表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

緑茶

作者: kinoita

すぅーー、っと息を吸う。

体の中に不足していた酸素を取り込む。

肺とお腹の隙間を埋めて、ゴム人形みたいに体が膨らむ。

小さな2つの穴から、よくもまぁ175センチ分の酸素が入るもんだ。

と思うと同時に、口から吸い込んだものを全部吐き出す。


いい気分だ。


ふと、試みに、机の上にある緑茶に手を伸ばす。

1リットルパックに長いストローが刺さっている。

おもむろに、右の鼻穴にさす。


酸素は鼻から、緑茶は口から。

誰がそう決めたのか。


左の鼻穴をぎゅっと塞ぎ、前のめりになって、視線を上に向けた。

呼吸をするように、自然に、自然に、自然に。


勢いよく。緑茶を吸い込んだ。


瞬間。


後悔と自責の念に駆られた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ