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俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
第1章 転生からの新しいスタート
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祝日の練習

家に着いてから、俺は次の曲を考えながらひなちゃんとラインをしていた。


完全に忘れていたのだが、ラインで明日が祝日という事を知った。


夕飯の時に冬服をそろそろ買わなきゃね、とママが言っていたのを思い出し、ひなちゃんたちを誘ってみる事にした。


まひる:明日さぁ、3人で服をみにいかない?

ひな:ごめーん、明日は雅人と予定があって


ん?2人で??気になりすぎるんですけど。

だが年頃の女の子だ……


まひる:えー!デート??

と気軽に返してみた。

ひな:そんなんじゃないよ!楽器の事とか教えてもらおうと思って!雅人楽器暦ながいから詳しいしね!


俺の方が詳しいんですけど!

と、いうわけにもいかず、

そうだね!先約がいるなら仕方ない!

と返した。


俺も行こうかと、行く言い訳を考えてると。

かな:まーちゃんひまなの??ウチちょっと曲で聞きたい事あるからあした家に行っていい?


とかなちゃんから飛んできた。


曲の事なら早い方がいい。

俺は"いいよー"と返して、ちょっと残念だったが明日はかなちゃんを特訓することにした。



♦︎



次の日、朝からかなちゃんがベースを持って家に来た。


「やぁやぁ! 待ってたかい?」


かなちゃんはいつも通り元気そうだ。

部屋にあげると、俺は気付いてしまった。


女の子と2人っきりで6畳の部屋にいるのだ。

ひなちゃんの方が好みなのだが、かなちゃんも流石に同じグループとあってルックスのレベルは高い。


本来なら土下座してでも帰したくない。


俺は下からお茶を持ってきながら、睡眠薬を入れる妄想とかしていた。


「はーい、お茶」

とりあえずお茶を置いて本題だ。


「どう?曲弾けそう?」


「いちおう練習してみたんだけどBメロがあってるかわからんくて……」


なるほど、リズム符だけじゃ難しいかもな……


俺はかなちゃんに、一度弾いて見せてからレクチャーした。


「基本的にリズムは表と裏のになってて、ピックで弾く場合は振り下ろすときが表、振り上げるとき裏のを弾くと安定するよ!」


「おぉ! ほんまやね!」

「まーちゃん、同じ位にはじめたんに、めちゃうまやね!」


いや、ごめん、違うんだ……

練習をしっかりやってるのがわかるだけに、申し訳なくなった。


「ウチも早く2人に追いつかんと……」


「いや、かなも大分上手くなってるよ!」

俺は励ますとつい手を握ってしまった。


恥ずかしくなって別の話を振った。


ひなは雅人と何してるんだろうね??


「だねー、でも雅人だし、普通に楽器の話やない?? ひなもなんかやりたそうやし!」


「そっか!ひなちゃんも何かしたいのかも!」

俺は色々とほっとした。


「まーちゃん雅人が気になる??」


いや、どちらかというとひなちゃん……。


「いやいやいや、雅人はないよ!」

と返した。


「バンドから恋ははじまるかもょ」


かなちゃんのキャラを初めてまともに見た気がした。面白くていい子だなぁ……。


「雅人とひないちゃこらしてたらおもろいのになぁー」


笑いながらかなちゃんは言った。

そんな事はない、ひなちゃんは渡さん!


「ひな、俺、おまえがずっと好きだったんだ!」

雅人の真似をしだす!


「雅人は友達としてしか見れないのでごめんなさい」


俺もひなちゃんの真似で対抗。


ドンッ! 何故か壁ドン。

「そんな事言って、俺のこと好きなんだろ?」


顎をクイッとされた。

いやいや雅人なにキャラだよ。


その瞬間……チュッ。とされた。


「こんなかんじで雅人に唇奪われてないかなー」とかなちゃんは笑った。


えっ? 今、キスされた?

ちょっとドギマギしている。


ドギマギ感をごまかすために、

「雅人何キャラ〜?」 とだけ言っといた。


かなちゃんは特に気にする様子も無く、笑っていた。


そのあとは、特に何もなく。

順調に練習して「ありがとう!」と言って帰っていった。


バンドは順調だが、俺の心の中はかなちゃんのキスでいっぱいになっていた。


(まさかこの身体でキスするとは……)


最後まで読んでいただきありがとうございました!



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