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第2話 ~無事、転生

何か書いた。

・・・気が付いたら、俺は森の中にいた。木に寄りかかって寝ていたっぽい、・・・何かに襲われなくて良かったよ。転生?したのに、すぐに死んだら洒落にならんからな。しかも、意識が覚醒する前に死んでいたら、マジで最悪だろう。・・・本当に良かった良かった。


・・・安心したところで、自分自身のことを考えねばならない。まずは自身の格好・・・、パンイチである。・・・もう一度言おう、パンイチである。・・・なんで服を着てないんだよ、・・・酷い話だ。まぁ無いんだったら仕方がない、さて・・・次はどうしようか?う~ん、ステータスを確認しなくてはならないか。・・・と言っても、どうすればいいのかねぇ、・・・分からん!とりあえず、


「ステータスオープン!!」


・・・・・・と言ってみたものの、何も起きない。う~ん・・・と、悩む。単純に言うだけじゃダメなんか?もっと具体的に想像しないとダメなんじゃあ・・・。そういうわけで、俺の知るゲーム知識を元に想像してみよう。ここで気付いたんだが、転生前のことを覚えているみたいだ。その分、転生前に関係のあった人のことは一切思い出さない、というかそんな人達っていたっけか?ってな具合だ。あくまで知識のみっぽい、自分の名前は覚えているのにね?・・・不思議だ。


そんなわけで、色々と想像してからの・・・、


「ステータスオープン!!」


すると、俺の目の前にはホログラム的にステータスが。どれどれ・・・、


【ステータス】


名前:ティル

種族:新人類

性別:男性


STR:A-

DEF:B+

INT:B-

AGL:A-

DEX:A

MED:C+

LUK:A-


【スキル】

〈俺流〉


【固有】

〈俺道〉


【称号】

異世界の魂


・・・うん、分からん。新人類とは何か?ステータスがA、B、C・・・、それに+-・・・、分からん。それに何故にHPが無いの?自己判断か何かですかね?それはちょっと厳しいんじゃないの?それに〈俺流〉?〈俺道〉?何なんですかね?これ・・・。後、異世界の魂。・・・全くもって、その通りだよ。


疑問しかねぇよ、・・・説明とか見れるんですかね?とりあえず、新人類は・・・、


〔新人類〕:人間族でありながら、その能力は魔神族にも匹敵する人間を超えた者の総称。


・・・ほう、何かスゲー種族みたいだな。よく分からんが、このステータスは新人類のお陰なのでは?まぁ作成時にステータスもランダムにしたから、そのお陰もあるのかもしれんが。本当によくは分からんが、このステータスは普通の人よりも、遥かに高いものなのだろう。・・・ランダムでこれって、俺の運もなかなかにやるじゃないか。


次は、この〈俺流〉とかいうスキルだな。どれどれ・・・、


〈俺流〉:数多の可能性を全て自己流にアレンジすることで、全てのスキルを自身に最適化させる。


・・・へぇ~、全てを俺に合わせてくれるってことか。ってことは、何をやっても自己流になってやり易いってことだよな?他人とは違う成長が出来るってことか?同じ名のスキルでも、人とは違うっつーことだよな?全てがユニークになるんじゃないですかね?俺だけのスキルってーの?なんつーかマジで?凄いですね・・・うん。


んで、最後に〈俺道〉。これは一体・・・、〈俺流〉の上位か何かですか?


〈俺道〉:己の思うがまま望むがままに、そういう生き方の為に必要なスキルを簡単に入手することが出来る。


・・・うん?よく分からんスキルだな、どういう意味なんだ?スキルを簡単に入手出来る?・・・スキルの入手方法が分からんのに、そう易々と入手なんて・・・、


『〈鑑定〉を入手しました。

〈鑑定〉:自己流の鑑定にて、対象を自分なりにまとめて詳細に知ることが出来る。』


・・・何か入手したっぽい、何で?ステータスとかを調べたからか?俺が何かしたら、何かしらのスキルが入手出来るんかね?・・・とりあえず、俺はその場でシャドウボクシングをしてみた。


『〈拳闘〉を入手しました。

〈拳闘〉:拳を主体とするこの世界には無い格闘術。』


・・・・・・次に俺は、背後にある木を蹴ってみた。


バキバキバキ・・・ッ!!


その一撃で木は折れ、自身の蹴りが凄まじいことにビビっていると、


『〈蹴闘〉を入手しました。

〈蹴闘〉:蹴りを主体とするこの世界には無い格闘術。』


ただ蹴っただけなのに格闘術だと・・・!?俺が異世界からの転生者だからか?木を蹴り倒したからか?・・・う~む、分からんが次!・・・俺は手を指の先まで伸ばし、蹴り倒したものとは違う木に向かって、その手を振り抜いた。所謂手刀ってヤツだな、木を蹴り倒すぐらいの力なんだから大丈夫だろうと、軽い気持ちでやってみたんだが・・・、


ズバッ!・・・ズゥゥゥゥゥンッ!!


俺の手刀が、木を一撃で切り倒した。俺の手刀は剣か何かなのか・・・!?


『〈手刀〉を入手しました。

〈手刀〉:自身の手を刃が如き鋭さに変え、自身の強さより下のモノを切り裂く。』


・・・〈手刀〉って凄いんだな、下手な剣というか武器より強いんじゃあ。俺より下のモノを切り裂く、森の木は俺よりも下ってことですか。・・・ほーん、俺ってば人間辞めてますね、流石は新人類。


そんなわけで、〈俺流〉〈俺道〉が凄いスキルなのだと自覚した。こいつは秘密にした方が良さそうだな、新人類もヤバそうだ。う~む、・・・どうするべきか。今は一人だけど、いずれ人と関わることにはなると思うし。隠すことは出来るのだろうか?・・・隠蔽的な?


『〈隠蔽〉を入手しました。

〈隠蔽〉:自身のステータス等の情報を隠すことが出来る。相手に情報を見せたり見られたりした際、偽りの情報にすり替える。』


隠蔽的なことを考えると、〈隠蔽〉を入手した。自分自身が凄いことになっている、改めて思った。






俺はパンイチ姿で座り込み、これからのことを考える。まずは衣食住を確保せねばならない、まぁこれは何とかなるだろう。俺のスキルが凄いからな、すぐに関連スキルを入手出来ると思う。今に俺はパンイチ、最初は服作りになるか?そこら辺の植物で作れるかは分からんけども。食料もそこら辺から入手出来るであろう、・・・肉って魔物肉なんかな?・・・異世界だから、普通の動物はいないよな・・・きっと。住もさっき倒した木もあるし、ここは森だしで余裕だろう。素手で倒せるぐらいだ、家を建てるのもきっと大丈夫。


そんなわけで、俺は服を作ることに決めた。いつまでもパンイチはダメだろう、・・・それは良いとしてもどう作れば良いんだ?近くにある植物を適当に集めてみる、・・・これらを繊維に変える?それとも南の島的な腰みのにする?うーん・・・、出来れば服が良いよなぁ~・・・、腰みのはねぇべよ。・・・なんて考えながら、集めた植物を弄っていたら・・・、


パァァァァァァァァァッ!


と、集めた植物が光り出しました。何事?


光りが治まったら、そこには服が。・・・植物は何処へいったんだ?というか何が起きたんだ?なんて困惑していると、


『〈テーラー〉を入手しました。

〈テーラー〉:服に出来るモノであれば、一瞬で服に変えることが出来る。その場合、詳細にイメージを想像しなければならない。』


なんかスキルを入手した、俺の知っているテーラーとは違う。テーラーって仕立屋的なヤツじゃん?・・・異世界仕様なん?というか、便利スキルじゃねぇか!なんでもアリだな、俺!・・・で、出来た服はどんなモノ?


〔チンピラの服〕:チンピラが着そうなチャラチャラした上下。植物だけで適当に作られた為か、ごわごわする。着心地は良くない。 DEF:E-(材料:不特定多数の植物)


チンピラって・・・、確かにチンピラが着てそうだけど。ごわごわで着心地が良くないのか、まぁ仕方なしだよな。無いよりはまし、パンイチよりはまし、そんなわけで着るとしようか。


・・・めっちゃごわごわしていてヤな感じ、やっぱり何かしらの皮が無いとダメか?・・・まぁそれは後日というか、後でだな。服は出来た、次は寝泊まりする場所だな。つーことで家を建てますか、・・・この服を作ったように材料を集めれば、不思議スキルが発動して作れるだろう。・・・というわけで、伐採やな。コテージ的な家にしようと思うから、大量の木材が必要。そしてここは森の中、木ならバカみたいにある。俺の手刀で倒しまくってくれる!くははははは!






・・・というわけで、なかなかに良い出来のコテージが出来ました。作り方は簡単、大量の木材を触りながら出来上がりを想像するだけ。それだけでコテージが出来てしまいました。不思議スキルのお陰ですね、感謝感謝。それで入手したスキルは〈ビルト〉、まんま建築でした。家を入手した次は、食事だな!そういうこって狩りに行ってきます、ついでに水場を探す。自分の強さも知りたいしね、なんか出てこないかなぁ~。


後、情報を得る為に人と巡り会いたい。出来れば、才色兼備な人が良いな。お嬢様っぽい感じで、異世界に来たのならこれは外せんだろ。・・・と言っても、こんな森の中にお嬢様なんかいるわけもなし。召喚じゃあるまいしねぇ~、くははははは!


そう考えながらこの場を去ったティルであったが、彼の去った後に魔方陣が出現した。ティルはそのことを知らない・・・。

次回は、視点が変わるかな?

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