第1話 画面越しの遠い一等星
初めての作品になります。是非最後でお楽しみください!!
「今日も推しの配信が始まる!」
高校2年、水瀬優はとあるVTuberに人生を捧げている。名前は星夏愛。
「みんな〜、おはなつ〜!」
画面の中で、お決まりの挨拶と共に最高の笑顔を見せる彼女。
「今日もあいりんは可愛すぎる……」
かれこれ2年近く、優は彼女を最前線で推し続けている。テスト期間だろうが風邪をひこうが、毎日の配信チェックは欠かさない。優にとって彼女は、手の届かない銀河の一等星だ。
「あーあ、今日もあっという間に終わっちゃったな……」
配信が終わった後の静かな部屋。優はSNSの推し仲間へ熱い感想を送り、余韻に浸りながらアーカイブを流しっぱなしにして寝落ちした。
翌朝。7時に目を覚まし、重い体を引きずって準備をする。
「あー、学校行きたくない……。でも、今日を乗り切ればまた配信がある!」
自分にそう言い聞かせて家を出た。
教室に着くと、早々に自分の席に座る。ホームルームが始まるまでの間、昨日買ったばかりのラノベを開いた。これが俺の、教室での唯一の居場所だ。
すると、少しして隣の席に誰かが座った。 クラスメイトの、冬月一星。 長い前髪で顔を隠し、いつも俯いている彼女。 彼女もまた、俺と同じ「クラスのぼっち」だった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。




