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週末は、異世界行って金稼ぎ  作者: 浅野 
コンクエストでチート獲得!
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新しい仲間

 2週間が過ぎた。


 一茶の提案「なにもしない」ことにしてから14日×24時間の336時間だ。

 クールタイム1回1週3時間で計算すると現実時間で112週間分経過したことになる。

 もっとも、体力回復のために少しながら睡眠も取ってるし食事もしているから額面通りの時間ではないが。


 そうそう、この状態になってわかったことが、いくつかある。


 まず、この世界では汗は掻くし腹も減るが、その癖、排泄は必要ない(しようと思えばできる)。女性陣に言わせると生理もないらしい。

 睡眠も絶対に取らないといけないわけでもなく、疲労と魔力の回復のためにやっているようなもんだ。俺の場合、睡眠より座禅のほうが魔力回復の効率は倍ぐらいよかったりする。


 これは前からわかっていたことだが、この世界、夜が来ない。太陽は一応あるが、時間、場所にかかわらず常に真上だ。

 重力は地球と差異は感じないが、大きさは確実にニューワールドのほうが上だ。一茶曰く、地平線の距離からはかってだいたい3倍くらい(しかもだんだん大きくなってる)だとのこと。

 なんていうか、細々としたところでやっぱり現実とは違うんだと実感した次第。


 そうそう、長時間こっちの世界にいてわかったことがある。

 それは、ポイントによるステータス強化が地雷だったってことだ。

 これ、ステータスを上げてだいたい20時間もすると、元の数字に戻ってしまうのだ。

 まあ、考えてみれば当然で、ドーピングで一時的に筋力を付けたとしてもそれを維持するだけの行動を取らなければ、当然のように衰えることになるってわけだ。

 一茶がこれをやって愕然としている顔は笑えた。


 ちなみに言うと、俺達はその期間現実に帰っていない。

 コンクエストモードはどちらかの殲滅か降参、もしくは防衛側の守る女神像破壊が終了条件なので、そのまま継続している感じだ。


 コンクエストモードの特徴といえば、経験値が入らなかった。だから、レベルが上がらない。

 一方で熟練とポイントが入るので、マスターしたジョブとスキルが増えた。


 敵も、もはや雑魚扱いだ。キング相手でも、タイマンはおろか周りにジェネラル数体がいても余裕で倒せるようになっている。

 ただ、1週間に1度のペースで馬鹿強い敵が出てくるが、8人がかりなら普通に倒せた。

 ちなみに最初の週は3メートルはあるサイクロプスで2週目はドラゴンゾンビだった。


 ぶっちゃけ、仲間になった4人が強かった。


 ここで紹介しておこう。


 まず、唯一の男、桐嶋大吾。呼び名はダイゴ。

 無駄に美青年で音楽系の専門学校に通う19歳。

 ジョブはレアの「スクロールマスター」。

 これのスキル「スクロール(巻物)作成」がすごい使えた。

 スクロールは、魔力を注ぐだけで魔法を使えるようになる魔道具だ。

 魔法は複雑な法式を解かなければ発動できないが、スクロールを使えば俺でもブリでも使えるので非常に便利だったりする。

 もっとも、スクロール作成には普通に魔法を使う倍の時間と魔力量が必要なので燃費は悪いのだが。


 次にソバージュの少女、倉橋伊織。呼び名はイオ。

 15歳の普通の中学生で普通に彼氏持ち。

 ジョブは最初軽戦士から幾つかを経て今は聖騎士パラディン。前線のアタッカー兼シールドで回復魔法も使える便利ジョブだ。

 能力的には、4人の中でおそらく一番強いが後述の2人が傍若無人なのでサポートに回らざるを得ない不憫さんだ。


 セミロングの女は馬渕恵果。18歳。呼び名はケイ。

 自分が異性にもてると思っていて、事実、けっこうもてて調子に乗るタイプの快楽主義者だ。

 アニオタでもありブリと仲がいい。オタサーの姫って感じ。

 ジョブは「魔術師」。

 魔法使いと違い、スキルで魔法は使えないが、魔力補正が高い、そんなジョブだ。

 うん、スクロール使用前提だな。それで一発でかい魔法を放てれば満足、それしかできない融通の利かない奴だ。


 そして、小学生、不破渚。呼び名はナギサ。

 ある意味こいつが一番むかつく。

 こいつのレアジョブ「スライムマスター」のせいだ。

 こいつは使役魔、スライムの「中村さん」を使って戦うのだが、これが馬鹿みたいに優秀なのだ。

 飛び掛って酸で攻撃するデフォルト攻撃は言うに及ばず、形状を変えて盾にもなるし、仕掛け罠にもなる。

 なによりかなりIQが高い。スライムのくせに。

 しかも、今、俺が必死になって習得しようとしている「飛行」も「やったらできた」的に普通にこなすし……。




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