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週末は、異世界行って金稼ぎ  作者: 浅野 
コンクエストでチート獲得!
37/88

コンクエストモード



「弾が足りんなあ」


 深化して敵が強くなった。強くなっただけではなく数も増えた。

ジェネラルはともかくモブゴブリンにまで使っていたらすぐになくなってしまった。


「少し、考えないといけないね」


 一茶は俺の隣に座り、のりこの頭を撫でながら言った。


「私みたいに魔法と併用はどうです?」


 そう言ったのはエトだ。


「付与魔法と連続魔法が魔力喰いだから無理だ」


 連続魔法は即座に寸前で使った魔法を使えるのでかなり便利なのだが、消費魔力は倍々に増えていくのだ。


「じゃあ私みたいに弾を使わない武器を使うのね!」


 シャドーボクシングをするブリ。


「サブウェポンか」


 悪くない考えに思えた。

 と、いってもメインウェポンは電動銃だから、それに合わせた武器になる。

 具体的には、持ち運びが面倒な槍や両手剣なんかは却下。

 と、なると、やっぱナイフ辺りが妥当か。


「それなら、ポイントで交換してみない?」


「ポイント?」


 一茶曰く、ポイントで武器類の交換ができる。

 この間会った太眉野郎、友澤守の使っていた武器防具がそうだとのこと。


 俺は、女神像の前に向かった。

 なぜか付いてくる3人。


「そういえばブリは素手のままなのか?」


「私、今メインジョブが気功師だから必要ない。発剄とかできるし。そのうち手からビームでるかも~♪」


「おまえ、ちょっとステータス見せろ」


「イ、ヤ!」


 こいつ、頑なにステータス見せないんだよな。

 理由はたぶん知力が低いのを見せたくないからだろうけど。


 俺は台座に手を置き、物質交換、ナイフを選んだ。


「……ポイント、高いな」


 安い果物ナイフみたいなのでも1万ポイントもする。金1キロと同じ値段だと考えると、400万円することになる。

 高いのは億超え、まあ、そういうのは能力補正やスキル付与なんかがあるみたいだけど。


「これ、現実から持ち込んだほうがいいって」


「まあ、しょうがないか。一回くらいやって使い心地を確かめてもらいたかったんだけど。……で、ブリちゃんはなにやってんの?」


「いや、ホットスナックを。ここ、値段設定おかしいよね、ホットスナックっていつもの駄菓子より値段高いし」


「まて、それをなぜ俺のポイントで交換しようとする」


「え? なにが?」


 俺は、頬に人差し指を当てわざとらしくきょとんとするブリに飛び掛った。

が、ブリはサッと台座を操作する。首を絞めて台座から離そうとするが、ブリは靴を脱ぎ、足で操作する。


 途端、明らかにやばいアラームが鳴った。


「おま、なにやったんだ!?」


「知らない! 私じゃないし!」


「どう考えてもおまえだろうが! おい、一茶!」


「ちょっと待って。……oh」


「な、なんですか?」


「とりあえず出ようか」


 俺達は一茶の後に続き、女神像のある洞窟から出た。


 そこは、いつもの見知った森の中じゃなかった。辺りが見渡せるちょっとした台地みたいな場所だった。

 そして、そこには、男1人に女3人がいた。当然知らない奴らだ。


「あ、どうも」


 男が頭を下げる。大学生くらいだろうか、なんていうか、透明感のある美青年だ。

 俺達も釣られて頭を下げる。


「あの、これ、なんですか?」


「すいません、うちのがちょっと操作間違えちゃって。コンクエストモードが発動しちゃったみたいです」


「コンクエストモード?」


 一茶以外、ここにいる7人の頭の上に「?」が浮かぶ。


「一方的に他プレイヤーに攻撃を仕掛けて、ポイントを奪うシステムらしいです」


「え? それじゃあこれ、僕達攻められているってことですか?」


「まあ、そうなります。あ、警戒しなくても大丈夫。事故なので僕達にその気はないですから」


「おい、それじゃあどうするんだよ」


 一茶は答えた。


「うん、一番手っ取り早いのは、僕達の手持ちポイント全部差し出してごめんなさいすること」


「……マジで?」


「あ、いや、事故ってわかってるなら、そんな要求しないです!」


 そう言ったのは、ソバージュヘアで軽鎧を来た女子だ。普通にかわいい。一番、とは言わないが学年でも可愛い度ランキング上位に入るような娘だ。


「は? もったいなくね? せっかくくれるってんだからもらおうよ」


 そう言ったのはとんがり帽子を被ったセミロングの女。


「は? やらねーし。むしろこっちがもらうし、ぎゃん!」


 俺はブリの頭に拳骨を落とした。


「少しは反省しろ!」


 ふと見ると、のりこがふよふよの物体、あれ、スライムか? と一緒に遊んでいた。


「中村さん」


 一重でおかっぱの少女がそう言うと、スライムは少女の肩に乗った。まだ小学生くらいの少女だ。


「……そのスライム、中村さんって言うの?」


 エトが聞くと少女はこくんと頷いた。


「ところで、相談なんですが……」


 一茶が言った。


「なにもしないってどうです?」


 後に振り返るなら、間違いなくこの時が俺たち『ヘブンズウルフ』の分岐点だったんだろうと思う。


 こうして、俺達は「チート」を手に入れた。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


次回更新ですが、10月2日頃投稿予定です。


お楽しみいただけましたら評価やブックマークをぽちっと押してもらえれば幸いでございます。

今後とも今作をよろしくお願いします。

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