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バカ以上天才未満の魔術師  作者: ペポ
プロローグ
1/16

バカと出会い

僕は人の行きかう道の真ん中で倒れていた。



「・・・あぁ・・・・・・」



腹が減った。



誰か僕に食べ物をくれ。



「・・・・・・うぅ・・・・・・」



まったくみんな冷たいよな。



道の真ん中で、大の字で倒れている僕をチラリと見ても、



誰も手をさしのばそうとしない。



マジで餓死するって。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



僕、死ぬのかな。



すると、



サッ・・・



僕の顔は日が遮られた。誰かが僕の目の前にしゃがみ込んでいるようだ。逆光でその顔は見えない。



「・・・こんなとこで何やってんだ?」



「・・・」



「腹減ってるのか?」



「うん!」



「・・・なんだ、元気じゃん」



「んなことないよ。何かくれよ」



「しゃーないな。そのかわり・・・」



青年は僕にパンを差し出した。こぶし程度の大きさのパンだったが、ありがたい。僕はそれをガツガツと食べた。



その青年が何を言ったのかは聞いてなかった。



「なあ」



「まだなんかあるのか?パンはもうねえぞ」



「いや違う。水くれ」



「・・・厚かましいにもほどがあるな」



これが僕と勇者様の出会いだった。


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