急に目覚めてしまった者
「な、なんだこれ!?」
朝起きて鏡を見てびっくりした。
何が起こった?何故俺の頭は紙袋になっている!?
昨日の俺はこうなることは全く、いや断じて思ってなかっただろうな…
俺の名は大脇悠介。大型ビルの窓拭きのバイトをしている高校2年生だ。ようやく親とも別れ、幸せな一人暮らしをしていたところだ。
世間で話題になっている異形頭病、ウイルスも何も発見されてなくて治す手段が見つかっていない病気だ。
せめてドラゴンの頭とかだったらかっこいいんだけど…
何故紙袋なんだ!?とは突っ込まずに居られなかった。
そして深夜になってから俺は家を出た。
街にたまたまいたパトカーに追われ、何とか路地裏に逃げる。
猫が怯えているがそんな事気にしない。なぜなら俺は警察に追われているから!!めっちゃ怖いよ!?
すると横から手が伸びて派手にコケてしまった。
「誰だ!?警察か!?」
「…静かにしてください、私も異形頭です。」
そこに居たのは半透明のゴミ袋が頭になっており、セーラー服を着た女の異形頭の人だった。
いやまぁ、女っていうのはセーラー服と声から判断したんだけどね。
「…こっちです」
そう言い二人でマンホールの中に入り、10分ほど下水道の中を歩く。
そして臭い下水道の中から出て更に10分ほど歩くとそこにはまたマンホールの穴があった。
「…ねぇ、まだ歩くの?」
マンホールの穴の中に入ると地下室が。
「ここは…!」
「我らが"mystery・head"のアジトです。」
そこには、様々な機会や家具、白い壁に合うなんか…いい雰囲気の部屋が広がっていた。
更に様々な異形頭がそこには居た。