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第1話 ~転生準備?

夜中に投稿するつもりが今に。


作者の別作品『Free Emblem Online』の最初に似ていますが、1話だけです。


後、キーワードに悪役令嬢とありますが、いずれ出ますんで。

「はい、これをあんちゃんに授けよう。」


その言葉と共に、妹から渡されたモノを見る。


「コレはあれか?お前がβテスターになったVRのなんちゃらってゲーム。」


「うん、そうだよ。『Free Emblem Online』っていうんだよ。」


『Free Emblem Online』通称『F.E.O』


全国のゲーマーが待ち望んでいたVR初のMMORPGのゲームタイトルだ。プレイヤーは冒険者、または生産者と呼ばれ、『F.E.O』の世界で自由に過ごすことが出来るらしい。戦うも良し、生産に励むも良し、趣味に走るも良し。本当に自由らしい、因みに妹は戦闘バカでトップランカーの一人なのだと自慢してくる。


「とりあえずやってみてよ、きっとあんちゃんも気に入るよ?」


良い笑顔で言いやがる、俺もゲームが好きな人種だ。常々、テンション高めに楽しそうに話してくる妹を羨ましく思っていた。


「そう言うならやってみるか。」


そう答えて、妹から『F.E.O』を受け取る。


「明日から始まるからね?開始時間と同時にやるんだよ?」


そう言って、妹は自分の部屋へと戻った。


「仕事以外の時間は暇だったが・・・、良い暇潰しが手に入ったな。」






・・・次の日ではなく今日、早まる気持ちを抑えることの出来なかった俺は、妹から渡された『F.E.O』のパッケージを開け、ソフトをVR機にセットした。


「えーと何々・・・、最初にVR機に付随しているカメラで全身を撮れだって?服のままでも良いが、下着姿で撮ればより正確な自身のアバターを作ることが出来る・・・か。・・・・・・ならば脱ごう!」


その説明を見た俺は、すぐさま下着姿となりカメラの前に立つ。そしてグルグルと回りながら、撮られ続けている俺。いつまで撮られ続ければいいのか?数十分後、折れた俺はいそいそと服を着て説明書を見る。そして・・・、


「・・・カメラの前でゆっくり一回りで良いのかよ、・・・なんつー無駄な時間を。・・・というか、音ぐらい鳴らせよ。」


自分の無駄な行動にがっくり項垂れる俺だった。


全身をくまなく無駄に撮った俺は、


「・・・後は読まなくても良いや。」


後はゲームの中で学べば良いだろう。そう思いながらベッドへ横になり、VR機を起動させ意識をゲームの中へと飛ばした。明日にならないとゲーム内へ飛ぶことが出来ない、開始時間はまだなのだから・・・。なのに起動してゲーム内へと飛んだ、このイレギュラーに俺は気付いていなかった。






意識を取り戻すと、俺は暗闇にいた。


「転生の間へようこそ。」


暗闇の中に光の玉?が現れ、そう話し掛けてきた。無機質な声で、


「最初に、貴方の転生後の姿を作成させていただきます。先程の撮影で、貴方の詳細なデータを取ることが出来ました。そのデータを使用し、転生後の姿を作成させていただきます。」


ふむ、それはありがたい。色々とパーツを選んでのキャラ作成は面倒だからな、でも目と髪の色だけは変えたいね。そんなことを考えていると、小さな光が頭の中へ入ってくる。


「順番に項目を埋めてください。」


最初は名前か、・・・名前は『ティル』にしよう。俺の好きなゲームキャラの名前から一部分を拝借する。


俺の容姿は・・・、まるっきり俺だな。スゲーな、最先端技術・・・、鏡を見ているみたいだ。とりあえずは、目の色と髪の色を変えるとしよう。


次はステータスね、種族に基礎ステータス、スキルか。まぁ、深く考えないでいきますか。ようは、楽しめれば良いわけだしな。


種族は・・・、色々あるな。人間、エルフ、獣人、竜人、魔人。ランダムもあるが、コレを選ぶとレアが出るんだろうね。俺は、悩むことなくランダムを選ぶ。せっかくなんだから運試し、・・・というわけだ。他種族になったら、容姿は変わるのだろうか?・・・なんて考えながら次へいく。


基礎ステータスは・・・、これもランダムでいいや。種族をランダムにしたわけだし、ランダムでもそんなに酷くはならないだろう。まぁ駄目でも、ゲームだし・・・大丈夫だろ。


んでスキルか・・・、ランダムでいいわな、ここまできたら。自分の運に全てを賭けてやる!


というわけで、俺のステータスはこうなった。


【ステータス】

名前:ティル

種族:error

性別:男性

LV:error


HP:error

MP:error

STR:error

DEF:error

INT:error

AGL:error

DEX:error

MED:error

LUK:error


【スキル】

error


【固有】

error


俺はステータスを見て驚いた、・・・エラーって。バグってんじゃないの?俺はやり直しを・・・。


「転生情報を確認しました。」


ちょいちょい・・・!やり直しが出来んのかい!名前と性別以外エラーなんですけど・・・!?


「最後にいくつかの問いかけを致します、それに答えてください。全ての問いの答えによって、最終的なステータスが決定致します。」


・・・だから名前と性別以外がエラーなんだけど、ステータスが決まるって大丈夫なん?ちょいと不安なんだけど、とりあえずは問いかけ・・・、質問を待つとしましょうかね。






「簡単な問いかけですので、あまり身構えずに答えてください。」


そうは言われても、身構えるのが人というものだよ。


「貴方の前に魔物が現れました。どうしますか?」


本当に簡単だなぁ~オイ。選択肢ではなく、自分の言葉で答えろってヤツか。


「その場の状況によるな、うん。」


そりゃあそうだろう。弱い相手なら戦うが、格上なら逃げるだろう。数が多くても厳しいし、場所によっても変わる。それに・・・、


「次の問いです。お金が貯まった貴方は、街で買い物をしようと思いました。何を買いますか?」


・・・っと、次の問いかけか。


「まぁ、その時の状況によるな。」


武器が弱ければ買いたいし、防具だってそうだ。道具も無ければ買いたいし、それに俺は生産に手を出す予定だ。自分で出来ることは自分で・・・、


「次の問いです。街の広場で同じ冒険者がPTの呼び掛けをしています。貴方はどうしますか?」


・・・あ、次?


「・・・その時の状況によるな。」


基本はソロでいきたいが、PTを組まなければならない状況があるかもしれない。そもそも・・・、


「次の問いです。目の前に傷付き倒れている人がいます。どうしますか?」


・・・・・・問いかけ、早くないか?


「やっぱり状況によると思うんだよなぁ。」


だってそうだろ?その人が善人とは限らないじゃないか。フリをした悪人、もしくは化けた魔物かもしれない。俺だって・・・、


「最後の問いです。貴方は異世界転生を果たした世界で、何を成したいですか?」


・・・・・・あれ?最後?


「分からないな、やってみないことにはさ。とりあえず、言えることは俺なりに楽しむってことだけだよ。自由気ままに風吹くままに・・・ってね。」


「・・・以上で終了致します。」


今思えば・・・、同じことしか言っていない。・・・そもそも、最後の質問?問いかけが気になる。異世界転生ってなんですかね?『F.E.O』の世界は異世界って括りなん?うーん・・・、


「お疲れ様でした。それでは、異世界ヴァルキヘイムへと転生致します。それに伴い、地球上での貴方、佐藤由樹さんの存在した情報の全てを抹消させていただきます。」


・・・・・・はい?俺の存在を抹消?どういうことなの?そもそも、俺・・・自分の名前を言った覚えが無いんですよ?登録した覚えもない、なのに・・・何故?つーか、・・・ヤバくね?






・・・・・・ヤバイと思っても、なす術が無い。もうどうでもいいや、なるようになれだ。・・・何とかなるだろ、うん。


「・・・転生処理を開始致します。」


・・・・・・ああ、何だかんだで可愛がっていた妹、・・・・・・名前が思い出せない。・・・親父とお袋も、・・・友人も、・・・もう始まっているのか。・・・せめて、・・・せめて俺の中に記憶された知識だけは消さないでくれ。・・・それがないと、転生してもすぐに死んでしまうからさ。・・・俺を転生させようとしている人よ、・・・どうかお願いします。


そして、俺の意識は白に塗り潰された。そんな中、聞こえた最後の声は・・・、


「では、新しい世界にて悔いのない日々を・・・。」

気晴らしみたいなもんなんで、投稿はまばらになるかと。


F.E.Oも考えてますよ!

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