おっぱい
「なんだよおっぱいって。でかけりゃいいってもんじゃねーよ」なんてうそぶくけれど私の目線は彼女に釘付けだ。主に彼女の豊満なおっぱいに釘付けだ。ピッタリ吸い付いて離れやしない。私の目線は離れないけど彼女のおっぱいもピッタリ服に吸い付いてやがる。あれは吸い付いているというより中から弾けだそうとしてるんじゃないのか。爆弾か。爆弾なのか。私にとっては爆弾だ。触ったら爆発してしまう。爆発するのはこっちだけれど。いや、爆発するのは困る。いけない。今は爆発する時じゃない。眺めるだけ。接触厳禁の危険物だ。ノータッチ。ルッキングオンリー。むりやり自分を納得させて「自由主義」と書かれた彼女の腕章に目をやったところで、ずっと隣で私をみていた愛しいまな板に頬をつねられた。