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週末は、異世界行って金稼ぎ  作者: 浅野 
コンクエストでチート獲得!
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ゲームセンター2 ~黒マント再び~

「君達は本当に仲がいいなぁ」


 いきなり声をかけられた。

 キリッとした黒髪ショートカット。ジーンズにポロシャツと簡素な格好だが姿勢がいいのでどこかモデルのようにも見える。

 それに、自信に溢れた表情はどこかで見たような……。


「あ、黒マントちゃんだ」


「ああ、誰かと思ったら黒マントか」


「黒マント先輩、こんにちは♪」

 

「……私、ここではそんな名前で呼ばれてるんだ。いや、いいけどさ」


 この女の正体は、この間のレイドバトルで会った、確か友澤瑞樹ってやつだ。その時、こいつは特徴ある佃島女学院の制服(黒マント付)を着ていたのだ。


「それで、瑞樹さん。どういったご用件で? 偶然ばったり、というには無理がある場所だよ、ここ」


「ご機嫌伺い。悪いけど、朝から美夜くんをつけさせてもらった」


「え? 全然気付かなかった」


「いや、気付くだろう。アキバのゲーセンでグラサンスーツは」


 こいつらは瑞樹のボディガードだろう。悪目立ちしてるやつらがちらほらといるなとは思っていたが、そう言った理由か。


 瑞樹は俺の後ろに回り、俺の肩に手を置いた。


「それで、要望というか提案、なんだが、連絡先を教えてもらえないか? 横の繋がりを強くしておきたいんだ」


「別にいいぜ? 一茶、教えておけ」


「僕だけ?」


「十分だろ?」


「いやいや、きみは教えてくれないのかい?」


 瑞樹は馴れ馴れしく後ろから俺に抱き着いてくる。なんか香水でも使っているのか、いい匂いが鼻をくすぐる。


「必要ないだろ? 俺達の窓口は一茶。連絡があるなら一茶に送ってくれよ」


「そうです。カブさんに用があるなら私が取り次ぐので必要ないです」


 エトはそう言いながら、俺に抱きついている瑞樹の手をぐいぐいと引っ張る。


「ま、カブくんのアドレスはもうちょっと仲良くなってからということにして、ブリくんは?」


「え? 私?」


 いきなり振られてきょとんとするブリ。


「あ~、めんどいから白状すると、今日の目的はブリくんの連絡先を聞くことだったんだ?」


「はあ!? なんでよ」


「兄の要望で」


「……あの変眉? 普通にキモいんですけど」


 演技ではなくドン引いてみせるブリ。


「可愛いじゃないか。あの唐変木が恋患いして妹に頼るなんてな」


「いや~ないわ~。それはないわ~」


「でもブリちゃん。友澤守を捕まえれば玉の輿だよ?」


「それもないわー。今お金に困ってないし。それに、金持ちって金持ちになることやってるから金持ちなんでしょ? 私の理想はアニメ見放題のスローライフだから。お金のために忙しくてアニメ見れないなんてホンマツテントー(漢字わからない)よ」


「ちなみに兄からはガイガーカウンターの感想を言いたいから連絡先を聞いてくれと言われている」


「……放射能測定器の感想?」


「あ、これ私のアドレスね」

「渡すんかい!」


「うるさいわね! アニメ視聴同好の士に悪い人はいないのよ!」


「ちなみに次のお勧めを聞いておけとも言われている」


 目を輝かせるブリ。


「そうねえ、なにがいいかなあ」


 くるりとその場に回るブリ。むかつくことに体幹がいいのでけっこう芸になっている。


「さっき言ってたナントカはどうです?」


「ゴルゴンゾーラ? あれは日常系だから見る人選ぶのよねぇ」


「……名前から日常系だとは想像できないな」


「ところで突然だが、カブくんは今お付き合いしている女性はいるのかな?」


「本当に突然だな!」


「いやいや、変眉兄も色に狂う年頃だと思うとカブくんもかな、と、ふと思ってね」


「カブさんに彼女はいませんよ。まあ、いうなればわた「いねえな。色恋楽しむ学生生活送ってこなかったし」……」


 なぜかエトが頬を膨らませて俺を睨む。


「それじゃあタイプの女性は? 知的なセクシークール系後輩なんかはどうだい?」


「可愛い妹系のほうがいいですよね。そうに決まってます」


「どっちも違うな。そうだなあ。あえて言うなら、年上がいいな。俺、マザコンだし」


「ちょww、震えるんですけど! マザコンってやばすぎでしょ!!」


「なにがだよ」


「いやあ、カブさん。マザコンはやばいっす。マジヤバイっす」


「マザコンってそんなヤバイか?」


 女ってのは、自分の子供が自分を好きでいてくれると嬉しいもんじゃないのか?


「一茶さ~ん、年上になるにはどうすればいいんですか?」


「……この子はまた無理難題を」


 なんか収拾が付かなくなってきたので、俺はベンチから立ち上がった。


「そろそろ次行くか。ブリ、アニメのDVD探しに行くんだろ?」


「そのあとはフィギュアの店ね! あとガチャやって、エロ漫画見て、あ、ジャングル小僧田山ロミオ40歳のイベントも覗かなきゃね♪」


「……やること(突っ込みどころ)がいっぱいだ」


 俺たち、金はけっこう稼いでるけど露骨に使ってるのはブリだけだな。それもフィギュアやアニメDVDとかのグッズ関連ばかり。

 ちなみに一茶は創生委員会の連中に投資してなにやらやってるらしい。エトは寮暮らしなのと元々金持ちなので特に変化はない。

 俺は、高校卒業した後渡米するための貯金だな。


「ほら、黒マントちゃんも一緒に行くでしょ! 変眉に勧めるアニメ、一緒に考えないとね」


「あの、黒マントって呼ばれるの、いや、いいけどさ」







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