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私が聖女? 何それ聞いてない……

『ごちそうさまでした』

「リアナ、ルーク、セレナ、お風呂沸いてるからしばらくしたら入りなさい」

『はーい』

夕食を食べ終え、子供たちは部屋に戻っていく。

私とユーリはいつものように食後のコーヒーを飲みながら雑談をする。

「ティア……大事な話がある」

すると、ユーリがいつになく真剣な顔で話しかけてきた。

この感じは……ま、まさか……離婚⁉︎

「い、いやよ! 私はユーリと離れたくない!」

「…………はい?」

あ、あれ? ユーリがポカンってしてる。

「えっと……どうしたの? ティア」

「え……離婚話じゃないの?」

「……早とちりしすぎだ! ティアと別れるなんてこっちから願い下げだよ!」

……恥ずかしい。前世のドラマで見た場面となんか重なって見えたんだもん。

「はあ……。話を戻すけど、今から話すことは他言無用だ。俺はティアにだけ話す許可を国王陛下から承っている」

「国王陛下⁉︎ ……何があったの?」

「第一王子のセルヴィン様が死病を患った」

「 ……それは……本当なの?」

「ああ。陛下もそんなつまらない嘘などつかないだろう。陛下がおっしゃるには、ここでセルヴィン様を失うとバルドネ帝国が攻めてくる可能性がある」

「そんな……」

「そこで陛下は『聖女』に力を貸して欲しいらしい」

「聖女? ……なんでその話を私に?」

「え……だってティアは『聖女』って呼ばれているじゃないか」

「え……そうなの?」

何それ初めて聞いた。っていうか私そんな恥ずかしい呼ばれ方してんの⁉︎

「ティアって時々抜けてるよね。不治の病すら癒す麗しき聖女、ってこの街の人だったら誰でも知ってるよ」

「そ、そうだったの? 麗しきって……恥ずかしいわ……」

「俺はそんな人が妻で誇らしいけどね。そんで、ティアの力でセルヴィン様を治して欲しいんだ。頼めるだろうか?」

「ええ、もちろん。他でもない陛下とユーリの頼みを無下になんてできないわ」

「ありがとう。陛下には明日、そのように伝えるよ」

「日取りとかはどうなるの?」

「それも明日聞いてみるよ。ただ準備だけはしといてくれ」

「わかったわ。それじゃあ私はあの子達、まだお風呂に入ってないみたいだから入れてくるね」

「ああ」

というわけで現在ルークとセレナと一緒にお風呂に入ってます。

リアナは、パパとお風呂に入る!って言ってたからリアナはいません。

あの子はファザコン確定ね……。

それはそうとさっきの話、なーんか見落としてる気がするのよねー。

「ママ? どうかしたの?」

「あ、いや、なんでもないわよ」

子供って大人の機微にさといわ。

「母ちゃんはこの国のために戦ってるんだよ!」

「はいはい、そうねー」

ルークはよくこんな適当なことを言ってくるので軽く流してやる。

それにしても、この国のために戦う、ね……。

あ、ルークの冗談でわかったわ。

…………これって私にこの国の運命かかってね?……。


毎度、読んでくださりありがとうございますm(_ _)m

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