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 第三十七話 試験 3

 明日までの原稿がスランプ(T_T)


 終わらなかったら、ストック無いので、明日は投稿できないかもです(T_T)


「どうりゃー!」


 掛け声を出し試験官が剣を叩きつけてくる。剣、いや、剣というより分厚い鉄板だ。あんなの食らった間違いなく無事じゃ済まない。これってFクラスの昇格試験のはずだよね? なんでこうなった? 


 ゴンッ!


 大剣が床を打つ。遅い。横に移動するだけで簡単にかわせる。


「せいやっ!」


 試験官は気合いを入れて剣を横に薙ぐ。縄跳びより簡単だ。容易く飛び越える。そして試験官は剣に引っ張られて僕に背を向ける。んー、隙だらけだな。攻撃してもいいのか? いや、僕をゆだんさせて何か奥の手があるのかもしれない。


「そいやっさー」


 振り向きながら大剣をまた叩きつけてくる。かわすとまた床を打つ。なんだかなー。大剣って何がいいんだろう? 確かに大っきな剣を振るってるのは格好よく見えない事も無い。僕も子供の頃はドラゴンとかをでっかい剣で倒すのを夢みたものだ。けど、間違いなく対人用の武器じゃない。威力は高いかもしれないけど、あんなでっかいもの振り回して当たる訳が無い。たぶん、寝てたり気絶してたりしない限り当たらないんじゃないのか?


「どうりゃー」


 また横薙ぎ。ワンパターンだな。けど、大剣で出来る動きって限られてるのかもしれない。これだけ幅がある剣だから、ジャンプして踏みつけたら動きを止められんるんじゃないか。やってみる。


 バキッ!


 え、大剣を思いっきり踏んづけたら、また折れた。柄のところが。試験官の目が見開かれる。え、弁償なの?


「ハルトのせいじゃないわ」


 エリが叫ぶ。


「そんなに床を叩いたら脆くもなるわよ。試験官なんだから武器を大切にしなさいよ」


 そうだよね。この試験官、多分今までもこの大剣で床を叩いてきたんだろう。さすがにこんなぶっとい大剣の柄がそんな簡単に折れる訳ないよな。じゃ、僕のせいじゃないから弁償は大丈夫だろう。

 あ、そう言えば、番号札、試験官に渡して無かったな。左手に握ってた番号札を試験官に投げる。


「これ、忘れてた」


 ぺっちーーーん!


 いかん、ついつい光ってるから頭を狙ってしまった。しかも試験官はキャッチし損ねて頭に命中した。そして後ろに倒れ込む。大袈裟だなー。


「ぐぅおおおーっ。いってーーーーっ」


 試験官は頭を押さえながら立ち上がる。見た目は恐ろしいけど、やっぱりFクラスの試験官。たいした事が無い人なんだろう。今までギルドで見た事も無いし。


「とんでもない奴だな。お前は合格。合格だ。とっととあっちで引き換え券を貰って失せろ」


「えっ? 戦わなくていいの?」


「今ので分かる十分だ」


 ただ頭に札が当たっただけなのに? まあ、試験官がそう言うのならいっか。大剣をかわしたりの動きで、僕はゴブリンより強いって感じて貰えたんだろう。


「無事でよかったわ」


 エリは籠から武器を選んでる。僕を心配してくれてるんだな?


「ありがとう」


「こっちがありがとうよ。試験が続けられそうで」


 んー、たまに、なんか会話が噛み合って無いような?


 


 

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