ゴブリンをやっつけろ!後編 2(エト)
「それで、エトちゃん。取得してほしいスキルがあるんだ」
「えぇ? なんか攻撃できるやつ取得しようと思ってたんですけど」
「あ、それは大丈夫。取得してもらいたいのは、風魔法だ」
「風魔法、ですか?」
「うん、さすがにあの煙、面倒だからね」
通路を見ると、先が見えないほど煙に覆われている。そういえば、私たちは煙攻めにあっているんだった。今はセーフエリアが発動しているから煙は入ってこないけど、切れたら大変なことになるかも。
私は言われた通りに風魔法を取得し、さらに魔力をかなり上げた。
基本、ステータスは上げたいステータスの数値×10000もかかる。筋力を5から6に上げるには60000ポイントが必要で、9から10に上げるには100000ポイントも必要、といった感じだ。
例外が魔力で、これは数値×100で済む。
私は、ゼロだった魔力を10まで上げ、風魔法を取得した。
エト Lv3
ジョブ マッパー
筋力 3
知覚 6(+1)
耐久 2
カリスマ 8
知性 7
敏捷 4
運 8(+1)
魔力 10(+1)
スキル
オートマッピング 初級
索敵 初級
風魔法 初級
スロット 1/3
「あ、レベル上がってる」
どうやらレベルは敵を倒さないでも上がるらしい。ステータスも上がらないし、スキルも新しく覚えるわけじゃないから強くなった感じ、ぜんぜんしないけど。
「おーい、そろそろセーフエリア、切れるぞ」
「よし、それじゃあ作戦ね。とりあえずしばらくはこのまま待機で煙にはエトちゃんの風魔法で対処。煙責めが利かないってわかればあいつらは別の手段をとってくると思う。それを迎撃、またはこちらから攻めてジェネラルを誘い出す。それでこいつで仕留める」
一茶さんは、手に持っていたボウガンを見せてきた。
「基本、僕かカブがやる。けど、必要によってはエトちゃんがやるかもしれない」
「わ、わたしですか?」
「操作は簡単。構えて狙って引き金を引くだけ。狙いは簡単、レーザーポインタを付けてきたから後は目印に向かって引き金を引くだけだよ。あとは、そうだな。衝撃で照準がぶれないようにしっかり構えて踏ん張って撃つってところかな」
「しゃ、射程は?」
「気にすることはないと思うけど、目安が欲しいなら、通路の先から先まで、だいたい30メートルくらいに見ておいて」
「わかりました!」
「あともうひとつ。毒が塗ってあるから絶対に鏃には触らないこと」
……毒?
神妙にしていると、カブさんは私の頭を撫でてくれた。
「心配すんなよ。失敗したらやり直せばいいんだから。予備の矢、あるんだろ?」
「あるけど、一発勝負のつもりじゃないと困る。次弾装填に時間がかかるし……」
「無駄にプレッシャーかけんなよ。大丈夫だ、エト。俺がなんとかしてやるから」
「は、はい!」
なんでこの人、外見は格好良くないのにこんなに格好良いんだろう。




