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俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
メジャーに向けて
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出会いを大切に

「よーっす! ひなお帰り!」


「……うん。ただいま」

「ひな、魂さんに色々教えてもらった?」

「……うん。今まで気づかなかった事沢山教えてもらったけど……かなは何してるの?」


「何って、膝枕してもらおうとしてたら思いっきりおでこ叩かれたんやけど……」


「ふーん……」


「だってまーちゃんがな、リクソンさんがギター上手いって言ったの気にしてるんやもん。そやから愛でさせてあげようとしたら思いっきり叩かれた」


「ふふっ、なにそれ? 魂さんも言ってたけどまーちゃんは上手いよ? あの人が言うんだからよっぽどだと思う!」


えっ? マジで? 魂さんが上手いって? スッゲーテンション上がるんだけど!


俺はひなに抱きつきもう一度聞く。

「ひな! 本当に魂さんが上手いって言ってたの?」

「うん! 凄いギターだからついて行って間違いないって!」


「あはは! 本当に? ギターやってて良かったー!」

「まーちゃん、あのおっさん好きなの?」


「コラ! 違うって、日本トップクラスのドラマーだよ? 世界の有名なギタリストとも一緒にやってるんだよ?」


「もう、まーちゃん喜びすぎだって!」


そりゃそうだよ! ギター始めた頃から知ってる人だよテンションが上がらない訳なない!


それぞれお風呂から上がると、かなは今日も一緒に寝ようとする……


「かなはダメ!」

「えー、なんでなん?」

「また朝起きてパンツになりかねない!」


すこしかなはしゅんとし呟いた。

「こんなに可愛いのに……」

「ん? なにが?」

「パンツ……」

「パンツかよ! ひっくり返るき満々じゃん!」


ブツブツ言ってるかなを追い出し、電気を消してひなの布団に入った。


「まーちゃんが魂さんに褒められてテンションあがるのわかる気がするなー」

「やっぱり上手いよね」

「教え方もすごくわかりやすかった」

「ドラムを熟知してるよね」

「まーちゃんさ、最近かなと仲良いよね」

「そう? まぁ、かな面白いよね!」

「あたしは安心した……」


そう言ったひなの言葉が俺は少し気になった。もしかしたら、昔何かあったのかも知れないな……。


「まーちゃんかな好き?」

「うん、好きだよ?」

「一緒に頑張ろうね!」


「ひなも好き!」

「知ってる」


少し二人で笑い合うと、布団に何かが……


「やっぱり、うちも入れてや!」

「かなー」


突然の結局3人で寝ることになり、朝起きるとかなはベッドの下に転がっていた。



♦︎



最終日練習が終わりシャワーを浴びる。

今日でここも終わりなんだな……。


荷物を纏めて外にでると、西田さん達3人と、"ル・シエル"のメンバーがいる。

記念も込めて施設の人にみんなの写真を撮ってもらった。


「3日間お疲れ様でした! 今度会うときは音楽番組かな?」

ミズキさんはそう言って手をだした。


「是非、また会いましょう!」

おれはミズキさんと握手を交わした。


「これ、俺たちからの餞別……良かったら使って欲しい」


そう言って黒い"ル・シエル"の袋をくれる、ひなも魂さんと何か話してるみたいだった。


俺たちはみんなで御礼を言っていつものハイエースに乗り込んだ。


「ひなちゃん良かったね! 憧れのドラマーに教えてもらえて!」


「あたし? 魂さんの事ですか?」

「そうだよ、あれ? 違った? だって使ってるスネア魂さんのプロデュースしたスネアだよね?」


えっ? そうだったの?

ひなも動揺していた。

「お手頃価格だったから……」

「あっ、そんな事もあるよね。 ところでお土産は何をもらったんだい?」


ひなは袋からとりだした。

「魂さんのCDですね!」

「いいのもらったね!」


俺も開けてみようかな、

「"ル・シエル"のCDと、タオル……うそ? V256とメッセージが」


"今は使って無いのでアドバイスの御礼に入れておくよ!大変な時だと思うけど頑張ってね!"


PS.ひなちゃんは弟子を名乗っていいらしい


「ちょっと、カッコ良すぎるやろ!」

「わたし"ル・シエル"聴くわ!」

「あたしも!」


「出会いを大切にしてるからメジャーに行けたのかもしれないね」


確かにこれを返す時に相性良かったとは言ったけど……まさかくれるとは。


「そうそう、山野くんが明日今後のスケジュール送るって言ってたからまた、確認しておいて!」



そして次の日、山野さんからのスケジュールのメールが届きメールをひらいた。

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