表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
メジャーに向けて
117/185

受験はスムーズ?

冬休みがあけるとみんな受験モードに入る。

俺たちもとりあえず、受験が終わるまでは活動休止となっているため勉強会をした。


「2人とも願書には間に合ったなぁ!」

「かな、ありがとう! かながいなかったら同じところ受けれなかったよ!」


俺は転生前は、いわゆる底辺高校と言われるようなところだった。それもそのはず、受験勉強と偽り、すぐギターを弾いていたからなんだけど……。


環境でここまで変わるとはな……。


かなに教えてもらって気づいた点があった。


まず、勉強はギターと大して変わらない。簡単に言えばフレーズを練習するよりスケールを理解した方が弾ける。これと同じで、公式やルールを理解できれば、問題を繰り返すより早い。


まぁ、もちろん反復した方が速くはなるのだがこれもギターと同じだ。


その事に気付いたおかげで、かなの指導でコツを覚え受験勉強はかなり捗った。


ただ、俺はバンド練習が殆ど出来ていない事に焦りを感じ始めた。



♦︎



本命の受験前日、かなが風邪で学校を休んだ。

かなは受けさえすれば受かるレベルなだけに心配になる。


帰り道、ひなと俺はお見舞いにいくと、感染るからと会ってはくれなかった。



試験当日、かなはマスクをして受験会場に来る。学校なので、近いのだけど……。


「かな、大丈夫?」

「なんや、うちやで? 8割の力でも合格するから大丈夫や!」


な、なんか死亡フラグ立っている気がするけど、かなの事だ大丈夫だろう。それより安全圏とはいえ、俺とひなの方が油断は出来ないからな!


試験はまあまあ出来た。

不安は残るものの、やれるだけのことはやった。体調の悪いかなと別れると、ひなとバンド再開の話を久しぶりにした。


「かな、大丈夫かなー?」

「うん、かなは大丈夫だよ!」


「次の試験が終わったら、バンド再開できるねー」

「そうだね、ひなは大丈夫? 最近あんまり叩けてないんじゃない?」


「ふふふ、あまいねまーちゃん! ひなは常に進化しているのだよ!」

「進化?」


「あたしの特技を活かして……あっかながいるときに言うね! それまではひみつ!」

「えー? おしえてよ!」


「だーめ!」


その後、ひなはかながいるときも結局教えてはくれなかった。

そして、滑り止め受験が終わり約3カ月ぶりのスタジオに入るとその答えが解った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ