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俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
第1章 転生からの新しいスタート
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俺の曲とひなちゃん

今日は放課後、曲を披露する為に学校へ相棒の「マスたん」を持って行くことにした。


制服にギター、バンドガール感がすごく出ていていい感じだ!


部屋にあったキーホルダーをギターのソフトケースのジッパーにつけた。

かわいさUP! 最近俺はだんだん女子中学生に染まって来ている気がする。


今日の為に昨日、スマホにギターと歌を録音して、さらにドラムの指示メモと、ベースのTAB譜を簡単に書いて置いたのだ。


今の時代は便利になったよね、俺らの時はデモテープかMDで録音していた記憶がある。


─学校の休み時間。3人に録音した音源データをメールで送り、きいてもらうことにした。


「凄い! まーちゃんが作ったの?」

「うん、いい!いいやんこの曲!」

「イントロでやられたわ……」


3人とも大喜び! 早速ドラムの指示メモとベース用のTAB譜を渡した。


気に入ってもらえた様でとりあえずはほっとした。ここまでは順調に進んでいる!


放課後になり、ギターを使いながら、曲の簡単な相談会のついでに俺はハンバーガーパーティの次のステージを意識した提案を3人にする事にした。


「あのさぁ、文化祭の後なんだけど、3曲ほど追加して、ライブハウスでしてみたいと思ってるんだけど……どうかな??」


かなちゃんは二つ返事でOKしてくれた。


雅人はとりあえず、してみることはOKだけど、別でもバンドをしているみたいで一度相談しておきたいとの事だ。


雅人に了解した旨を伝えた。



解散後ひなちゃんと中学生でも出れるライブハウスやイベントを探す相談をした。


時間制限の有る中高生は、なかなか普通のイベントには出してもらいづらく、学生イベントも大体は高校生以上がメインになる。


ハコ(ライブハウス)とのやりとりはひなちゃんにも参加してもらう形にしたいと思っていた。


真剣な話しが済んだところで俺は我に帰った。


今の状況ってひなちゃんとのデートじゃないかしら??


たまにはこういう楽しみかたもいいよね!そうと決まればひなちゃんとお買い物デートをしようと言ってみた。


「お? まーちゃんから誘って来るなんて久しぶりだねぇ!」


思えばこの1週間、慣れるのとバンドを組むので必死だった。きっとその前までは一緒によく遊んでいたんたろう。


ひなちゃんもきっと寂しかったと思うから今日は一旦忘れてデートを楽しもう!


俺たちは街よりにある雑貨屋さんと近くで人気のクレープ屋さんに行くことにした。


サングラスをかけあったり、同じヘアゴムを買ったりとデートを楽しんだ。



正直ひなちゃんが大好きだ。

一緒に食べるとクレープの美味しさも倍増する、また近いうちにデートしたいと思った。


「今日は楽しかったね!」


「だねー」


「わたしは、最近キミが心配なんだよ……」


「どうしたの?」 あまり話せて無いのが不満なんだろうか?


「まーちゃん先週、風邪で休んでいた時あったよね? その時くらいからかなぁー? まーちゃんなんか生き急いでる様な気がするんだ」


ひなちゃんは遊べない事じゃなく、俺の事を心配してくれてたのか。


「なんかね、まーちゃん本当は大きな病気とかになってて、余命宣告でもされたような……そんな気がするんだよ」


確かに俺には時間がない。

ひなちゃんは、一番近くでそのことを感じとってくれていたのだ。


「大丈夫だよ、ただ来年受験でしょ? 卒業後はバラバラになってしまうかもだから、仲良しのメンバーと今のうちになんか色々やりたいなって思ってるだけだよ」


俺は頭を振り絞りひなちゃんを安心させようと思った。


「そっかぁ、そうだよね、なんだかんだであと一年半くらいだもんね! まーちゃんに、何もなくて、よかったぁ」


ひなちゃんはそう言って安心したように笑顔になった。


はい、俺とぜひ結婚してください!

俺はそう叫びそうになったのを堪えた。


でも、戻れても、戻れなくてもこの子と結婚する事は出来ないと考えたらなんか泣きそうになってしまった。


(出来る限り大事にしたいと思ったんだ)

最後まで読んでいただきありがとうございます!


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