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 第六十九話 天使VSスライム

 遅れてすみません。最近遅筆気味で(>_<)


「少し賢くなった新生モモエルの力、見せてあげるわ」


 モモは部屋の真ん中でプルプルしている一匹のピンクスライムをビシッと指差す。

 幾つか空部屋をくぐってスライムがいる部屋にたどり着き、さっきの公約通りモモが相手する事になった。


「モモ、そのモモエルってなんなの?」


 確か始めはモモはモモエルって名乗ってたけど、自己紹介ではモモって言ってたな。


「モモエルは私の天使名です。なんか天使って後ろにエルってついてるじゃないですか。この天使スタイルの時はモモエルです」


 そうか、芸名や源氏名のようなものか。どうでもいいな。


「そう言えば、僕が倒した方がドロ率上がるかもって話はどうなったの?」


「ああ、それね。フルーツ1個ドロップしたからもう十分よ」


 エリが答える。これで確定した。フルーツはレアドロップだったんだ。だからみんな必死に食べようとしてたんだな。けど、エリがその効果を言わないって事は何か思惑があるのだろう。エリがいいたがらない事と言えば、セクシャルな事。多分さっきの便通とか。あと考えられるのは美容関係、豊胸とかシェイプアップとかなのかもしれない。そう言えば、フルーツを沢山食べたエリは太るんじゃなくて、よりメリハリがある魅力的なスタイルになったもんな。


「それではいきますっ!」


 モモは高く浮き上がると、光る羽根を撒き散らしながら、斜めに下降してスライムに足を伸ばす。


「ダメだ! モモッ!」


 僕は叫ぶ。あの角度は駄目だ。


「エンジェルスタンプ!」


 モモは技名っぽいものを叫んで僕の声が掻き消される。


 ブシュッ!


 モモは見事にスライムを踏みつぶした。


 ゴンッ!


 そしてそのまま滑って、頭打って倒れる。モモの足が上がる。ワンピースでこの体勢はまずい。見えるぞパンツ!


「だめっ! 目の毒よ」

 

「うわっ」


 エリの声がすると、後ろから僕の両目が塞がれる。残念。目の毒ってモモの下着ってそんなに凄いのか?


「うわ、やっば。あれ、女の子捨ててるわね」


 アイの声がする。女の子捨ててるポーズ。少し、いや、かなり気になる。


「アイ、モモを綺麗に寝かせて」


「はーい」


「ハルト、モモにヒールかけてあげて」


 解放された僕は寝かされたモモに近づく。やば、まるで床に花が咲いたように血が飛び散ってる。どんだけ強打したんだよ。なんかモモって気を抜くとすぐ死にかけるな。急がないと、焦ってヒールをかける。血がまるでモモの頭が吸い込んでいくように戻っていく。ヒールって凄いな。そしてモモは目を開ける。

 良かった峠は越えた。

 スライムで滑って死んだりしたら、冒険者の初心者講習でスライムを踏まないように教えられるようになった事だろう。しかもその度に事例としてモモの名前が上がる事に。


「あいたたたたっ。なんか一瞬、天に召されそうになったような? スライムって踏むと滑るんですね。けど、しっかり踏み潰しましたよね」


 モモは後頭部をさすりながら立ち上がる。


「ごめん、先に言っとくべきだったね。真上から踏みつけないと結構滑るんだよ」


「んーん、何も考えず突っ込んだ私が悪いです。滑るかもって思ったけど、なんとかなるでしょって思いました。それに怪我してもハルトが居ますしね」


 ニカッとモモが笑う。信頼してくれてるのは嬉しいけど、それよりもっと安全に気をつけて欲しいなー。

 


 読んでいただきありがとうございます。


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