四話目 僕に主人公キャラは向いてないみたいです……
前回のあらすじ
幼女がいたのだ……
玉座には文字どおり幼ない女の子がいたのだ…
まぎれもない幼女が、俺は戸惑いを隠せなかった、こんな幼い子が王だなんて
それに気づいた彼女もといシルフィーが言った
「王の名はリズ・アルベルト・リンカー王女様だ、彼女の他に第5皇女までいたのだが、昔この地域では大きな戦争、ディザスター戦争…まさに災厄の戦争だった、人が人を殺しあい、街を壊し、領地を奪う…そんな戦争だった、その時にアルベルト一家のシルフ様以外のみんなはなくなってしまったのだ」
この世界ではそんなことがあったのか…俺には想像できないほどの苦しみ、憎しみ、悲しみを乗りこえて今の地位にいるのか、そんなことも知らないで俺は…
そんなことを思っているといきない声がした
「なにをしゃべっている、余の名はなんだ?」
そう僕は聞かれた、一瞬、戸惑ったがすぐに言えた
「ぼ、僕は、甘噛 秋人です…」
そう答えると王女は少し考えこう答えた
「少しの間、こ奴と私だけにしてくれ」
そう王女が言うとシルフィーも含め兵士たちがどよめき出した
「そんなことは出来ません!こいつは罪人ですよ!?
ましてや王女様と一緒なんて出来ません!」
まぁ、無理もないだろう、何せ俺は罪人扱いされているのだから、と思っていたら王女が鋭い声で言った
「私の言うことが聞こえんかったか?こ奴と私だけにしてくれと言ったのだ」
その声はさっきの声とは想像もできない鋭く、尖った声だった、そう言うと兵士はわかりましたと言った
そして兵士とシルフィーは部屋を出た…
王女は一息ついて話し始めた
「さて……君にはすまないことをしたよ、まさかうちの領地に転送されるとは思わなかったしましてや罪人扱いされていたなんてすまなかった」と話したのだ…もちろん僕は、え?っとなった、そりゃそうなるよ
だってこの異世界に僕を転送した人がこの国の王女だったなんて…
「で、でもなんで僕を転送させたんですか?」
それが一番の謎だ、僕には特別な力も無く、経済力もないのになぜ僕なのか…
「それは…………たまたま君が転送されたのだ」
またしても頭が混乱した…
「私は書物室で本を調べてた時、たまたま見つけたやつで転移魔法があったのだ、しかも他の星からの、私はいつも一人だった…だから遊ぶ相手もいない、最初は興味本意でやってみたら成功したのだ……そして君が領地に落ちてきたと報告が入った時はびっくりしたよ、本当に成功するものなのだなと思った、とゆうわけだ」
ただ、それだけのために、僕は転送されたのか…別に勇者になってくださいとか文化を広めてくれとかじゃなく、単に普通に暇つぶしとして転送された…………なっとくできるかぁ!そんなんのために呼び出されるとかなっとくできるか!
「だから君にはすまないことをした、だが問題はどうやって君にかかってる罪をなくすかだな…私の手違いでしたと言えばこの国の地位は下がる………どうしたものか」と呟いてていた、あ、反省はしているんだ…僕もこの罪をどう弁解するか……あ、不本意だがいいことを思いついたぞ………これならしのげる!
四話目 完