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7話 謎
俺の魔法、それは・・。
「時間が止まった・・?」
俺以外の者すべてが止まり、色彩を失っていた。
これが、俺の魔法・・。ヤバくないか?
俺TUEEEE!!展開じゃねえかこれ。この魔法最強じゃん。
俺は完全にオブジェクトと化した奴らを全て殺し、魔法を解除した。どうやら、強力な代わりに消費する魔力も多いようだ。少しだるい。
「初めてにしては上出来だろ。」
そういえば、なぜここには全く人がいないのだろうか・・?
「・・ここはある意味別世界。」
「お前は・・?」
「・・私は伊藤 黒音。・・魔法少女。」
そこには、ゴスロリ服を着た少女が立っていた。とても幼い顔立ちだが、上半身に返り血を浴び、どことなくバイオレンスになっている。俺とは別の敵を倒したのだろう。
それだけ言って彼女は立ち去った。
「あ、ちょっと!」
俺の呼びかけに見向きもせず、消えてしまった。
「魔法少女って言ってたけど・・。」
なぜ人がいないのかは結局あまり分からなかった。