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記録  作者: 福森 月乃
5/10

五日目~来客~

Bさんの実家での話。


Bさんがまだ小学生だった頃。




居間のホットカーペットの上でうたた寝していたそうです。




うつらうつら




夢と現実との狭間の中




南にある庭に人の気配を感じました。




実家の玄関にはこの庭を抜けなければ行けません。




(誰か来たのかな・・?)




庭に面した大きな窓からは黒いレースのカーテン越しに庭が見えるか見えないか・・。




寝転がっていたBにカーテンの裾の隙間から垣間見るしかない状況です。




ゆら、ゆらと揺れるカーテンの隙間から白いくたびれたスニーカーが通り過ぎていくのが見えました。




(え?・・)




我に返り、自分の目を疑いました。




スニーカーを履いた足が途中で消えたのです。




よくよく考えると、この姿勢で家の敷居で歩いている人の足元が見えることはおかしなことです。



その足は空中を歩いていない限り、足元なんて見えないのですから。




来客があるわけでもなく、気持ち悪さだけが残りすっかり眠気が覚めてしまいました。

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