表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
第1章 転生からの新しいスタート
9/185

問題発覚!

初めてのスタジオを終えた晩、俺が気づいた問題とは??


今のバンドにはボーカルがいないのだ。

さらに言えば、作詞作曲は出来るが、ドラムやベースのアレンジの詰めはメンバーにやってもらう必要があるのだ。


俺がまひるちゃんと入れ替わる前のバンドでは、おれ自身作詞作曲をして、MTRで打ち込みをいれて、イメージはメンバーに伝えていたものの、最終的なアレンジはメンバーがしていた。


歌も歌っていたし、クオリティを多少落としても問題ない事を考えると、弾きながら歌う事も充分可能だ……だがこの身体でどの程度歌えるかはわからない。歌い方なんかもまひるちゃん仕様に詰め直す必要がある。


たった3年、いや売って行く期間を考えると1年以内にある程度は完成させておく必要がある。


俺に出来るのだろうか。

文化祭のコピーごときに時間を割いている時間はあるのか?それで3年後に間に合うのだろうか。


最高のギターと、バンドのメンバーは集まったのに……これじゃまたフリダシに戻ってしまったじゃねーか。


その晩俺は一晩中考えた。

文化祭までにあっと言わせるクオリティのボーカルを作る方法と、オリジナルでのアレンジの質を高める方法を……。





ジリリ……バンっ!


もう目覚ましを止めるのにはなれた、結局一晩中考えたが画期的な方法は思い浮かばなかった。


学校に着くと俺の葛藤とは裏腹に、雅人、かなちゃん、ひなちゃんは来るべき文化祭にテンションが上がっていた。


寝不足と、みんなとの温度差で気がついたら下校の時間、意を決して俺は一人でカラオケに行く事にする、これも今の自分の実力やキーを確かめるためだ。


カラオケルームに着くと、中学生の財力の無さに心が折れそうになった。


これからのスタジオなどを考えると使えるお金は1500円……2時間半が限界だ。


受付を済ますとダッシュで部屋にかけこみ文化祭で歌うねごとのカロンを入れた。


やっぱり、元の俺とはキーや声質が全然ちがう。更に言えば自分の声や歌い方のおいしい部分が全然違ってベストな歌い方がわからないのだ。


まひるちゃんのキーは大分と高い、ねごとの曲でもそこまで声を張らずに出るのだ、それは逆を言えば、盛り上がるサビなどで張れる工夫をする必要があるという事。


本来の自分ならここまで余裕がない。限界に慣れて広げていく感じで歌えば、容易く盛り上げることが出来たのだ。


要はAメロなどで低くても張るような工夫をサビで全てしなくてはならない。


オリジナルなら多少は解決するがロックな張り方はまひるちゃんの声の良さを全力で殺してしまう。


これは工夫を積み重ねていくしかないのだと悟り俺は時間いっぱい練習し、まひるちゃんの声のおいしい部分を引き出すことに全力を注いだ。まだまだ及第点だが自分の中では答えに近づいた気がした。



だがしかし、はたしてこの歌い方でギター弾けるのだろうか??


(これはもうやっていくしかないんだろうな)

最後まで読んでいただきありがとうございます!

良かったら感想など貰えたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ