第1話:キャラクタークリエイトは手間がかかるようです。1
直ぐに次話投稿。ここでも色々と自由に(無自覚に)やらかしてくれているハズです。
「んん?おおおおお…」
眩しくて閉じていた目を開けるとそこには、real virtual on-line の大きなロゴに、様々な形の点滅する、とても近未来的空間が広がっていた。
「こういうとこも演出が凝ってるなあ…」
そんなことを考えていると、目の前に画面が出てきた。ええっと…初めから、でキャラクタークリエイトでいいのかな?
ブンッ…起動を確認しました。
そんな音と共に、白い空間に降り立って辺りを見回す。
おおー。ようこその文字とキラキラエフェクトが。綺麗だね。グラッフィックがVRで進化するにはもう少しかかると思ってたけど、そうでもないらしい。
「ようこそ。real virtual on-line へ。あなたの旅の始まりのサポートをいたします。以後、お見知り置きを。」
なんかめっちゃいい声が天から降ってきたんだけど。いい声。てかイケボ。
えーと
「よろしくお願いします?天の声さん?」
「ぶっt…(て、天の声さんって、ネーミングセンス…w)」
なんだろう、笑われた気がする…
「今、笑いました?笑いましたよね!?」
イケボに笑われた!
「い、いえ…」
チュートリアルAIでさえここまで作りこまれてるなんて…こんな人間的反応ができるようになるって、世界でも快挙だよねえ…私の父の開発区分ではないにしろ、すごい技術だ。
「まあ、いいかな?えっと、ナビゲートお願いします。」
「(ホッ)はい、よろしくお願いします。それから、敬語は必要ありませんよ?ここではあなたの、アバター、ジョブ、初期設定、スキル設定、ステータス振り分け、種族設定、チュートリアルを行うことができます。先ずはアバター設定と行きましょう。あなたの元々のの容姿から、この世界でのアバター作成が可能です。詳細設定を変更も可能です。変更しますか?」
「お願いします!」
肌荒れとかは残さんぞ!ま、そこまで変更する気はないんだけどね。だってさ、身長とか変えすぎても、もともとの動きに差が生じるかもしれないし、細部しか変えない方がいいよね…胸とかも。
「了解しました。それではリアルでのあなたをアバターとして表示します。詳細設定を行ってください。」
するとブンッ…という音と共に、リアルでの私が簡素なtシャツ短パン姿で現れた。
おお…細部までやたらリアル…肌の色とか質感も完璧とは…おそるべし。
とりあえず、肌の色を若干白くして、髪はストレートロング。普段は天パでできないからなー降ろすの。後は、髪の色をプラチナ、瞳を濃いめのピンクにしてっと…!
うん、こんなんでいいかな?あ、体系はちょっと鯖読んどくか…コンプレックスだからなあ…遠慮はしない。胸は…もういいや(諦め)
「よし、天の声さん、アバターできたよ〜感想プリーズっ!」
「感想を求める方は初めてですね…。ううむ、特に変わってないので感想言うのもあれですが…、似合っていると思いますよ、配色。」
うん、他人からそう見えるならそれでいいか〜ま、変じゃなければいいのだ!
「アバター作成は完了です。次に初期設定です。こちらは後で変更ができないものもございますので、注意してください。では、画面に入力をお願いします。」
はいはいっと。
てうげっ!フリック入力か。苦手なんだよなあ、未だにキーボード使ってるし。
「…キーボードに変更しますね」
わちゃわちゃしてたらかえてくれた!空気の読めるAI とか強い。
結局初期設定はこうなった。あんまりここで悩んでもしょうがないしね。
プレイヤー名(重複あり)(変更不可)
:セイン
音量設定
:通常
痛覚設定(変更不可)
:70%
ヘルプ設定
:常にon
ログ設定
:常に表示(会話ログの表示はなし)
プレイヤーネーム、称号の表示
:しない
演出
:通常
エフェクト
:大
プライバシー保護について
利用規約について
(上記の2つは必ず読んでチェック必須)
セインは…今日帰り道でなんとなく思いついただけだけど、いっか!
「初期設定は以上です。続いて、ジョブ決めですね。このゲームの真打とも呼べる要素です。あなたのゲームを左右することになるでしょう!さて、このゲームは他と少々ジョブの要素が異なっていますので説明いたします。」
「β版やってないし、その時の情報とかなんも見てないので、お手柔らかにお願いします。」
「はい、このゲームにはプレイヤー1人につき1つ持つonly oneのジョブが存在します。実はこれ、NPCにも存在します。これを「第1ジョブ」と呼びます。続いて、もう一つ、汎用でいくつかの中から選ぶ「第2ジョブ」存在します。こちらは選択肢はあまりありません。まあ、一般的なRPGに存在するジョブがほとんどですね。」
ほんほん、つまるところ、プレイヤー全員が一般的な職業以外で、only oneのジョブを1つ持つことができる仕様みたいだ。only one…いいねえ!私そういうのめっちゃ好き。NPCも同じ仕様ってことかな?被らないようにするのすごく大変そうだよなあ…
「てか何気天の声さんonly oneの発音めっちゃいいw」
すんごく流暢で面白い。
「面白味も必要ですからね。こう言うゲームは」
「でもonly oneを決めるったってこういうのって、すごく被りやすいんじゃないの?というか、そもそも第1ジョブはどうやって決めるの?」
「早まらないでください。これからご説明しますから。第1ジョブに関しましては、私たち…主に運営が作成したシートの記入に基づき、AIが自動でジョブを作成するようになっております。フリーに書いてもらう記入欄なども存在しますし、同じパターンにはならないでしょう。」
「成る程…」
ちょっと興奮しすぎたかもな…諌められてしまった。
「では、シートを表示させていただきます。時間はたっぷりとありますので、どうぞ自分のありのままを答えてください。鯖読むとですね…自分にとんでもなく合わないジョブが来ることが多いんですよね。良くも悪くもクセが強いんですよ。この決定」
そうなのか〜。まあ、元から嘘をつく気はさらさらないんだけどね。もうお馴染みのように空中に現れたマークシートを見ると…
「多っ!!!」
80問4択プラス、フリーの解答欄、さらにコメント覧まで追加とは…これ全ユーザーがやってんのか…
「すみませんが、やって下さい。only oneのためですよ?」
低音ボイスもイケボですね天の声さん
「ま、やるつもりだったし全然いいですよ〜」
数分後
「えー、これとこれと…よし!これでいいかな!」
後はコメント欄かあ。これも第1ジョブに関わってくるのかなあ。とはいえ、今の素直な気持ちを書けばいいか!
コメント欄:(何も書かなくても大丈夫です)
このゲームを作った運営の皆様、本当にありがとうございます。こんな技術が開発されるなんて思っても見なくて、すごくびっくりしました。only oneという考え方や、今少しの時間触れたAIでさえもこんなに人間らしくて(というかほぼ人間ですね!)笑ったり、楽しそうだったりと、とても面白いです。幼少期の頃、テレビを見ててやりたかったことが今やれるのは最高の気分です!これからも楽しみにしています。ちゃんと寝て食べて、私たちを楽しませてくださいねw(上から目線すみません)
P・S:私なりにシステムについて思ったことです。読み飛ばしていただいても構いません。
始まりのロゴの出てくる画面で、プレイしてる様子や、景色をネタバレしない程度に流したり、音楽を入れて演出したりしてもいいかもです。こういう近未来的空間が好きな人も結構いますしね。
それから、これは個人的な要望ですが…AIさんのアバターを作ってあげてください!というか声だけなの結構もったいないくらいですw
割とラフな感じで書いてしまったが、父曰くあそこの運営は父と同類らしいので大丈夫だろう。
後は自分が考えたこの天の声さん(仮名)の容姿設定でも捏造して描いて終わりかな!
「…ええと、セインさん?あなたは何をしていらっしゃるのですか?」
「何って…天の声さんの容姿捏造設定…かな?」
「はあ、でも、私は一応AIの中でも高性能な方で、自身のアバターくらい作ろうと思えば作れるんですよ?」
「うっそお。だったらなんで作らないの?せっかくいい声してんのにさ…」
もったいないよなあ。
「今までそういう事が頭に浮かばなかっただけですが…たしかに他の役割をする時に少々必要ですかね…」
なんか考え始めたっぽい?声だけだからあんまり伝わんないよね。
「ふむ、少々お待ちください。GM権限を起動…データファイルαを起動…アクセス通信開始…申請の許諾を確認…」
おお。こうやってるのを見るとやっぱりAIだなって思うよね。カッコいいよなあ、こういう世界観というかキャラクター…
「お待たせいたしました。ただ今あなたの要望に応えるためにデータの送受信を行なっておりました。では…!」
ブオン…
「えええええっ!?」
そこにはメガネスーツの超イケメンが!というか私の描いた絵にめっちゃ似てるんですけど!
「ふむ、作成者から見てどうですか?この姿」
「いやめっちゃ好みです。ありがとうございます尊いです」
「ふむ、声にあった容姿になってますかね。ならば大丈夫です。考えてくださってありがとうございます」
あああ…メガネイケメンがうごいてるんですけど…360度イケメンなんですけどまじ尊い…
「おっと、そんなことをしてるうちにあなたの第1ジョブが決定したようです。…さあ、ご覧なさい。これがあなたを写したあなたの力です。」
上を見てください
そう言われて上を見ると…キラキラした文字が降ってきていた。だんだんと文字が降りてきて…最後には白い床に綺麗に着地した。
文字はこう書かれていた
創造者と。
……あの、戦闘能力は何処に…?
恋愛フラグ?なにそれ美味しいの?と言うやつです。主人公は自分の欲望(性癖)に忠実なだけ。
チュートリアルはまだまだ続きます。