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俺の音楽ここにあります!  作者: 竹野きの
第1章 転生からの新しいスタート
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バンド活動始めました。

カラオケでの特訓を終えた晩。まひるちゃんでの声質や、キーが確認できたので、この情報と、雅人やかなちゃんの演奏の実力にあわせて早速曲作りを開始する事にした。


まず、雅人のドラムは、圧倒される実力は無かったものの基礎はしっかり出来ている、多少難しいおかずを入れても自分なりに叩きこなすだろう。


かなちゃんは初心者にしては練習してきたんだろう、大きくズレる事は無かった。

シンプルなベースラインで複雑なリズムを入れなければ形にはできるんじゃないだろうか。


ただ、ねごとのカロンは16ビートがベースなのだが、ほとんど8ビートで弾いていたから、型にする事を優先したんだろう。初心者では仕方がない、文化祭までにある程度技術を磨いてもらおうか。


まひるちゃんの声は、中身が俺のせいかかなり個性的な声質になっている。


男性ボーカルの色々なクセを女の子の声にした感じだ。俺的にはポットショットやソフィア、ハナレグミなどの歌い方を要所でクセを混ぜてみた。言われなければわからないオリジナル感がでた。


理想を言えばもっと通る声が良かったが、ジュディマリやハスピエなんかも工夫して通る感じに聴かせられてるから、まぁどうにかなるだろう。


初めてのオリジナルは、そうだな……ちょっと西海岸系のパンクロック寄りに作ってみようか!


雅人はハイスタ叩いていたから西海岸のサウンドは嫌いじゃないだろう、2ビートで速く勢いのあるのもいいけど、かなちゃんがもたる事が目に見えた。


曲自体を西海岸寄りにすればキャッチーなギターのリフ等も入れられ、ギターの美味しい部分も活かせる。更に言えば今の軽めの楽器構成なら女の子のボーカルでも上手くまとめればどうにかなりそうだ。


目標は文化祭!

そうだなー、出来ればそのまま学校のやつらをファンに持っていきたいところだ。


夜中3時過ぎまで楽曲作成に精を出し、俺は気づいたら寝落ちしていた。





次の日早速一緒にスタジオに行った三人にオリジナルの話をした。


ちょっと西海岸よりで作ってみようと思っていること、俺のギターや雅人のドラムが生かせることなど、いろいろと説明を織り交ぜながら話した。


三人ともノリノリで水曜の放課後、俺が作った曲を持って行く事で話はついた。


今日、明日で昨日のイメージをまとめなくてはいけなくなったが、俺にはこれくらいのプレッシャーが丁度いい。やってやろうじゃないか。


お昼休みに4人で文化祭出演の申請を出す事にした。曲はもちろんねごとのカロンとオリジナル2曲だ。


バンドの話で盛り上がっていると、仲良しメンバーのゆきちゃんが話しかけてきた。


「文化祭出るんだって??宣伝用のチラシ作りたい!」


ゆきちゃんは美術部で絵が上手いらしい。特に去年も文化祭で宣伝用のチラシを作ったらしく、実力は折り紙つきだ。


するとゆきちゃんが

「一回全体の内容のラフ書いてみるからバンド名を教えてよ!」


そうだ……バンド名だ。

本来最初に決めるような事だがすっかり忘れていた。


バンド名を考えていなかった事を話し、

俺たちは早速放課後近所のマックでゆきちゃんも含めバンド名の命名式を行う事にした。


バンド名を決めるのなんて何年ぶりだろうか……バンドを作り始めたころを思い出し、

懐かしさと楽しさで俺は高揚感に浸っていた。


そんなこんなで放課後はバンド名を決めるディスカッションでみんなヒートアップしていた。


「可愛い名前がいい!」

「中学生感を出そう!」

「楽しそうな感じがいいよね!」


など、それぞれいいたい放題だ。

メンバーややろうとしている曲、みんなの雰囲気などを考慮して最終的に候補が3つに絞られた。


「ギターガールズ」

いや、実質男2人だし……


「なんちゃってカロン」

コピー曲のまんまだよね!?


「愛してるーズ」

やめてくれ……


若干妥協案、消去法の感じになってきたなと思っていると、ひなちゃんがさらっと言った。


「こんなハンバーガーパーティこれからもしたいよね!」


すると雅人が、


「それでいいんじゃね? ハンバーガーパーティ! これからもしよう的な感じで?」


今まではなしていた候補とはなんだったのだろう……

だがバンド名なんてそんなものだ、満場一致で俺たちのバンド名は一瞬で決まった。


ゆきちゃんも、ハンバーガーパーティならイラストや飾りも描きやすいと満足げ。


あとは俺がみんなをあっと言わせるような名曲を作るだけだ!


(ついに新バンド始動! これからが楽しみだ!)


最後まで読んでいただきありがとうございます!

良かったら感想などいただけたら幸いです!

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