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 第四十二話 初討伐 2

 風邪が治りませぬ。熱が下がらなくて、頭が働かんとです。おくれてすみませんm(_ _)m


「じゃ、ハルトの初討伐という事で、スライムいっちゃいますか」


 モモが掲示板の依頼書を剥ごうとする。


「ダメー! スライムはダメー!」


 エリがモモの手を払いのける。ん、僕はもうスライムなんかどうでもいいけど、エリはドロップするフルーツが大好きだったのに。あ、もしかして、スライム島にずっと居た僕を気遣ってるのかも。そんなに気にしなくてもなんとも思って無いのに。


「大丈夫だよ。エリ。確かに島ではもう見たくないって思うほどスライム倒したけど、仕事なら頑張るよ」


 依頼書を取ろうとした僕の手をエリが掴む。


「エリ、なんでスライムが嫌なの?」


 僕とエリは仮面越しに見つめ合う。先に目を逸らしたのはエリ。


「ほら、ほら、ハルトってもうスライムじゃレベル上がらないじゃない? それにドロップも少ないから、それより、武器とか落とすゴブリンの方が良くない? ほら、ゴブリンってさ、スライムより人に迷惑かけてるじゃない」


「そうだね。けど、スライムはエリが大好きなフル『わーわーわー』」


 僕の言葉をエリがワーって打ち消す。


「そうよ、私はスライムのフルフル感がだーいすきよー」


「どうしたんだ? エリ?」


「ね、ハルト、この話はここまで。あたしたちは世のため人のためゴブリンを狩る。多分、ゴブリンもハルトに狩られたいって待ってるわ。それに、あたしたちも華麗にゴブリンを狩るハルトを見たーい! 見たーい! ほらモモも」


「「ゴブリンを狩るハルトを見たーい♪ 見たーい♪」」


 エリとモモは文字通り僕を囃し立てる。なんか釈然としないとこはあるが、エリがそうしたいなら、狩ってやるぜゴブリン!


『洞窟に住み込んだと思われるゴブリンの討伐』


 僕は目立つとこにあった依頼書を手にする。内容はもやっとしてるけど、近場だし、ゴブリンが居なくても補償金が入るから悪く無い。

 それにしても一番目立ちたく無いって言ってるエリが変なテンションで歌ったりして目立ってるのは気のせいだろうか?

 依頼の手続きをして、僕らは装備を調える事にする。


「ねぇ、ハルト」


 エリが袖をクイクイする。


「ん、なあに?」


「ここなら人の耳が無いけど、ギルドじゃドロップアイテム系の話は厳禁よ。スライムから落ちてたフルーツは激レアアイテム。多分ハルトのスキルでドロップ率が上がって落ちてたものよ。だから、ハルトのスキルでフルーツが落ちるってばれたら、下手したらハルトは掴まって監禁されて一生フルーツを生み出すだけの生活をさせられるかもしれないわ」


 まじか、あのフルーツは確かにめっちゃ美味しかった。けど、恐ろしいな。美味しいフルーツを食べるためにそこまでする人が居るかもしれないって事か。まあエリはいつも大袈裟だけど、要は僕のスキルの事は公の場では話さないようにって事だろうな。


「分かった。話さないようにするよ」


「ええーっ、そんなにそのフルーツって美味しいんですかー? 私もぜひ食べてみたいですねー」


「じゃ、今度、スライム狩りに行く? 百匹倒したらだいたい1個落ちるよ」


「ぜひぜひぜひ食べたいです」


「だから、言ってるじゃないのスライム禁止って」


「分かってるって。エリ冗談だよ」


 そうこうしてるうちに武具屋についた。やっと木刀から卒業できるのだろうか?


 


 読んでいただきありがとうございます。


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