9/10
九日目~危険なドライブ~
よく見える人の話
昼夜問わず突然現れる影に慣れてはいるものの
車の運転中は流石に驚くそうです
車に同乗して見慣れた街を走らせていると、時々何も無いところでブレーキを踏むのです
どうしたのか聞くと「子供が・・・」とか「お年寄りが・・」など
シュチュエーションはさまざま
小さな子供が横断歩道に突然現れ消えてゆく
行き交う車の間を横断するお年寄り
対向車線で呆然と立ち尽くすサラリーマン
歩行者に紛れる異質な人影
ハンドルを握っていると突如と現れるそうです
もちろん一瞬の出来事で、消える者もいればその場で通り過ぎる場合も
誰もが気付くこと無くそこにあるのは日常の風景
その中に非日常に触れる方がいるのかもしれません
でも、それはお互い気付くことなくすれちがっているのだろうな、と思いました。