第5話 野外学習班決め
第5話ですよろしくお願いします
いつも通り七時に目を覚まし、足早に学校に向かった。教室に着くと、真っ先に自分の席に腰を下ろす。
(今日も、昨日買ったラノベの続きでも読むか……)
ページをめくって五分ほど経った頃、隣の席に冬月一星が座った。相変わらず長い前髪で顔を隠し、物静かな雰囲気を纏っている。
今日の一限目はLHRらしい。六月に行われる「野外学習」の班
割りを行うという説明が始まった。内容は、二泊三日の宿泊学習のようなものだ。
「……はぁ。ぼっちの俺には、関係のない話だな……」
窓の外を眺めながら、ポツリと独り言を漏らす。そんな俺の自虐的な呟きをよそに、先生の話は淡々と進んでいく。まずは一緒に行動する班を決めることになった。しかも、どうやら今回は「男女混合」のグループを作らなければならないらしい。
教室内がにわかに騒がしくなる。陽キャたちが「誰と同じ班になる?」と盛り上がる中、優と、そして隣の席の冬月さんだけが、まるで切り取られたような静寂の中にいた。
周りが続々と班を決めていく中、案の定、優と冬月さんは取り残された。
(まあ、いつものことなんだけどな……)
「よし、班は大体決まったかー?」 先生が教室を見渡しながら声をかける。その瞬間、ふと隣に座っている冬月さんと目が合った。彼女は気まずそうに、すぐに視線を逸らして俯いてしまう。
「よし、あらかた決まったな。……水瀬と冬月、お前らはまだ決まってないな?」
名簿と教室の様子を照らし合わせた先生に名指しされ、俺は小さく首を振った。
「じゃあ、山田。お前のグループに二人を入れてやってくれ」
指示された山田のグループは、お互いに顔を見合わせ、渋々といった様子で了承した。
(まあ、ぼっちはこうなるよな……)
「まずは決まった班でリーダーを決めろよ」
先生の話は淡々と進められ、周囲では次々とリーダーが決まっていく。結局、優と冬月さんは一言も発することのないまま、なんだかんだでLHRは幕を閉じた。




