(クリエイター」の効果発動…


アバターに新たな選択肢が追加されました。ここで変更しない限り、もう変更はできません。アバターを変更しますか?














……………………………へっ?





主人公、遂に色々重要な部分を決めていきます。ちな、〈節約〉の説明をしておきます。


〈節約〉Lv1:消費するHP、MP、STP10分の1になる。ただし小数点切り捨て。


Lvが上がると超強いスキルです。ただ、Lvが全然上がらないスキルでもあります。


実は色々細かく決めたいんですが、なにぶんものぐさなため決められないでいます。


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