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私の趣味はお絵描きです

あー……暇だなー。

ユーリは仕事、リアナは学校、ルークとセレナは子供部屋で遊んでいる。

私はというと今日は仕事がなく、やらなければいけない家事はほとんど終わった。

ちなみに私の治療院での仕事は、2,3日に一回ペース。

そこまで人口が多くないこの街の治療院なので、私がいなくても割と回せるのだ。

緊急で呼ばれることはたまにあるけどね。

まあ、それはいいとしてなにしよう……。

洗濯した、掃除した、買い出し行った、家計簿つけた……。

うーん、ルークとセレナの様子でもみてこようかな。

おっじゃましまーす。子供部屋の扉を開いて中に入る。

「あら、寝ちゃってる」

部屋は2人が遊んだ積み木が散乱し、その中でルークとセレナはお互いに寄りかかるようにして眠っていた。

ふぅー、なんでこんなに可愛いんだろうね? いつまででも眺めていられるや。

……あ、そうだ。絵を描こう。

実は絵を描くのは私の数少ない趣味の一つ。

この世界にカメラはないから絵を描くことで家族の思い出を残すんだ。

この趣味はリアナが産まれてから始めて、今ではなかなかの腕前だよ。

というわけで板の上に紙を乗せ、インクとペンを用意して描き始める。

輪郭を描き、次に穏やかな寝顔を。

ルークがかすかに微笑んでる。なにかいい夢でもみてるのかな?

セレナはルークの肩に頭を乗せて幸せそうだ。

そんなことを考えながら描いて、どれくらいの時間が過ぎただろうか。

「んん……」「ふわぁ……」

「おはよう、2人とも」

「母ちゃん? おはよー」「おはよう……」

ようやく2人は目を覚ました。

そして、私の絵もちょうど完成した。満足できる絵がかけたよ。

「たっだいまー!」

おっと、もうこんな時間か。リアナが帰ってきた。

「お帰りなさい」

「ママ! おやつちょうだい!」

「はいはい、用意するから待ってなさい。ルークとセレナも食べる?」

「食べる!」「うん……」

そうして子供達におやつを与えてから、私も一緒に一息つく。

「ママ! あのね! 今日はね! ーー」

いつものようにリアナは、学校であったことを怒涛の勢いで私に報告する。

「そう、それは良かったわね」

「うん! あ、それと先生がじゅぎょうさんかん?だっけ、そんなこと言ってた」

「授業参観⁉︎ え、いつ⁉︎」

「明日だよ! じゅぎょうさんかんってなに?」

明日って、いきなりだなぁ。

「えっとね、リアナが授業を受けている様子をママが見に行けるのよ」

「ママが来るの? やった!」

「ええ、私も楽しみにしておくわ」

リアナの授業参観……。初めてだ。

あの自由奔放なリアナがちゃんと授業を受けているのか気になってたんだよね。

明日が楽しみ!



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